ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)

  • 講談社 (1979年1月1日発売)
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本 ・本 (206ページ) / ISBN・EAN: 9784061380936

感想・レビュー・書評

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  • 物語のテンポが良くて読みやすい。
    可愛いキャラクター達が意外と口が悪くて面白い。

  • 柔らかいセリフ(「たいせつなのは、自分のしたいことを自分で知っていることだよ」、とかね)と文章の中に、波瀾万丈な冒険が詰め込まれた本作。

    ムーミンが牢屋にぶちこまれたり、自然災害に遭ったりそれを楽しんだり、無二の親友と再会したり。色んなことがある。

    その中で、ムーミン谷の住人たちの優しさと、機転の良さ(それに伴う小気味よさ)は変わらない。

    そして挿絵の可愛らしさが増していく。

  • 初めて読むムーミンの物語。

    心地よい刺激に溢れていて、どこか哲学的なセリフ回しが身に沁みる。

    キャラがとにかく魅力的で挿絵も可愛い。休みの日にゆるりと読みたい作品。

  • ミムラ姉さんと、ちびのミー子登場!
    ミーの歯に衣着せぬ発言が笑える。
    いや、それだけでなく、たくさんの新しい登場人物が現れて、にぎやかな巻だった。

  • ムーミンシリーズの中でかなりお気に入りの一冊。たくさん登場人物が出てきてお芝居したり子供の世話したり逮捕されたり、はちゃめちゃな展開にドタバタしながらも、みんなが楽しんでいて、最後に一つになるのが良い。
    フィンランドの、夏の力強さと喜びに溢れてる

  • みんながバラバラになって最終的に集まるにぎやかなラストが読んでいて楽しめた。
    特にこの話は落ち込んでたりコンプレックスを持ってる人が多く、彼らがムーミン一家の後押しで元気になったり幸せになったりするのが良い。
    相変わらずムーミンママが何事にも動じてない姿が頼もしい。

  • 全体のストーリーが奇想天外で
    ムーミンパパ&ママがシュールで
    小さなミイの小ささがめちゃくちゃ可愛くて
    (特にアンゴラの毛糸にくるまって眠るところ!)
    スナフキンがロックで
    エンマさんがノスタルジックで
    ミーサの喪女っぽさに悶える。


    目に見えないくらい小さかったミイってどんなのだろう。
    ムーミン谷の仲間たちに出てきたフィリフヨンカさんやホムサと
    同じ個体なのか違うのか、固有名詞がほとんど無い
    世界観だから繋がりがよくわからない。

  • スナフキンの、この一言につきます。
    「そうかい。たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ。」

  • ムーミンたちが家に帰る最後のシーンで
    最初はボートに乗って、途中から水の中を草を踏みながら歩いていくムーミンたちを想像するとすごく素敵な光景だった
    そのシーンをアニメーションで見たい!

  • ムーミン読んだのはじめて。
    ますます、ムーミンやスナフキンがなんなのか分からなくなった(笑)

    あのムクムクとした、可愛いフォルムに反して、
    なんだか冒険心豊かなキャラクター達だ。
    そして、セリフが時々、過激だ!

    パンケーキたくさん登場して嬉しい(*´ω`*)

  • さらっと読了。

  • 言わずと知れた名作ムーミンシリーズのひとつ。

    かわいいお話ですが、ムーミン谷の住人たちの個性豊かなキャラクター、困難に直面しても豊かな発想で乗り切る様子、ところどころにみられる真理をついたような発言、など、大人でも楽しめる作品だと思います。

    特にわたしが好きなセリフはスナフキンの、
    「そうかい。たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ。」
    というものです。

  • 夏なので、読み返してみました。やっぱりイイ!読むたびに好きになります。挿絵も、シリーズの中でも特に好きです。大人向けの児童書だな、と感じます。ムーミン達の考え方が本当に素敵です。洪水が起きて家が水浸しになっても、どんな災難がふりかかっても、あんな風に考えてみんなですごせたら幸せだろうなぁ。
    劇場が流されて、ムーミントロールとスノークのお嬢さんが二人で木の上に取り残されてしまうシーンが好きです。ムーミントロールのセリフがすてき!
    くよくよ悩んだりする登場人物も、とても身近に感じます。悩みは万国共通なのでしょうか。
    そして、この本についてのブクログのみなさんの引用やレビューが、とても好きです。

