黒白の旅路 (講談社文庫 な 2-3)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061360891

感想・レビュー・書評

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  •  軽度の鬱病と離人症の傾向がある21歳の野添立夏子(のぞえりかこ)は、六本木のバー“ジュゴン”にホステスとしてアルバイトをしていた際に知り合った朝永敬之(ともながたかゆき)と不倫関係を続けている。朝永は最近、飛び出してきた子供を車で撥ねて殺してしまい、刑は免れたものの落ち込む日々を送っており、立夏子はある日、朝永から心中を持ちかけられる。同意した立夏子は天城の山中で朝永とともに薬を飲むが、しばらくした後、目を覚ましてしまう。そして隣りを見ると、左脇をナイフで刺されて死んでいる彼の姿があった。自宅へ戻った立夏子は、朝永を殺した犯人をつきとめることを決意する。

     死ぬつもりだった人間が、殺した相手を探すというストーリーの大筋はつっこみたいところだが、戸籍の乗り換えなんやかんやはこの時代だからこそできることだなぁと。ただ、まだ性同一性障害という言葉もなかったであろう頃に、そこを絡めた作品を書いているのがすごい。この頃の技術でそこまで気づかないものかどうかはちょっと疑問。

  • 意外などんでん返しが!
    途中まで「つまんねー」って思ってたのですが
    最後のオチが意外で高評価です!!夏樹せんせーすごい。

    主人公は朝永に心中自殺を持ちかけられ、了承。しかし主人公は睡眠薬では死ねず、起きると朝永を自分が刺し殺したかのような形になっているのに驚愕し逃げ出す。
    その後、殺人の疑いをかけられ主人公は隠れながら真相を追い、義理の兄 岩田の行方をさがし、朝永の内縁の妻 雪乃のまわりを調査する滝井と行動を共にするようになる。岩田の行方を捜すうちに雪乃の周りをうろつく画家 葛西とも知り合うが葛西も殺害され「なんちゃら病院の○○」とかいうのでまた探していく。。
    その中で朝永は前の妻と結婚するときに他人の戸籍を借りていたこともわかる。また、雪乃は昔、男で性転換して女になっており、それは雪乃が岩田の昔の彼女を殺害しておりその件で逃亡している犯人だとわかるのだった。岩田の行方が分からない二人は、雪乃に罠をかけるが、札幌で雪乃が会った相手は死んだはずの朝永だった! 雪乃は岩田を殺してしまい、心中事件も企てられたものであった。。
    いやー驚いた!!

  • 080709

  • 君と、死にたいな大学生の立夏子は、不倫相手の朝永にそう言われ、思わずうなずいた。伊豆の山奥で二人は睡眠薬を飲み、永遠の眠りにつくはずだった。だが立夏子が目を覚ました時、隣にはナイフを突き立てられた朝永の姿が!

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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