蟻の木の下で (講談社文庫 さ 16-1)

著者 : 西東登
  • 講談社 (1976年7月発売)
3.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061360433

蟻の木の下で (講談社文庫 さ 16-1)の感想・レビュー・書評

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  • 第10回江戸川乱歩賞受賞作。
    動物園の熊の檻の前で凄惨な傷を負って死んでいた男。彼の戦友だった池見と週刊誌記者の鹿子は他殺ではないかと思い事件を調べ始める…
    前半は事件の謎を追う二人と、新興宗教団体や取引に失敗した商社の話、そして戦時中の日本兵が犯した非道などが混在して話が見えないのだが、中盤からそれが徐々につながっていくと盛り上がる。
    ミステリとしての意外性もあるが、戦時下では誰でも許されない罪を犯してしまうことがあるという恐ろしさが何よりも心に残った。

  • 乱歩賞第10回。動物園で発見された男の死体には熊の爪痕が。近くには新興宗教のバッジが落ちていた。謎解きの意外性に戦争犯罪の傷痕を絡めた異色作。
    読み終わるとタイトルに納得('◇')2枚の写真の違いを見比べる場面が怖いお。ホラーだ。
    全体的に読みやすいし展開もうまく面白かった。時代にのった新興宗教に戦争の非道行為などテーマになってて興味深いけど戦争犯罪だけに絞ってもよかった気がする。

  • 第10回江戸川乱歩賞。
    主人公は週刊誌記者。第一の殺人と一連のスナップ写真、タイからの留学生が引き金となって、戦時中の日本軍の素行をカットインさせつつ、第二第三の殺人が起こる。
    新興宗教、麻薬の密売、すりかわり(なりすまし?)などが絡んで、勢いだけで読み進めるのは困難。常にどことなく暗い雰囲気をまとい、タイトルにもなっている「蟻の木」の壮絶さ、結末の独白がさらに追い討ちをかける。

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