- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061332522
作品紹介・あらすじ
舞台は平安京――羅城門へ向かう牛車の前を歩くのは、まだ子どもの陰陽師・安倍晴明。そこへなにやらあやしい雲が近づいてくる。雲のなかからやってきたのは鬼のむれ、百鬼夜行だった。「ひとは おらぬか おっぺけぽー。いたら くっちゃえ くっぺけぽー」。どうしよう、このままではみんな鬼に食われてしまう。「しっ」。晴明は呪(しゅ)を唱えて結界をはり……。
感想・レビュー・書評
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平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明(921年-1005年)が、子どもだった頃、京の都の羅城門に向かって牛車の前を歩いていると、モヤモヤ~と雲の中から鬼の群れ<百鬼夜行>がやってきた!「人は おらぬか おっぺけぽー。いたら 喰っちゃえ くっぺけぽー」どうしよう、このままではみんな鬼に喰われてしまう! 清明はお師匠の<賀茂忠行>に助けを求めるが・・・。『陰陽師』や『神々の山嶺』の夢枕獏さん作・解説、大島妙子さんの絵による講談社創作絵本からの一冊です。
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不気味な鬼たち。面白いがおそろしい。おっぺけぽーなどの音が独特で楽しい。
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安倍晴明が子どものときのお話
夜、牛車が羅城門に向かって進んでいくと,前から百鬼夜行が現れた
気がついた安倍晴明が師匠の加茂忠行を起こすが,眠り込んでいて全然起きない
清明が術をかけ,鬼達から牛車を見えなくした
喋らないようにみんなに言ったが,牛が声を上げてしまい鬼達に食べられてしまう。
そして,人間の匂いにも気付かれてしまうのだが,そこで加茂忠行が目を覚まし,人形(形代)を術で人間にし事なきを得る。
読み聞かせ時間は5分弱です。 -
祇園が面白いですね。
リズムカルに読むといいかも。
陰陽師・阿倍晴明の幼いころの話です。
ただ、漫画を読んだ人には物足りなさを感じるかも。 -
陰陽師
絵本にまでなってしまったのですね
この絵子供には恐ろしくないのでしょうか?
憎めないように描かれていますが
こわいよねえ
リズミカルな言葉につられます
有名な阿部晴明の子供の頃のお話です
≪ もやあわと 百鬼夜行の 牛車前 ≫ -
安倍晴明、若かりしころの物語。
妖怪退治に失敗はしたものの、師匠に「よくやった」とほめられる。
「うれしいけれど、くやしい」と安倍晴明。
そのセリフを読んで、我が9歳息子が「その気持ちわかる」と言った。
彼も、いろいろ経験してるのだなと、しみじみしました。 -
安倍晴明の子供時代の有名なエピソードを夢枕獏が絵本化。
羅城門へ向かう牛車の前歩いていた安倍晴明。
百鬼夜行に気付くけれど、お師匠様の賀茂忠行は牛車の中で眠ったまま。
このままでは食べられてしまう、と呪を唱えてみんなを隠す。
でも風が吹いて、牛の臭いが流れ、牛が妖怪たちに食べられてしまう。
更に、人間の臭いにも気づかれてしまう。
そこへ、賀茂忠行が目を覚まし、人形を使って、妖怪たちを騙し、人形を食べさせて満足させる。
妖怪たちは紙のような味がすると言いつつも、人間を食べたので帰っていく。
忠行は百鬼夜行に気付いた晴明を褒めるが、晴明は人形の使い方を教えてほしいとせがむのだった。
いろいろな妖怪たちが出て来る百鬼夜行のページが見ていて楽しい。
岩崎書店の「怪談えほん」とか「京極夏彦の妖怪えほん」に対抗した感じ。 -
帯表
大島妙子が描いた鬼たちが、妖しく踊りだす!
「しっ。」子どもの陰陽師・安倍晴明が、呪をあやつり・・・。
大人気「陰陽師」シリーズ夢枕獏 初の絵本かきおろし作品
帯背
子どもの陰陽師のお話
帯裏
日本人をひきつけてやまない、“陰陽師の世界”
陰陽師というのは、主として平安時代に活躍した“魔術師”のような人たちです。全ての時代を通じて一番有名であったのが安倍晴明です。この絵本は、その安倍晴明の子ども時代のお話です。 -解説より