オルゴールのくるくるちゃん (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2015年9月18日発売)
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感想 : 9
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本 ・本 (36ページ) / ISBN・EAN: 9784061332751

作品紹介・あらすじ

昔、少女のもとにいた人形は、その後長いことオルゴールの上で音楽に合わせて踊るオルゴール人形の「くるくるちゃん」として生きていました。やがて、風の気まぐれで、くるくるちゃんは広い世界へ飛び出していきます。人形作家でもある著者が、独特の繊細なタッチでその小さな体から眺めた世界を描き出します。人の手にわたっていく人形の、ふしぎな運命を描いた味わいぶかいお話。第47回講談社出版文化賞絵本賞受賞作。


昔、少女のもとにいた人形は、その後長いことオルゴールの上で音楽に合わせて踊るオルゴール人形の「くるくるちゃん」として生きていました。やがて、風の気まぐれで、くるくるちゃんは広い世界へ飛び出していきます。
人形作家でもある著者が、独特の繊細なタッチでその小さな体から眺めた世界を描き出します。
第47回講談社出版文化賞絵本賞受賞作。
人から人の手にわたっていく人形の、ふしぎな運命をえがいた、味わいぶかいお話。

感想・レビュー・書評

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  • こみねゆらさんの絵本ですね。

     おにんぎょうのくるくるちゃんは むかし、ちいさなおんなのこと くらしていました。
     おんなのこは くるくるちゃんを、
     ミトちゃんとよびました。
     おんなのことの たのしいひびは いつしか すぎてゆきました。
     きがつくと、くるくるちゃんは はくぶつかんのなかで、オルゴールにんぎょうとして おどっていました。
     オルゴールのねじがまかれると、にんぎょうたちのでばんです。
     みぎへくるり。ひだりへくるり。
     おんがくにあわせて まわります。
     みぎへくるり。ひだりへくるり。
     だけど くるくるちゃんだけ、みんなとちょうしが
    あいません。
     くるくるちゃんは セルロイドで できていました。とうきでできた ほかのにんぎょうとは ちがって、はねのように かるかったのです。

     くるくるちゃんは とうきでできた にんぎょうと
    いれかえられました。
     くるくるちゃんは どうなるのでしょう?

     おにんぎょうのくるくるちゃんのお話です。

     こみねゆらさんが、くるくるちゃんが活きているように冒険のお話をみちびきます。
     落ち着いた色彩の可愛らしい絵がお話をかもし出します。
     最後に、くるくるちゃんのもとの持ち主に出逢うシーンは、嬉しくなりますね(=^ェ^=)

  • くるくるちゃん、さすらいの果ての再会。よかったですね。

  • レトロ感あふれる表紙。
    内容にドキドキするであろう子どもたち。
    私もドキドキした。
    よかったね、ミトちゃん♪

  • 切なくて優しいおみねゆらさんの独特の世界。小さなものに向けられる優しいまなざしが感じられます。くるくるちゃんという踊る御人形の物語。レトロな建物にオルゴール人形、ページをめくるとメルヘンな可愛らしさにあふれています。うららかな午後に紅茶を飲みながら読みたくなります。

  • オルゴール人形のくるくるちゃんはネジがまかれると、四人のお友達と一緒に踊ります。
    でもくるくるちゃんはセルロイドで出来ていて、陶器のみんなと同じようには踊れません。
    それでも楽しい日々を過ごしていましたが、ある日、陶器の新しいお人形が来て、くるくるちゃんは窓辺の籠が新しいすまいになりました。

    しーんとなるお話。
    見えない涙を流すくるくるちゃん。
    頁をめくってもめくっても、せつなくて、最後に絵も気持ちも温かくなってホッとした。
    Mは絵がかわいくて張り切って聞いていたけれど、最後までだまーって、無言のまま本を閉じた。

  • ステラレタトコロがすき

  • 息子6歳8ヵ月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子がほとんど一人で読むようになってきて、母はサミシイ。


    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り)◯
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他

    オルゴールに興味をもって、箱を解体して遊んでいた息子。
    オルゴールつながりで借りてみました。
    内容は女の子向けなので、もしかしたら読まないかもとも思ったのですが、
    意外にも静かにじっくりと読み込んでいました。

  • 4-1 2015/12/16
    6-1 2015/11/24

  • こういう思い出の品ってありますよね。
    私も大人になってから、小さいころに大切にしていたけど、お別れしてしまっていた物に、再び巡り合ったことがあります。
    なんとも暖かい気持ちになりましたが、物の方はくるくるちゃんみたいに、苦労をしたり悲しい思いをしたのかな?
    くるくるちゃんは、持ち主のもとに戻れて良かったです。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科、同大学大学院で油画を学ぶ。1985年に渡仏、パリボザールに通う。1992年、初めての絵本『Les deux Soeurs』を出版。1994年に帰国後、絵本作家、イラストレーター、人形作家として活躍。『さくら子のたんじょう日』(作/宮川ひろ 童心社)で第10回、『ともだち できたよ』(文/内田麟太郎 文研出版)で第18回日本絵本賞、『オルゴールのくるくるちゃん』(講談社)で第47回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。絵本に『こどもべやのおともだち アンナとビイプ』『ミシンのうた』(講談社)、『もりのちいさなしたてやさん』(風濤社)など。装画に『すきまのおともだちたち』(作/江國香織、集英社)、『魔法のたいこと金の針』(作/茂市久美子 あかね書房)などがある。

「2022年 『ぼうし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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