ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

  • 講談社 (1978年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (210ページ) / ISBN・EAN: 9784061380721

みんなの感想まとめ

彗星の接近によって引き起こされる大騒動を背景に、ムーミンたちが繰り広げる冒険が描かれています。物語は、ムーミントロールが仲間と共に彗星を調べるために山に向かうところから始まります。途中で出会うスナフキ...

感想・レビュー・書評

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  • 『たのしいムーミン一家』に続き読みましたが、話の筋からはやっぱりこれが1作目だよね。スナフキンやスノーク兄妹、へムル(後のヘムレン?)さんが続々と登場。ムーミンたちのラブストーリーも微笑ましい(*^_^*)
    解説に『小さなトロールたちと大きな洪水』が最初だと書かれていて、さらにビックリしました。次はそちらを読もうかな。
    川が洞窟に流れ込み、そこを、筏で進むムーミン、スニフ、スナフキンの一行。このシーンが大好きです。
    果たして本当に彗星は衝突するのか、かなり気になってグイグイ読みました。ストーリー展開にスピード感があり、油断してると置いていかれそうになりましたがσ(^-^;)
    じゃこうねずみの胡乱さが最高です。彗星の原因を探らせるべく、我が子に旅をさせるムーミンママとムーミンパパ。でも危ない道を教えるなぁ(^^;; 大トカゲやわし、食虫植物アンゴスツーラ、大ダコに隕石…実に多くの襲撃をかわすムーミン一行。のどかなイメージ0の、冒険活劇でした(^^) 面白かったです。

  • 大人になって再読すると、新たな発見があります。
    哲学的な要素がたくさん散りばめられていたんだなぁと。
    キャラクターの言葉が胸に響きます。

    • nejidonさん
      こんにちは。
      珍しい選書だなぁ(笑)と思いながらコメントします。
      シリーズの中では一番好きな作品です。
      子どもの頃に見ておけば良かった...
      こんにちは。
      珍しい選書だなぁ(笑)と思いながらコメントします。
      シリーズの中では一番好きな作品です。
      子どもの頃に見ておけば良かったと、毎度思うのですが、
      子どもの頃に見てもこの面白さは理解できなかったことでしょう。
      私ももう一度見返してみようかな。そんなことを思いました。
      2013/11/19
    • Tommyさん
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。

      そうですね。年齢を重ねてからでないと
      理解できない部分がたくさん...
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。

      そうですね。年齢を重ねてからでないと
      理解できない部分がたくさんあるなと思いました。

      みんなが自由で我儘で魅力的です♪
      2013/11/19
  • ムーミン2冊目。
    ちょっと不気味な感じが面白い。

  • 彗星の地球接近により、水が干あがった海底を竹馬で歩くムーミン達の光景が忘れられない。ものすごく好きです。
    あの挿絵の部分の、原画を見るだけでも見たい…

    それに、スニフと子猫は印象的。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      2番目に好きな作品は、この「彗星かな」。
      「原画を見るだけでも見たい…」
      時折ヤンソン展やってますから、観る機会も訪れると思いますヨ。。。
      2番目に好きな作品は、この「彗星かな」。
      「原画を見るだけでも見たい…」
      時折ヤンソン展やってますから、観る機会も訪れると思いますヨ。。。
      2012/08/22
  • 前作『小さなトロールと大きな洪水』でムーミン谷へ越してきたムーミン一家
    前作に引き続き、今回も彗星という災難がムーミンたちを襲う
    スニフと一緒に彗星の秘密を探す旅に出たムーミンが
    仲間をつれてムーミン谷に買ってくるまでの冒険譚

