黄色い牙 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061362512

感想・レビュー・書評

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  • 初の志茂田作品、なかなか読み応えのある作品。
    時代の変化に抗おうとも抗う術などないことを十二分に覚悟した上で、それでも自らの宿命に殉じようとするマタギのお話。
    しかし(当方が出会ったものだけだが)マタギを題材にした作品に外れは少ないな。
    当然ながら作家の能力を問われることは確かだが、日本社会(あるいは庶民の歴史)を描き出す上でマタギという題材は様々な要素を複合的視点で表出させるにもってこいなのかもしれない。

  • 志茂田景樹の本を初めて読んだ。
    学生の頃、凄く過激なファッションでテレビに出ていたオッサン程度にしか思っていなかった。

    本作はマタギの伝統をかたくなに守り抜く佐藤継憲を主人公として、そのまたぎの里である露留を舞台に展開していく。

    幼かった主人公の成長がとても逞しい。
    マタギの衰退していく様子が悲しい。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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