ルドルフとイッパイアッテナ

著者 :
  • 講談社
4.22
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本棚登録 : 2245
レビュー : 335
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061335059

作品紹介・あらすじ

ぼく、ルドルフと兄貴分、イッパイアッテナのとびきりゆかいな、のらねこ生活。ぼくたちの、知恵と勇気と友情の物語。第27回講談社児童文学新人賞入賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 映画予告を見て娘と次男が「観たい」というのでではまず本を借りてきた。(映画も行きました)
    私が子供の頃から有名な児童文学だが読んだことがなかった。そもそも私は絵本、児童文学をほとんど読んできていない。

    さて、本を借りて次男に「読んであげようか?」と聞いたら「自分で読む!」とのこと。
    おお、つい数か月前は私が「ガンバ-冒険者たち-」を読み聞かせたというのに、どうやら私の3人の子供たちへの13年に渡る読み聞かせ生活は終わったようだ。

    私は自分が本を読みたいので相当子供たちに絵本や本を読んできたと思うんだが、12歳長男はライトノベルみたいなものを読み始め、10歳娘は本にはほとんど興味を示さないので一緒に読める本探し中,今のところ7歳次男がまあ簡単な本になら興味があるかな~程度になっている。

    そんな次男にも本を読むことも減って行くようだが、この際自分が読めなかった児童文学や忘れている児童文学は自分で読んでいこう。

    というわけで、本のこと。

    ★★★

    黒い子猫のルドルフは、魚をくわえて逃げるうちに長距離トラックに乗り込んでしまった!一晩経って着いたところは東京。
    はじめて会った猫は大きな野良のトラ猫。威嚇されたルドルフはそれでも勇気を振り絞り、トラ猫に気に入られる。
    「ぼくはルドルフ。きみの名前は?」「俺か?俺の名前は…いっぱいあってな」
    この「名前は沢山ある」という言葉をトラ猫の名前だと思ったルドルフはトラ猫を”イッパイアッテナ”と呼ぶ。

    イッパイアッテナは、猫たちや人間たちから”ステトラ”、”デカ”、”ボス”、”ドロ”なんて呼ばれている。かつて飼い猫だった時の名前は”タイガー”。
    猫には名前がたくさんある。呼ぶ人がそれぞれつける。つまり餌場や棲家がいっぱいあるってこと。

    元飼い主は、イッパイアッテナを置いて引っ越しするに前に、イッパイアッテナに文字を教えたという。
    …そう、イッパイアッテナは人間の文字を読み書きできる猫だったんだ!
    ルドルフはリエちゃんの元に帰るために人間の言葉を習う。
    そしてある時自分のいた町、つまりリエちゃんのいる町の名前を知る。
    ルドルフはリエちゃんの元に帰れるのか…

    ★★★

    ルドルフは子猫だけれどもなんとも素直。
    強面のイッパイアッテナはまさに”親分”な人情(猫だけど)と任侠と子供っぽさを持ち合わせてる。「教養のないやつはダメだ」と精神的にもしっかり大人。
    そして仲良くなる金物屋の飼猫ブッチ―は適度な距離を持ちしかしちゃんと見ているという”シティボーイ”。
    児童文学とはいえ台詞やキャラクター作りが実にしっかりしていて楽しめます。

    表紙の画ですが、次男が「意味が分かった!この黒いのがルドルフで、おうちから離れちゃったんだね」と言っていた(笑)

  • “教養のあるねこ”って、どんなねこなのだろう??
    字が読めて書ければ、“教養のあるねこ”ってわけでもないらしい…?

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    小学5年生のリエちゃんに飼われていたねこのルドルフ。
    魚屋から魚を盗って逃げているときに、トラックに逃げこんだのが運のツキ。
    魚屋の攻撃で気を失ったルドルフは、そのまま東京まで運ばれてしまった…

    飼いねこから一気にのらねこになってしまったルドルフの前にあらわれたのは、のらねこの“イッパイアッテナ”だった…!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ルドルフとイッパイアッテナシリーズは、息子が小学生のときに読んでいたシリーズです。
    しかしわたしは、今までルドルフとイッパイアッテナシリーズを読んだことはありませんでした。

    先日、その最新作を図書館で見つけたのをきっかけに、「わたしも読んでみようかな」と思い 、最新作第5作まで一気に借りて読んでいます。
    そしてこれが…おもしろい…!!!
    「なぜわたしは、このシリーズを素通りしてオトナになってしまってたんだろう…!!」と思いました。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    この物語のキーワードは“教養のあるねこ”、そして“飼い猫とのら猫”でしょう。
    イッパイアッテナに教えてもらい、日本語の読み書きができるようになったルドルフは、ある日、字が読めない飼い猫のブッチーをからかいます。
    そんなルドルフに、イッパイアッテナはこう言います。

    「(略)おれは、ああいうことをさせるために、おまえに字を教えたんじゃないからな。ちょっとできるようになると、それをつかって、できないやつをばかにするなんて、最低のねこのすることだ。教養のあるねこのやるこっちゃねえ。」(147ページ)

    これは猫の世界だけに限らず、人間の世界でもとても大事なことで、心に刺さる言葉ですよね。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    飼い猫とのら猫の対比も、とても印象的です。
    飼い猫・飼い犬の良さ、そして悲しさ。
    のら猫の良さと悲しさ。
    その両方をしっかりと示してくれることで、自分が求めているしあわせ、猫にとってのしあわせとは何か、考えさせられてしまうのです。

