名探偵も楽じゃない (講談社文庫 に 1-10)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061362437

感想・レビュー・書評

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  • 名探偵シリーズ4部作の第3作。
    アメリカから「エラリー・クイーン」、イギリスから「エルキュール・ポアロ」、フランスから「ムッシュー・メグレ」、日本から「明智小五郎」が集結。ミステリーマニアの「M・M・M」のメンバー9人に唐突に現れた「左文字京太郎」が殺人事件に巻き込まれ、刑事の「吉牟田」と共に犯人を探す中、連続殺人が次々と起こる。
    クローズド・サークル、名探偵4人は推理をせずにM・M・Mのメンバー、吉牟田、左文字京太郎が推理を進める。
    読んでいて前半で怪しい人物に目星はつくが、最後の最後で動機がわかって、あっ、そういうこと、となった。
    4人の名探偵さん、早く止めてよ!ってなる作品。
    ✩✩✩ 3.0

  • ミステリーマニアの会合に招かれた名探偵たち。会合に現れた自称名探偵の左文字京太郎。殺害されていくミステリークラブのメンバーたち。左文字京太郎を疑う吉牟田警部。左文字京太郎の推理に興味をもち見守る名探偵たち。

  • 大学1年次に読んだ時は、すごく面白かった記憶があったのだが、今読むと、こいつしかいないという人物が犯人で、名探偵4人も,知ってたんなら止めろよ、と思った。要するに、私の推理小説を見る目が肥えたのだろう。

  • 名探偵シリーズは、パロディです。
    ミステリだと思うから腹が立つかもしれません。

    エラリークイーン
    エルキュールポアロ
    メグレ
    明智小五郎
    の4人の名探偵が登場する。

    そこに、左文字京太郎が現れる。
    西村京太郎の分身であることは明らか。

    西村が、こういう人物にあこがれていたことがわかる。
    結末で自首を進めているが、そうであれば左文字シリーズは終わってしまう。

    摩訶不思議な物語。

    西村京太郎は、とてもすばらしいパロディ作家だ。

  • 名探偵シリーズの中で多分これを読んだのだと思うけど、内容をあまり覚えてない。ただ、印象深かったのは覚えています。

  • 世界の名探偵…
    「明智」「メグレ」「ポワロ」「クイーン」が集う名探偵シリーズ3巻。
    世界が待望する新たな名探偵は誕生するのか?
    ≪評価≫
    インパクト─C
    本の厚さ─C
    登場人物の濃さ─B
    共感度─C
    読後の成長性─C
    話のスケール─C
    笑い─C
    暖かさ─C

  • 今回は四人よりも、左文字が推理を巡らすので、パロディ的な要素は薄い。真犯人は、多分こいつだろうなぁ、と思うのが犯人だったわけですが。こういう作品の作り方をする以上、その人物が犯人であるのが順当な流れだろう、という程度で、別に根拠があるわけでもない。ある意味、ミステリに擦れた読み方しかできなくなってしまったのだろうか。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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