こんやもバクはねむらない (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2016年8月4日発売)
3.48
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本棚登録 : 193
感想 : 16
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  • 本 ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061332973

作品紹介・あらすじ

たくさんのバクたちに囲まれた、謎の機械。実は、この機械には、みんなが今夜見たい「夢」が集まってくるのです。バクたちは、この機械を使って、それぞれ今夜誰に、どんな夢を届けるのかを決めていくのです。みんなの夢を作って配る、大事な仕事に今夜初めて挑戦するのは、ちょっと頼りない新人の「ピケ」。この道何十年の大先輩、「モーフ」に仕事を教わりながら、いよいよ夢を配りに行くことになりました。


 たくさんのバクたちに囲まれた、謎の機械。実は、この機械には、みんなが今夜見たい「夢」が集まってくるのです。バクたちは、この機械を使って、それぞれ今夜誰に、どんな夢を届けるのかを決めていくのです。
 みんなの夢を作って配る、大事な仕事に今夜初めて挑戦するのは、ちょっと頼りない新人の「ピケ」。この道何十年の大先輩、「モーフ」に仕事を教わりながら、いよいよ夢を配りに行くことになりました。
 ところが、ピケはやる気はあるのに空回りするばかり。やることなすこと、どんどん裏目に出てしまい、みんなにいい夢どころか、悪夢ばかり配ってしまうのでした。
 とうとう、「自分には向いていない」と落ち込んでしまったピケは、果たして楽しい夢を配ることはできるのでしょうか……!?

本作は、第34回講談社絵本新人賞佳作を受賞した澤野秋文氏の第三作です。澤野氏は、デビュー作『それなら いい いえ ありますよ』が、第6回MOE絵本屋さん大賞新人賞5位を受賞、2014年に刊行された『じつは よるの ほんだなは』が、第7回MOE絵本屋さん大賞27位を受賞するなど、読者・書店から支持を集めています。
 絵の隅々まで楽しめる、緻密でユーモアにあふれる絵は見ごたえ抜群。子どもはもちろん、仕事に悩む大人にもおすすめしたい1冊です。 4さい~(総かな)

感想・レビュー・書評

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  • 澤野秋文さんの絵本ですね。
    『じつはよるのほんだなは』で、面白い作家さんだと思い、図書館で借りました。

     なぜ ゆめを みるのか、あなたは かんがえた ことが ありますか?
     じつは ふしぎな きかいと、バクたちの おかげなんです。

     巨大なガチャガチャの機械から、夢のもとが出てきます。バクたちが、毎晩、夢を配って廻るのです。
     新米のピケは、大先輩のモーフと一緒に夢を配る修行をします。慣れたかなと、ピケに任せるのですが、大変な事に……。

     発想が豊かですね。『ほんだな』でもそうですが、澤野秋文さんの絵は、ここまで描くの?というくらいに、ものすごく描き込んでいるのですが、丁寧でユーモアがあふれていて、隅々まで見てしまいたくなります。あきれるくらいに愉しい絵本ですね。
     バクたちの世界は現代風なのですが、なぜか夢を見る人々の世界は江戸時代風なのがユニークです。わんちゃんの夢が、ものすごい事になるのも愉快です。
    ピケの暴走をモーフが優しく指導するのも、ぬくもりを感じます。
     素敵なファンタジーの絵本です。

  • 子どもの頃、怖い夢を見た朝、母に教えてもらったこれを一所懸命唱えてた(笑
    「見し夢を バクのえじきとなすからに 心も晴れよ 曙のそら」

    悪い夢を食べてくれるバクではなくて
    これは夢を配達してくれるお話し
    しかもガチャのカプセルに当たった人に

    ちっともいい夢を見ないなあ
    特に恐ろしい夢も見ないけど
    要するに「夢」をなくし、鈍感になっているのかな

    ピケくん、お婆さんにも楽しい夢を届けてね

    画面いっぱいの隅々まで楽しい絵
    時代もハチャメチャです
    見開きも うふふ

    ≪ 見習いの ぼくはがんばる ゆめがある ≫

  • 夢のガチャガチャを見て、夢を配るなんて発想が自由で楽しい。和風な絵も雰囲気を出しているし、絵が隅々まで描かれていて眺めていても楽しむことが出来る。

  • バクは夢を食べるんじゃなくて、夢を見るお手伝いをするんだ(笑)

  • ゆめのガチャガチャがすごいとおもった。

  • 絵が沢山ギシッと色んな絵がつめこめられていて、何回読んでも楽しそう。
    ○未就学児~

  • 細かく描かれていて楽しい。

  • 寝る前に読んで!と何回も持ってきました。

  • ま ③20210911、②20210830、①20210827

  • 3歳5ヶ月の娘へ。
    これからたくさんリピートします。

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著者プロフィール

1981年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。デザイナー。
第27回・第31回・第34回講談社絵本新人賞佳作受賞。
2013年に、はじめての作品となる『それなら いい いえ ありますよ』(講談社)を発表。
他の作品に、『たなから ぼたもち』(作・くすのきしげのり/あかつき教育図書)、『うみのそこたんけん』(文・中川ひろたか/アリス館)、『かべのすきま』 (文・中西翠/アリス館)、『じごくにアイス』(作・ナカオマサトシ/ひさかたチャイルド)、『ししにゃいとおしょうがつ』『スイカワンと きもだめし』(世界文化社)、『じつは よるの ほんだなは』『こんやも バクは ねむらない』『まねきねこ だいさくせん!』『かいじゅう たくはいびん』(講談社)などがある。

「2023年 『かいじゅう たくはいびん すききらいは だめ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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