外科の夜明け (講談社文庫)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (531ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061350083

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  • 図書館で借りた。

    麻酔のない時代から、麻酔が実用化されて感染症の仕組みが理解され、心臓まで手術ができるようになるまでの物語。

    事実をただ挙げていくのではなく、ひとりの架空の人物の目を通して上記の変化を追っている。この変化はちょうどヒトの一生の中で起きたことがよくわかる。
    麻酔のない時代の手術はできるだけ早く切断することが医師の役目のようだった。患者の叫び声が手術室に響いていたらしい。
    麻酔が発見されてから受け入れられるまでの発見者たちの苦悩や、なかなか受け入れようとしない医師たちの様子を見ていると、科学が客観的な学問ということに疑問が浮かぶ。どんなに理屈で説明しても当時の常識と合わなければ、人々を説得するのが難しいならば主観で信じるか信じないかの話ではないのか?

    麻酔のあとに感染症の仕組みが分かってきたことも悲劇の一つだと初めて知った。麻酔がなければ長時間開腹したままにできないし、痛がるから体の奥までメスは及ばなかったけれど、それができるようになったことで炎症が頻発した。消毒の概念がまったくなく、ある患者の膿や血をつけたまま他の患者を診ていたらしい。
    ここでも殺菌の方法を見つけた人は認められずに苦悩している。

    自分たちが当たり前に受けている医療の前時代がどういうものかを知ることは、災害時にどのような医療が可能かという話題にも共通するように感じる。現在は衛生に関する教育がなされているから当時ほどひどくはならないだろうけど、滅菌できないなら下手に切開できないように思う。
    また、科学の進歩が目の前で起こったときに、柔軟に受け入れられるような人間でいたいと考えさせられた。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4061350080
    ── トールワルド/塩月 正雄・訳《外科の夜明け 19711215 講談社文庫》P491-493
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     Thorwald, Jurgen     19151028 Solingen Lugano 20060404 90 /誤=トールワイド
    ── 《Das Jahrhundert der Chirurgen 1956‥‥ Germany》
    ♀Elisabeth Amalie Eugenie 18371224 Austria Geneve 18980910 60 /暗殺
    /フランツ・ヨーゼフ 1の妻/オーストリア皇后&ハンガリー王妃
     Lucheni/Luccheni, Luigi 18730422 Italy      19101019 37 /
    /ルイジ・ルッケニ(無政府主義者)刺傷事件
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19151028
     外科の夜明け ~ エリザベスの心臓 ~
     
    (20111130)
     

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