第二の地球はあるか: 生命を乗せた惑星を求めて (ブルーバックス 897)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061328976

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  • 1991年に出た本だけれど今でもしっかり通用する。
    この広い宇宙で生物のいる星を見つけ出すのはなかなか大変なようだけれど、沢山の科学者が長年にわたって挑戦してきたことがわかる。

    遠くになればなるほど範囲が広がり、それに反して倍率と感度を上げなければならないから益々的が狭くなる。
    天体のすべてはそれぞれに動き続けているのだから、極近くにある月さえ望遠鏡の丸い画面につかまえておくのは難しい。
    ましてや何万光年も先にあって肉眼で見えないような恒星と呼ばれる太陽達を探し、それに付随している地球のような惑星を見つけるのは至難のわざなのだ。

    可視光線ではなく電磁波や電波で探すにしても、波長が長短に分れて無限にあるわけだ。
    知的生物が発信する電波を待つにしてもこちらから語りかけるにしても、そこに出会いが起こるチャンスはないに等しいようにさえ思える。

    感度を上げれば的が狭くなり、的を大きくすれば混信してぼやけてしまう。
    方向と波長の形が無限に広がっている中で何かをメドにして絞り込んでいく、例えば二つの星が対になっている連星を探す。
    核融合を起こしていない惑星を探す。
    火星に探査機を送り込んで気候・空気・水・土のデータを取る。
    あらゆるデータを下に何故?を連発して、追及していく。
    その過程は詳細な部分に触れていくので面白い。
    空気は何故あるのかとか、球体がひずんで楕円や円盤上になるのかとか、
    質量の小さい軽い星は太陽の光を反射するだけで自分が光れない。
    太陽のエネルギーで暖まって赤外線を出すけれど、星自体は暗すぎて見えない。
    生命が発生できるのは、このほどほどに微妙な環境だ。
    そこで波長の長い赤外線で探すことになる。
    赤外線だと太陽との明るさの差が小さくなるので、見つけやすくなる。
    地上まで届いてこない赤外線をつかまえるためには衛星を飛ばさなければならない。

    銀河系宇宙はラグビーボール型ではなく直径10万光年のフライングソーサー型の円盤である。
    2000億個の星があって大部分がディスク状になって回転しながら中心に集まっている。
    星の間には星間ガスと塵が残っている。
    太陽は中心から3万光年離れたところで秒速250kmの速さで回っている。
    他の星間物質も同じような速さで回転している。
    ケプラー運動をしている限り追突する心配はない。
    星は質量の大きいものほど早く進化する。寿命が1000万年前後の表面温度の高い星は若い星である。この星達は取り巻くガスを電離して散光星雲として輝かせている。
    その電離ガスから放射される電波で星の分布を見通すことができる。
    それによると渦巻状の流れになって並んでいる。
    又中性水素原子から出る電波の観測結果も同じようにウズを成している。
    このウズの波は500万年周期で密度の高低を繰り返していると考えられている。
    この波紋のような波を密度波と呼ぶ。

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