    わたしはアニメ版のムーミンを見たことがなく、展開されている愛らしいグッズからムーミン作品が気になり、このムーミンシリーズの小説を読もうと思った

    読み始めて気づいたのは、登場人物たちの全員が全員、ちょっと様子がおかしい

    主人公のムーミンは時々びっくりするほど口が悪いし、
    小さな生き物スニフは文句言いで
    ジャコウネズミは天邪鬼な上に意地っ張りで謝罪というものをしない
    ヘルムという生き物は自分の熱中したもの以外のことは眼中になく、世界が滅ぼうが自分が滅ぼうが自分の熱中していることにしか興味がない
    そんなカオスなメンバーを受け入れるムーミンパパ、ママだけれど、彼らも決して普通ではない
    かろうじてスナフキンが本作における良心のような役割をしているが、彼もやはり例外ではなく、
    現代人もびっくりのミニマリスト精神の持ち主で、
    必要に迫られたとは言え、旅の途中で躊躇なくこれまで使用していた物を捨て去る、宝物のハーモニカと帽子以外…。

    合間に挟まるヤンソンのムーミン描写がまた秀逸
    ギャグじゃないのに、というかギャグじゃないからこそシュールさが際立ち思わず吹き出してしまう

    「ムーミントロールはコーヒーが大すきなので」とあり、ムーミンは見た目に反して大人な味覚をもってることが発覚したり、
    滑落したムーミンをスナフキンたちが助けるシーンで
    「彼(落ちたムーミン)は、わりに重いトロールだったのです。」と辛辣な一言が添えられていたりする

    内容とともにヤンソンの素晴らしいイラストも楽しい
    この人の描く線はすごく心地がいい
    すーと軽くてでも、きちんとあるべきとことに線が引かれているように感じる

    そして、本作のクライマックスのシーンは「もののけ姫」のラストのように、荒廃していた世界に水と光が戻る場面になる。
    鮮やかな世界が、静かに戻るシーンは、文章から情景が浮かび上がるように感じた

  • ムーミンシリーズ再読2冊目
    なかなかシビアな世界観&ハラハラする冒険が続くけれど、これが実質第2作目で、この後にあの豊かで大らかなムーミン生活が繰り広げられるのだと知って納得(スナフキンやスノーク、アニメのフローレンと初めて出会うのも今作)

    そもそも、自然の荒々しさを正しく恐れ、賢く立ち回ることというのもムーミン作品の魅力のひとつなのだけど、さすがに『彗星の大接近』ともなると、あまりにも天災のスケールが大きすぎ、冗談じゃなく作品全体に滅亡の気配が漂っている

    海は干上がり、浜は腐り、草は焼け、森は蝗に食い尽くされる
    それでもムーミンは恋をし、スナフキンはハーモニカを吹き、スニフは子猫を思い、ムーミンママは息子のためにケーキを焼く

    そうした有りのままの過ごし方を読んでいるうちに、なんだかこちらが励まされているような気がしてくる
    恐ろしい目に合っても、各々の生き方を当たり前に貫き、他人のそれも許す
    そんな勇気ある頑なさに心打たれた一冊

  • ムーミン谷に彗星が落ちてくるというまさかの地球滅亡規模の大事件にびっくり。天文台を目指したスニフとムーミントロールの大冒険は、スナフキンやスノークの兄妹、ヘムルのおじさんなど多くの出会いがあってキャラクターが一気に増えた印象。ムーミン谷での平和な日常とは対照的に終始ハラハラドキドキする展開だった。干上がった海や確実に近づいてくる彗星、いなごの大群などカタストロフの描写がリアルでゾッとした。どうやら広島の原爆の投影があるようで納得。売店のおばあさんが粋で好きだった。最後はスニフのどうくつが大活躍でにっこり。

  • スナフキンも、スノークのお嬢さんも、ここで出会ったんだ。

    解説にも、これが最初のムーミンと書いてある。

  • 2023年9月16日再読

  • 他の作品でも同じことを書いた覚えがあるけど、トーベ・ヤンソンの人に対する眼差しが大好き。

  • 第2作目(1946)。ソ連との長い戦争に敗れ、その雰囲気を反映している作品との解説。1944年モスクワ休戦協定。1945年8・6/8・9に広島長崎原爆投下。不安と動揺をひそめている物語との事も頷けた。

    ムーミン「ニョロニョがものも言わずずっと遠くを睨んでどんどんん進むだけ。人の事はきにしちゃいない。どうしても行きたい所へ行きつけず、いつも憧れているだけ」これは自分の姿ではないか?

