ダルタニャン物語 11 剣よ、さらば (講談社文庫 て 3-16)

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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061330818

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  • 終生鉄仮面を被ることになった、ルイ十四世の双生児フィリップの亡命、アラビア遠征に於いて戦死を遂げたブラジュロンヌ子爵、その悲報に死期を早める父アトス、ポルトスの洞窟内での最期、銃士隊隊長ダルタニャンの元帥杖を握っての壮烈な戦死ーー雄大な構想で、千変万化のプロットを展開した「ダルタニャン物語」の大団円にふさわしい完結篇。

  • 鉄仮面事件の顛末はご存知の通り。アラミスとフーケが国外に脱出する途中、ポルトスは要塞にて命を落としてしまいます。失意のラウルも戦死。一人息子を失ったアトスも寂しく亡くなってしまいます。次々と友を失ったダルタニャンですが、その後数々の戦いでフランスを勝利に導いた功績により、オランダ戦役の中、大元帥に昇進します。スペイン貴族となったアラミスが見守る中、錫杖を手にした直後流れ弾に当たって‥。最後に3人の友への変わらぬ友情を語り散ってゆきます。剣と知恵と友情によって、ガスコーニュの田舎貴族からフランス大元帥にまで出世したダルタニャン物語のラストです。最後はちょっと寂しいものがありますが、ダルタニャンは満足して逝ったのでしょうね。

  • クライマックスと思い読んだがどちらかというと収束していく感が強すぎそこまで楽しめなかった。鉄仮面も結局出てこず。やはり鉄仮面とは後の作品によって象徴化させたものなのか。

  • 2012/3/11 登録

  • とりあえずこれから読む方へ…最初の人物紹介は視界に入れない方がいいです!酷いネタバレ(笑。

    数々の別れの物語。
    国王にとっては成長譚でもあったのかなぁ。
    アラミスのやることなすこと裏目人生はもうちょい救済が欲しかったかも。主にフーケさんとポルトスのあたりで。
    はぁ…。それにしてもデュマさん、最後までほんとにがっつりたっぷりトッポ並だったね!
    切ない巻だったけど、読み終わって、しみじみよかったなーと。
    時間置いて、また読み返したいと思います。

  • ダルタニャン物語全11巻の最終巻です。
    アトスの息子で第3部の主人公ブラジュロンヌ子爵は、幼馴染で婚約者のラ・ヴァリエール嬢が国王ルイ14世の愛人になったことにショックを受けて、アフリカ遠征に自ら志願して、そこで自殺します。

    この小説が描かれた時代なら「ピュア~♪」ってなるのかもしれないけれど、今の感覚だと単に女々しいオトコにしか見えなかったよ。
    で、息子の死を知ったアトスも死んじゃう。

    アラミスとポストスは世間から隠されていたルイ14世の双子の弟を王さまにしようとして失敗。
    逃亡中にポルトスは命を落とす。

    第3部は「鉄仮面」の部分と財務卿フーケさんを銃士隊長ダルタニャンが逮捕するシーンが面白かった♪
    長い物語は、元帥杖を手にしたダルタニャンの戦死で幕を閉じました。

    ルイ14世の時代は、もう今までとは違う時代なんだ。
    古き良き時代の勇者たちは、真の勇者ではなかったアラミスを除いて全員が子孫を残さず名前だけを残してこの世を去ったのでした。

    面白かったです!
    デュマさんは、本当に話の構成と文章の表現力がスゴイね。
    またいつか読みたい物語です。

  • 4銃士が次々と死んでいくという最後の巻である。ラツタニャンが元帥の杖をにぎりながら死ぬところで終わるのであるが、アラミスは生き残っている。

  • 副題「剣よ、さらば」。

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