名探偵が多すぎる (講談社文庫 に 1-5)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 161
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061361614

感想・レビュー・書評

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  • あのアルセーヌ・ルパンと怪人二十面相が
    エラリー・クイーンと
    エルキュール・ポアロと
    メグレ警部と明智小五郎の4人の名探偵に知恵の勝負で挑む!

    というメチャクチャな設定のミステリー小説。
    ここまで突き抜けちゃうと
    むしろファンタジーと呼びたくなりますが(笑)

    感想を一言で述べるなら「お見事」。
    あたしはミステリー好きなので
    その4人の探偵が活躍する小説を何本も読んできましたが
    それぞれのキャラクターを台無しにすることなく
    生き生きと味わい深く描いているなあと感動しました。
    もちろん細かいことを言い出せば
    ある程度の違和感は生まれるんでしょうけど
    この試みをこの完成度で仕上げられる西村京太郎さんはさすがです。

    しかも
    絶体絶命の場面からの起死回生エンディング。
    心の奥底からミステリーがお好きなんだろうなああ。
    謎解きや探偵たちへの愛がたっぷりと伝わってくる名作でした。

  • 客船に招待されたエラリー・クイーン、エルキュール・ポワロ、メグレ元警部、明智小五郎の4人の名探偵。アルセーヌ・ルパンからの挑戦状。船上での名探偵と怪盗の対決。

  • シリーズ中、最も豪華な配役ではないか。名探偵4人については注意深く同格として描かれている。しかし、怪盗は上下関係ができており、二十面相は、ルパンの手足となって働いている。偽ルパンである黄金仮面も出してほしかった。

  • たくさんの世界的名探偵が明智氏の誘いで日本でクルーズに・・・乗ったはいいが、ルパンと怪人二十面相がこんなにいい出し抜くチャンスを逃さないよね、という話から、殺人事件に発展して謎を解いていく話。
    トリック自体はとてもよいが、結末はややつまらないかも。
    吉牟田刑事のとぼけ具合が捜査しようとする読者をかく乱し、かつ4人の名探偵は積極的にしゃべるわけでもない。このもどかしさが本をすすめるのにはちょうどよいが、少し読者を焦らせすぎかも。

  • いろんな名探偵が出てくるパロディーですが、ストーリーもしっかりしています。

  • メグレとその夫人、クイーン、ポワロ、明智の名探偵と日本の警官に、ルパンと妻ジュヌビエーブが登場する。

    メグレ夫人の活躍に対して,ルパン夫人に対する対応が今一。

    メグレ夫人はまるでミスマープルのようだったが、ルパン夫人ジュヌビエーブに対する西村京太郎の思いが伝わらなかった。

    それぞれの登場人物の描写はよく性格を捉えているが、
    ルパン夫人ジュヌビエーブだけはうまく捉えきれていないのかもしれない。

  • 二次創作を全力で楽しんで書きました、という感じで好印象。名探偵ズに比べて敵方(特にルパン)の扱いが悪いのはやっぱり愛の差なんだろうか。というか完全に貧乏くじである。
    途中の「密室」はあまりのシュールさに笑ってしまいそうになりました。
    あとメグレ夫人TUEEEE!

  • 名探偵勢ぞろいのパロディ。でも面白い!初の西村京太郎は当たりだった。すらすら読めた。

  • パロディ第2段です。
    今回は4人の名探偵達がアルセーヌ・ルパンと対決です。
    さらには怪人二十面相まで出てきます。
    ですが、残念な事に怪人二十面相の活躍はあまり見られませんでした。
    事件は密室殺人です。
    これだけで私はドキドキしてしまいます。
    ユーモア溢れる文体で楽しみながら読めます。
    前作は他作品のネタバレがありましたが、本作はそういった事はないので安心して読めます。

  • 度の相手は、アルセーヌ・ルパンと怪人二十面相。
     目次を見ても各探偵の本のタイトルのパロディだったり、細かな演出もあります。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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