    スナフキン「自分できれいだと思うものはなんでも僕のものさ。その気になれば世界中でも」「自分のものにして持ってかえろうとすると難しい。僕はみるだけにしているんだ。そして立ち去る時には頭の中へいれておくのさ。かばんを持ち歩くよりずっと楽しいね」「持ち物を増やすということは本当におそろし事ですね」ミニマリストスナフキンですか!鴨長明様と同じ志向ですか?!

    スニフの慌てぶりも好きです。まるで自分をみているかのようです。ムーミンママの愛情に憧れますね。ニョロニョロのように永遠に辿りつけない境地かも。イエス様の渇きにも似たような感覚かも。

  • 挿絵が可愛い。

  • ムーミンシリーズの実質的長編第1作。ムーミン谷に迫る赤い彗星をめぐる冒険譚。
    まあとは言うものの、無知な子供たちによる無謀な話と思うか、勇気溢れる話と思うかは人それぞれ。話自体の展開は意表をついていて、息もつけないほどの展開。読み応えがあります。
    それにしても登場人物は、みんな自己中だし、まるで論理的でないし、すぐ他ごとに心が飛ぶし、自己流にこだわるし…でもこう言うことって我々の周りにも多いよね。

    原書名:Kometen Kommer
    著者:トーベ・ヤンソン(Jansson, Tove, 1914-2001、フィンランド・ヘルシンキ、画家)
    訳者:下村隆一(1928-1969、大阪市、スウェーデン文学)
    解説:山室静(1906-2000、鳥取市、詩人)

  • ヘムルとかスニフとか、もう、空気の読めない、みんなの輪を引っかき回したり困らせたりするキャラクターがいて、苛立ったりした。彗星が落ちてくるというのに、自分のコレクションのことしか興味なかったり、すぐに泣き言を言ってみんなに気を遣わせたり。登場キャラクターの中でスナフキンが一番、落ち着いていて大人でイケメンだった。あと、ニョロニョロが神出鬼没で、結局、奴らが何者なのか、今回もよく分からなかった。

  • 絵本のような小説

  • ずっと彗星に怯えながらも、勇敢に旅を続けて、後ろを向いてもまたちゃんと前を向き直して、そんな勇気をもらえるストーリーだった。
    弱音を吐くスニフについつい苛立ってしまったけれど、現実社会で、そういう人間も含めて人間社会だって言える器を持てるようになりたい。

  • 今年はムーミンのアニバーサリー・イヤーだそうだ。
    アニメを子どものころ、少しだけ見た記憶があるけれど、たぶん一回だけ。
    内容なんて全く覚えていない。
    なぜか当時、まったく心に入ることがなかったようなのだ。

    これはシリーズ第二作に当たるという。
    彗星が地球にぶつかるかもしれないという、童話としてはとても緊迫したお話。
    アニメになっているのか知らないけれど、たしかにこれは子供の私には難しい。
    スノークって? 固有名詞じゃないの?なんて調子。

    ムーミンシリーズは一冊も読んだことがない!と言ったら、配偶者がなぜか読み聞かせてくれた。
    一人で読んでいたら、スニフちゃんは好きになれなかったかもしれない。
    配偶者のすっとぼけた調子でスニフの台詞が読まれると、何か許容できてしまうから不思議。

  • スニフとこねこ

  • 本当に大切なモノは何か、この世の最後に迫られる選択肢。
    キャラクターの個性がありありと出ていて、飽きずにサクッと読めました。

  • 読破しました。
    哲学者を意味するキャラクターじゃこうねずみを受け入れるか、受け入れないかということが、世界の終焉を意味する、ムーミン谷への彗星の衝突をとるか、とらないかへの選択につながっていく物語でした。ムーミン谷への彗星の衝突というカタストローフの終わったあとは、みずみずしいけれども、いつもと変わらない世界が待っていました。自己の死という世界の終焉を考えさせられる、たいへん意味深い読み物でした。イラストもムーミンらしい目に優しいもので、読後感は非常に満足しました。とても面白かったですヾ(*゜ー゜*)ノ。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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