おんみょうじ 鬼のおっぺけぽー (講談社の創作絵本)

  • 講談社
3.25
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本棚登録 : 145
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061332522

作品紹介・あらすじ

舞台は平安京――羅城門へ向かう牛車の前を歩くのは、まだ子どもの陰陽師・安倍晴明。そこへなにやらあやしい雲が近づいてくる。雲のなかからやってきたのは鬼のむれ、百鬼夜行だった。「ひとは おらぬか おっぺけぽー。いたら くっちゃえ くっぺけぽー」。どうしよう、このままではみんな鬼に食われてしまう。「しっ」。晴明は呪(しゅ)を唱えて結界をはり……。

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明(921年-1005年)が、子どもだった頃、京の都の羅城門に向かって牛車の前を歩いていると、モヤモヤ~と雲の中から鬼の群れ<百鬼夜行>がやってきた!「人は おらぬか おっぺけぽー。いたら 喰っちゃえ くっぺけぽー」どうしよう、このままではみんな鬼に喰われてしまう! 清明はお師匠の<賀茂忠行>に助けを求めるが・・・。『陰陽師』や『神々の山嶺』の夢枕獏さん作・解説、大島妙子さんの絵による講談社創作絵本からの一冊です。

  • まだ幼い安倍清明が夜に師匠の牛車の前を歩いていると。
    おっぺけぺーぽっけぺけぽー
    リズミカルな文章と愉快な鬼たちの絵が楽しい。
    幼いながらも必死で術を繰り出す清明だけど。
    ほめられてもくやしい清明が可愛い。
    がんばれー。
    たくさん鬼があふれるほど描かれていて、え?ふんどししたおんな?とかつい探してしまう。

    あ、百鬼夜行じゃん。
    たぬきの映画でみた。
    あと、これもセントチヒロでみた。
    式を飛ばずと和を結んで自分に返ってくんだよね。S11
    いつの間にかチビちゃんに高田崇史の影響が・・!

  • 不気味な鬼たち。面白いがおそろしい。おっぺけぽーなどの音が独特で楽しい。

  • 安倍晴明が子どものときのお話

    夜、牛車が羅城門に向かって進んでいくと,前から百鬼夜行が現れた
    気がついた安倍晴明が師匠の加茂忠行を起こすが,眠り込んでいて全然起きない
    清明が術をかけ,鬼達から牛車を見えなくした
    喋らないようにみんなに言ったが,牛が声を上げてしまい鬼達に食べられてしまう。
    そして,人間の匂いにも気付かれてしまうのだが,そこで加茂忠行が目を覚まし,人形(形代)を術で人間にし事なきを得る。

    読み聞かせ時間は5分弱です。

  • 祇園が面白いですね。
    リズムカルに読むといいかも。
    陰陽師・阿倍晴明の幼いころの話です。
    ただ、漫画を読んだ人には物足りなさを感じるかも。

  • 陰陽師
    絵本にまでなってしまったのですね
    この絵子供には恐ろしくないのでしょうか?
    憎めないように描かれていますが
    こわいよねえ
    リズミカルな言葉につられます
    有名な阿部晴明の子供の頃のお話です
    ≪ もやあわと 百鬼夜行の 牛車前 ≫

  • 安倍晴明、若かりしころの物語。
    妖怪退治に失敗はしたものの、師匠に「よくやった」とほめられる。
    「うれしいけれど、くやしい」と安倍晴明。
    そのセリフを読んで、我が9歳息子が「その気持ちわかる」と言った。
    彼も、いろいろ経験してるのだなと、しみじみしました。

  • 安倍晴明の子供時代の有名なエピソードを夢枕獏が絵本化。

    羅城門へ向かう牛車の前歩いていた安倍晴明。
    百鬼夜行に気付くけれど、お師匠様の賀茂忠行は牛車の中で眠ったまま。
    このままでは食べられてしまう、と呪を唱えてみんなを隠す。
    でも風が吹いて、牛の臭いが流れ、牛が妖怪たちに食べられてしまう。
    更に、人間の臭いにも気づかれてしまう。
    そこへ、賀茂忠行が目を覚まし、人形を使って、妖怪たちを騙し、人形を食べさせて満足させる。
    妖怪たちは紙のような味がすると言いつつも、人間を食べたので帰っていく。
    忠行は百鬼夜行に気付いた晴明を褒めるが、晴明は人形の使い方を教えてほしいとせがむのだった。

    いろいろな妖怪たちが出て来る百鬼夜行のページが見ていて楽しい。

    岩崎書店の「怪談えほん」とか「京極夏彦の妖怪えほん」に対抗した感じ。

  • 帯表
    大島妙子が描いた鬼たちが、妖しく踊りだす!
    「しっ。」子どもの陰陽師・安倍晴明が、呪をあやつり・・・。
    大人気「陰陽師」シリーズ夢枕獏 初の絵本かきおろし作品
    帯背
    子どもの陰陽師のお話
    帯裏
    日本人をひきつけてやまない、“陰陽師の世界”
    陰陽師というのは、主として平安時代に活躍した“魔術師”のような人たちです。全ての時代を通じて一番有名であったのが安倍晴明です。この絵本は、その安倍晴明の子ども時代のお話です。 -解説より

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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