森が消えれば海も死ぬ―陸と海を結ぶ生態学 (ブルーバックス)

著者 : 松永勝彦
  • 講談社 (1993年7月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061329775

森が消えれば海も死ぬ―陸と海を結ぶ生態学 (ブルーバックス)の感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 開発などの人間の営みによって、森や海の自然環境が危機にさらされていることを説明しています。

    本書の特色は、森林、河川、海洋を生態学的な観点からひとつながりのものとして捉え、森の豊かさが海の豊かさがたがいに密接に結びついている点にあります。森の土壌が痩せると、海藻など海の生物の成長に欠かせない鉄を初めとする栄養素の流入が止まってしまい、「海の砂漠化」という現象が起きてしまいます。これは、海底が石灰藻に覆われて、他の生物がいっさい着生できなくなった状態を意味しています。

    さらに、自然の水質に変化を及ぼさないようなダムや護岸工事の手法があることに触れられ、そうした技術を有効に活用するべきだと語られています。

    さまざまな条件が密接に結びついて、生物の住みやすい地球環境が形作られていることが分かりました。漁師が海の資源を守るために山に植樹をするという話は、英語の教科書に載っていたということもあって、興味深く読むことができました。

  • 【配置場所】工大新書B【請求記号】519.8||M【資料ID】19305661

  • ブルーシリーズでしたので、

    化学の部分は、やはり難しかった。

    針葉樹と広葉樹の区別もつかなかった私には、難解ながらもとてもよい刺激になりました。
    森林と海の関係が、おぼろげながらもみえてきた気がしました。

    「海中林」「磯焼け」「スプリング・ブルーム」「海の砂漠化」
    などのキーワードは、これからもう少し勉強したいとこです。

    この本一番のポイント、鉄分と海の関係は、理解度100%とはいきませんが、戦時中に沈んだ軍艦がよい漁場になっている話は聞きますので、イメージはつきますねえ。

    ただ反論もあるようですし、もっと知りたいですね。
    繋がりがあるという体系は理解できました。


    90年代の書籍ですので、最近の著書を読んでさらに整理したいです。

  • あらすじ:
    森の栄養が海の生物を育てる
    昔から漁民たちは、海の魚介類を増やすためには湖岸、川辺、海岸の森林を守ることが大切だということをよく知っていて、この森のことを「魚つき林」と呼んでいました。森の栄養分が海の生物を育てるのです。しかし、現在では、これを知っている人は、漁師以外にはほとんどいません。本書は、長年、森・川・海をひとつながりの生態系としてとらえ、研究し続けてきた著者が、自身の体験談をまじえながら、陸の森と海の生物との深いつながりを語り、地球環境にはたす森林の大きな役割を紹介するものです。

    かんそう:
    正月に読んだ本。
    もっともっともーーっと昔に読んでいたらよかった。
    ためになりました。

  • \740

  • ちょっと古いですが、なかなかためになる本です。
    日本は島国で、周りは海です。
    海洋汚染が起これば、水俣病や赤潮などで私たちの生活にも大きな影響が出ます。
    この本は、漁師が陸に上がり、木を植えるのはなぜかということからスタートします。
    続きは、本文で。

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