ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)

制作 : Tove Jansson  山室 静 
  • 講談社
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本棚登録 : 797
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061380851

感想・レビュー・書評

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  • 今年は作者のトーベさん生誕100周年ということで、ムーミンを改めて読み返してみました。
    やっぱりムーミンの世界観は大好きです。
    世界観といっても、ムーミンたちと私たちの考え方は似ているように思います。
    1人になりたくなったり、面倒な人付き合いをしたり・・・大人ならこれを読んで、「分かるなぁ」と思ってしまうのではないでしょうか。

    あくまで児童書の分類ですが、大人こそ読むべき、大人にしかわからない話もあります。
    このムーミンは短編集なので、気軽にムーミンの世界を覗けて楽しめる一冊だと思います。

  • スナフキンのような生き方に憧れ、ムーミンママのような暖かい女性になりたいけれど、いまの私は皮肉屋さんの小さいミィ。

    ラストの『もみの木』がおもしろい☆

  • 素晴らしい短編集。登録してなかったとは。

    たたかうってことをおぼえないうちは、あんたには自分の顔はもてません。
    ミィはいつも良いことを言う。

    ムーミンパパはいつも別の人生に憧れている。そして自分の人生から立ち去って、自分自身を見失って、確かなのは自分を愛してくれた人の愛情だけと気づいた時に、居心地の良い小さなベランダと愛しい妻の傍にある人生こそが最高の人生だと確認するんだ。それにしても、一体何回家出するんだか。

    自分自身のいうことと、いくとこを持っているかが重要だ。

  • いやーこりゃすごい。どの短編も名作。

    ・春のしらべ
    p16
    スナフキンのセリフがすごい。
    「おまえさん、あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、ほんとの自由はえられないんだぜ。ぼく、よく知ってるがね。
    はい虫に対して言う言葉。だけどつれなかったスナフキンも、ティーティ=ウーと名前をつけてやったこのはい虫のことが気になって仕方なくて。。
    素敵なお話です。
    わたしはこのお話を春になったら必ず読むことにしよう。

    ・ぞっとする話
    想像力豊かな子供が、現実と想像の世界との境界がわからなくなって、頭の中で考えたことが現実になってしまったりする様子がなんともよく表現されていて面白い。

    ・この世のおわりにおびえるフィリフィヨンカ
    凝り固まった頭で何かに怯えていたフィリフィヨンカが、執着していたものを失ったことで解放され、自由を得るというのがなんとも清々しい。重要な教訓を含んでるよなあ。

    ・世界でいちばんさいごのりゅう
    スナフキンとムーミンとりゅうを恋愛における三角関係として読むと、なかなかに悲しいお話。スナフキンの優しさが沁みる。

    ・しずかなのがすきなヘムレンさん
    ほんわか、しみじみします。
    とくに公園ができあがったとき。

    ・目にみえない子
    これはほんと考えさせられるお話。
    虐待を受けた子は透明になって見えなくなってしまう、という。
    自分の本当の感情をあらわにしたとき、初めて姿をあらわすのです。

    ・ニョロニョロのひみつ
    電気を起こすニョロニョロ。
    最後の「家にかえったら、けっして電灯はひかないことにしよう。いつまでもふるい石油ランプをつかんだ」というパパのセリフから、もしやニョロニョロって原発の隠喩か?と思ったけどそれはうがった読み方かな。
    パパの締めの言葉、「家にいても、ほんとうのパパがそうであるべきほどには、自分はじゅうぶん自由で冒険ずきでいられるのだ、と。」ってのもいい。ほんとにそうだと思う。

    ・スニフとセドリックのこと
    未読。

    ・もみの木
    ムーミンたちはクリスマスを知らないんだねえ!
    とてもユーモラスなお話。

  • 短編集。
    彗星、ムーミン一家を読んでから読むとやや挿絵のクオリティが気になる。
    短編ということで、ムーミン以外の登場人物が主役になることが多く、楽しめた。
    話のオチをじんわり考えさせられる終わりが多い。
    特に「ニョロニョロのひみつ」のラストで、パパがあることを悟る終わり方がとても好き。

  • ムーミンシリーズで最高傑作だと思います。
    後半の冬シリーズなので、かなり完成度の高い短編集になってます。

  • ムーミンシリーズの中でも異色の短編集です。他のシリーズでは、主役はムーミン一家といつもの面々ですが、この短編集では主役が「誰それ?」と言いたくなるようなマイナーな顔ぶれ。まさしく「ムーミン谷の仲間達」が短編作品ごとに主役になっています。「しずかなのが好きなヘムレンさん」と「目に見えない子」が特に好きです。

  • ムーミンシリーズの一冊。

    ムーミンの周りの登場人物を中心とした短篇集。

    ムーミンパパのエピソードが特に印象に残りました。かぶっている帽子への思い入れが、不思議としんみり伝わってきました。

    今しばらく間をあけて、改めてまたシリーズの続きを読んでいこうと思います。

  • 途中まで読んだ感じでは、
    自分の思いと相手のテンションが噛み合わなかった時のイライラ・バリエーション。

    春のしらべのスナフキンはちょっと不憫。

    寒い地方特有の寂しい感じは前巻とおんなじたけど、
    ムーミン成分が少ない。

    力の入った挿絵と入ってないぽい挿絵に落差あり。

  • 本書を読むと,シンプルライフ,モノを捨てることの
    モチベーションがあがるらしい――と某掲示板に書かれていた。
    ということで,アマゾンマーケットプレイス
    ――1円!!(送料別)――-にて,注文してしまったのであった。
    近所の図書館に本書はなかったのです。

    ムーミン谷にすむ仲間たちの楽しい生活を描いた9つの童話集である。
    「童話」集と銘打っているが,子供が読んでも,
    その面白さはあまりよく分からないかもしれない。
    ある程度大人になって,物事の分別が付いたであろうときに,
    読むべき本なのかもしれない。

    もちろん,子供が読んでも,表面的な面白さを
    楽しむことはできるかもしれないけど。

    テレビのイメージと違って,
    スナフキンが意外と毒舌キャラだったのですね。

    ひらがなが多いと,逆に読みにくい
    ――それに訳本という要素も加わる。

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著者プロフィール

1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。「ムーミン」シリーズ全9作のほか、伝記的作品に『彫刻家の娘』、短編集に『少女ソフィアの夏』がある。(ともに講談社)。2001年6月没。

「2019年 『リトルミイ ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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