車輪の下 (講談社文庫)

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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784061330061

感想・レビュー・書評

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  • 車輪と言う名の社会の大きな枠組みから外れる者にはあのような絶望的な終わりがあるのだろうか。誰もがハイルナーに憧れずにはいられないだろう。俗世にとらわれない、社会に自分を支配させない、美しい魂を持ったひと。

    ハンスのような「何もない」人は、車輪から外れてしまうと、あのようにした時期になる他はないのだろう。私も、この大きな車輪に疑問と嫌悪を持ちつつ、抜け出しては生きていけないのだ。

  • 人に期待するのではなく、
    自分に期待できる人間になろうと思った。
    他人の人生を生きることに苦痛を感じている人に
    おすすめしたい本。

  • かなしい。

  • 本当はこの本ではなく豪華版世界文学全集の中の「ヘッセ」で読んだ「車輪の下」。
    読みながらなんとなく太宰の人間失格を思い出した。けど太宰の方は「あー、私がそばについててやりたい!」と無謀なことを思ったけどこれはもうすこし冷静に見られた。ハンス、教師、父親、靴屋と、どの視点からも考えられたし、最近あった父親との葛藤の末継母と弟妹を殺してしまった進学校の高校生の話を重ねたりしてしまった。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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