だれが宇宙を創ったか はじめて学ぶ人のための宇宙論 (ブルーバックス)
- 講談社 (1986年5月20日発売)


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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784061326460
作品紹介・あらすじ
銀河の動き、熱力学の法則、星の一生-これら科学的な証拠は、自ずと一つの結論を指し示す-この宇宙にはじまりがあった。そこで科学者は勇気をふるい起こして問いかける。そのはじめの前に何があったのか?ある著名な物理学者は結論する-無から自然を創り上げている神の意志を自明とする方が自然だ。では、神は天と地を創る前に何をしていたのか?聖オーガスティンは答えた。「こんな質問をする人間のための地獄を創っていた」。
感想・レビュー・書評
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ビッグバンにより宇宙ができたという考えを受け入れられなかった。爆発後に、物事が秩序正しく構成されるとは思えないから。
でも、この本を読んでもっと深い見方があるのだと分かった。
天文学的証拠から明らかなのは、約200億年前に宇宙が灼熱の爆発によって創り出されたこと。
しかし、この大爆発の原因を科学的には証明できない。なぜなら、大爆発によって、科学的に究明するために必要な証拠が熔けて壊れてしまったから。
大爆発が起こった。では、何が原因で爆発が起こったのか。また爆発のエネルギーや、その物質をもたらしのは何か?
また、あらゆる出来事には原因と結果がある。結果から原因をさかのぼっていけば、最初の原因に至るのであるが、この<u>最初の原因</u>とは、これの原因はありえない。
こういったことを考えれば、ビッグバンは確かにあった。そしてそこに神もおられた、と考えずにはいられない。 -
本書は1978年2月14日、ワシントンのアメリカ科学振興協会のファイ・ベータ・カッパ講演の内容を基にしたもので、話の項目はニューヨーク・タイムズ・マガジンに掲載された宇宙論の記事からきています。著者のロバート・ジャストロウは米国の物理学者で、アメリカ初の人工衛星バンガード計画に参加した人でもあります。
本書の内容はざっくりいうとビックバンの発見です。アインシュタインなど様々学者の経歴と彼らの功績を学術的な解説を交えて紹介しています。本書において一番興味深いのが本書のメインテーマである『だれが宇宙を創ったか?』。
科学者が発見したビックバンの証拠が彼らにどのような影響を与えたのか、宗教にどのような影響を与えたのか、その辺りの解説が面白かったです。