はるかぜさんぽ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
3.93
  • (23)
  • (21)
  • (24)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 598
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061333178

作品紹介・あらすじ

お気に入りのワンピースきて、あたらしいおくつをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。
春のそよ風がふくいちにちに、おさんぽで出会ったのは? たんぽぽ、ちょうちょう、やさしい風……季節感がみずみずしいタッチで描き出されます。春のおさんぽに出かけたくなる絵本。『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』につづく、人気シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  えがしらみちこさんの描く子どもの絵は、何度見ても、思わず微笑んでしまうような、淡い水彩の素朴さもあって、心をほっと和ませてくれる、そんな安心感に満ち溢れていて、教科書の挿絵を多く手がけているのも納得の親しみやすさです。

     それは本書に於いても、女の子の柔らかく丸っとした頬や、赤みがかったひざ小僧の愛らしさに加えて、体全体でめいいっぱい表現する健気さには、思わず絵本の世界に入り込んでしまいそうな一体感を覚えます。

     お気に入りのワンピースを着て、新しい靴をはく様子から、女の子の散歩に対する大きな期待感を抱かせられて、それは、何も無い殺風景な玄関から一変して、目にも鮮やかな緑が一面に広がる自然の世界へと踏み出す、場面転換からも窺わせる、今日はどんな素敵な驚きが待っているのだろうという、そんな期待感でいっぱい。

     絵を邪魔しない短く簡潔な文章と、リズミカルなオノマトペにのせて、ひとつひとつの発見に対する自然な反応をとても丁寧に描いており、読み聞かせは2歳頃から、一人読みは5歳頃からの表記のとおり、女の子の等身大の眼差しを通した、いろんなものとの出会いを楽しむ様子を瑞々しく描いています。

     それから、「はるさんぽ」ではなく、「はるかぜさんぽ」というタイトルに込められた意味、それは扉絵の、開け放った窓から吹き込む風に誘われるように、女の子が思わず出掛けたくなる、そんな爽やかな心地好い雰囲気の風と一緒に散歩をするイメージを、表したかったのかもしれません。

     そして、本編に於いては、風を目に見える形で描写している場面と、目に見えなくてもそれを感じられる描写の場面と使い分けていて、前者は、それが女の子に話しかけているような心の声を、後者は、ふわふわと穏やかなのんびりした感じを表している、そうした心地好いムードが、女の子の散歩をさらに楽しいものにしているように思われたのが、なんとも印象深く、そんなのどかな雰囲気に、思わず寝転がりたくなるのも分かるような、その絵の、風や自然の動植物たちと女の子が一体化した様には、いつまでも世界がこのような形であればいいなと感じさせる、決して誰にも邪魔させない幸福感に充ち満ちています。

     また、始まりと終わりで見事に繋がった、物語としての面白さも、しっかりと考えられている、そんな本書(2017年作)は、「おさんぽシリーズ」の4作目であり、前の3作品も是非読みたくなりました。

  • えがらしみちこさんのかわいらしい絵、大好きです。

    こちらはおさんぽシリーズ第4弾。
    他に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』があります。

    3月下旬から5月初旬頃の雰囲気がする、お花がいっぱいの絵本です。
    ふんわりふわふわ、そよそよさわさわ…

    ああ、この空気感、春が待ち遠しい~と思う私。
    その傍らで「あかん、鼻がむずむずしそう」と言う花粉症の長女。

  • 【母セレクト】
    ほんわかしたやさしい絵と
    読みやすい字体と文字数なので
    自然と子どもが自分で読み始めた◎
    ひらがな覚えた頃にオススメ☆

  • 3y0m

    度々この本を出してきては、表紙のタイトルをなぞりながら「は、る、か、ぜ、さ、ん、ぽ、て書いてる」と言う。「はるかぜさんぽ」という言葉が気に入ったよう。
    ちょうど桜のシーズンだったのでお花見に行ったり街中に咲いてる桜を見つけたりすると、「はるかぜさんぽみたいにちょんちょんしたいー!」と絵本を真似て花を優しくちょんちょんと触る姿にほっこり。
    春の訪れをほっこり実感して楽しめる絵本。

  • かわいい。あめふりさんぽと見比べると繋がっている対応しているのがわかる。

  • 母の好きなえがらしみちこさんの絵本。いままでこどもには刺さらないことが多かったがこちらはスマッシュヒット。お花畑が広がるところで「わぁー!」とよろこぶ。

  • 楽しいおさんぽ.子どもの目線で出会う花やシャボン玉やダンゴムシ,ちょんちょんちょんとさわるところがとてもかわいい.

  • 2歳8ヶ月。とても可愛い!!!文章も絵も!

  • 1歳11か月 絵がとってもかわいくて、優しい気持ちになる絵本。お散歩したくなる。

  • 春っぽくて桜が咲くのが楽しみになるような絵本でした。

    2歳1ヵ月

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

江頭路子(えがしら みちこ)
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』(文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。静岡県三島市在住。
http://www.tenkiame.com/

「2018年 『あきぞらさんぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江頭路子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×