    物語がもう少しで終わるところでは、あるバトルが勃発します。
    そのバトルが始まった原因から、最初は“敵”をとても憎々しく感じていたのですが、266ページの真ん中にある7行の文章を読んだ瞬間、“敵”のことが憎みきれなくなってしまいました。
    それくらい、視界が、見方が、180度変わってしまう、7行でした。

    このお話はその7行から4ページ進んだところで、終わりを迎えます。
    読み終えて一息ついたあと、わたしは次作「ルドルフともだちひとりだち」を手にとっていました。

  • Eテレで「テレビ絵本」で放送してた作品。とにかく絵が好きだったことと朗読があの毒蝮三太夫さんだったからいつも観てわくわくしてた。原作があると知って早速読んでみた。でも挿絵が堀口忠彦さんではないので少しがっかり。シリーズにもなっててそちらも読んだ。面白かったー。また続編でないかなー。

    • ブル本さん
      chikako0420さん^^*
      ルドルフとイッパイアッテナ、ほんといろいろつまったよいお話しで大好きになっちゃいました♡
      毒蝮三太夫さ...
      chikako0420さん^^*
      ルドルフとイッパイアッテナ、ほんといろいろつまったよいお話しで大好きになっちゃいました♡
      毒蝮三太夫さんのイッパイアッテナを聴きたい!!
      堀口忠彦はクロネコヤマトの猫も描いた方なのですね(検索検索)
      目が(*ΦωΦ)いいですねぇ(笑)
      ~こちらこそ、いいねありがとうございます♪
      フォローもありがとう(嬉)♪♪
      2018/02/06
  • さかな屋から逃げてトラックに飛び乗ってしまい飼われていた街から遠く東京まできてしまったルドルフと
    トウキョウで出会った
    字が読めるキョウヨウのあるノラ猫、イッパイアッテナのお話し
    イッパイアッテナは人(猫)格猫
    ルドルフも頭いい(ΦдΦ)ニャ
    あとがきもファンタジー♡
    【ネコ様名言集】
    ・イッパイアッテナ『ちょっとできるようになると、それをつかって、できないやつをばかにするなんて、最低のねこのすることだ。教養のあるねこのやるこっちゃねえ。』
    ・ルドルフ『いざとなったら、歩いてだって帰れる。歩いてなんか帰れやしないって思うから、ほんとうに帰れなくなるんだ。かならず帰るっていう気持ちさえあれば、どんなことしたって帰ることができるんだ。』

    • chikako0420さん
      たくさんのいいね!ありがとうございます。流水さんもこの本を読まれたんですね!私がこの作品を読んだのはEテレの「母と子のテレビ絵本」を観たのが...
      たくさんのいいね!ありがとうございます。流水さんもこの本を読まれたんですね!私がこの作品を読んだのはEテレの「母と子のテレビ絵本」を観たのがきっかけです。絵は堀口忠彦さん、朗読は毒蝮三太夫さんでした。10分か15分くらいの番組だったと思います。とても気に入って原作のこの本を読みました。シリーズにもなっていてそちらの方も面白かったです。同じ作品が好きっていいですね!では失礼しました。
      2018/02/06
  • 小学校の頃やってたNHKのアニメ?が好きだったなぁ、と思い出しました。そういや、本も持ってたはず。
    ルドルフの素直さに心が洗われます。
    素直だけど冷静に突っ込んだりするとこやら、イッパイアッテナとの関係性にもえますね。
    なんだか、いまだに岐阜がどこだかよくわかっていなくてぼんやりしたイメージがあるのは、この本の影響な気がしてきた。やたら遠い印象で。

  • 幼少時に読んで、強く印象に残っているシリーズ。大人になってから読むと、とても深い。子どものころには気づかなかったあれこれ、考えもしなかったあれこれに胸が痛くなることも。イッパイアッテナの渋さにうっかり恋心を抱きそうになったのも、大人になってから(笑)

  • 猫でも人間でも、友達って素敵だね。
    次に猫を飼うときは、文字を教えてみようかな。

  • ルドルフが無邪気でかわいい。

  • イッパイアッテナの優しさに感動した❗まさかあそこまでするとは。猫の絆ってスゴイな~☺

  • 今回の夏休みにお兄ちゃんが感想文を書きました。
    私は読んでいませんが、お兄ちゃんからお話を聞いて、彼に感想文のヒントをあげる中で、相手を大切に思う気持ちが見えて来ました。
    彼の感想文の最後に
    「ルドルフはきっと岐阜に帰れると思います。」
    と書かれていたのを見て少しじーんとしました^_^

    • chikako0420さん
      横入失礼します。お兄様の感想文にグッチョイスと言いたいだけでコメントしてしまいました。わたしもこの作品が好きなのです。続編もオススメですよ!
      横入失礼します。お兄様の感想文にグッチョイスと言いたいだけでコメントしてしまいました。わたしもこの作品が好きなのです。続編もオススメですよ!
      2018/09/01
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著者プロフィール

斉藤洋
(さいとう ひろし)
東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞を受賞。作品に「ビブリオ・ファンタジア」シリーズ、「白狐魔記」シリーズなど多数。

「2021年 『かげろうのむこうで 翔の四季 夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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