  • “「世界が、しずんじゃうの?」
    と、ちびのミイがききました。
    「そうだわよ。もうすぐわたしたち、天国へいくんだから、あんたもいまのうちに、いい子になるようにしなさい」
    と、ミムラねえさんがいいました。
    「天国だって?」
    ちびのミイが、くりかえしていいました。
    「わたしたち、天国へいかなきゃならないの?どうやったら、そこからでてこられる?」”[P.27]

    ムーミンって読むの初めて。アニメだって見たことないし。
    スナフキンと子ども達の件が楽しい。

    “「きっと、この子たちには、ママがいないのよ」
    と、ちびのミイがいいました。
    スナフキンは、おどろいてしまいました。
    「なにしろ、ぼくは、ぜんぜん子どもには、なれてないからなあ!この子たちが、すきかどうかも、ぼくにゃわからん!」
    「でも、この子たちのほうは、あんたがすきなのよ」
    ちびのミイは、にやにやしていました。
    スナフキンは、足もとにまとわりついてくる子どもたち、ものもいわずにしたってくる一団の子どもたちを、じっと見つめました。
    「どうも、こいつら、まだなにか不足みたいだな。まあいいや。じゃ、いっしょにおいで。だけど、こまったことになっても、ぼくは知らないぜ」
    スナフキンはこういうと、二十四人のまじめくさった子どもたちをつれて、野原を歩いていきました。心の中で、
    (この子たちが、おなかをすかしたり、足をぬらしたり、はらいたをおこしたりしたら、どうしたものだろうな)
    と思いなやみながら。”[P.111]

  • たいせつなのは、自分のしたいことを自分で知っていることだよ
    好きな言葉!冒険がいつもよりハードボイルドで面白かった。

  • 再読

  • ムーミン谷っていうところは穏やかで時間がゆっくりと流れて美しい場所だという先入観が KiKi にはあったんだけど、思いのほか危険な所なんですねぇ。  近くに彗星が落っこちてきたり(ムーミン谷の彗星)、火山が爆発して水没したり(本書)・・・・・と、ついこの間までの日本では想像するのも難しかったような自然災害が続々と起こる場所で、ちょっとビックリ!!です。  でも、あの3.11以来ちょっぴりお勉強してみた地質学関係の本で KiKi にはお馴染みになりつつある「アイスランド」と近いんですよね、「フィンランド」って。  ひょっとしたらここで描かれているムーミン谷に火山灰が降り積もるシーンっていうのは、以前に発生したアイスランドでの火山爆発による被害状況がモデルになっているのかもしれません。  

    昨年、アイスランドの火山が噴火した時はヨーロッパの航空網がマヒ状態に陥ったりしていたし、フィンランドよりは結構遠い欧州各国でも火山灰の被害があったりしたぐらいだから、ムーミン谷だけは例外・・・・というわけにはいかなかったんでしょうねぇ。

    それにしても、彗星が落っこちたときも、今回の火山の噴火 & ムーミン谷の水没という大惨事にあいながらも、相変わらずどことな~くマイペースなムーミン谷の仲間たち。  幸いなことに命を落とした者がいなかったということもあるんだろうけれど、自然と共存して生きるためには彼らぐらいのいい意味での「ふてぶてしさ」が必要なんだろうなぁ・・・・・と妙なところで感動してしまいました(笑)。

    (全文はブログにて)

  • 水害と劇場。

  • ムーミン谷に大津波が押し寄せ、一家は漂流の旅へ。

    宿敵の公園管理人と戦い、何故か子供たちの世話をすることになったスナフキンの愚痴がかわいい。


    芝居って何ですか?

  • ムーミンの童話シリーズ第5弾。

    ムーミン谷に大波が打ち寄せて、たちまち谷中に水があふれてしまう。
    家を出ることを余儀なくされたムーミンたちは、家へ訪ねてきたミーサ、ホムサをつれて水の上に漂っていたおかしな家に住み着く。
    なんとそのおかしな家は『劇場』であった。

    なにもしらないムーミンパパやママ達が、おはなしをつくるところから始め、劇をみんなで成功させていくようすがほほえましい。
    24人のこどもの面倒を見ることになったスナフキンの戸惑ったようすも珍しくて新鮮。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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