武器としての決断思考 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6444
レビュー : 850
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385016

作品紹介・あらすじ

本書は、著者がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている「意志決定の授業」を一冊に凝縮したものです。今後、カオスの時代を生きていく若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を身につけることです。もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたいなものもなくなってしまいました。「答え」は誰も教えてはくれません。となれば、自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくしかないのです。仕事をどうするか、家庭をどうするか、人生をどうするか?この本で私と一緒に「自分で答えを出すための思考法」を学んでいきましょう。きっと、あなたの人生を変える授業になるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 前から気になっていた一冊、図書館の新刊棚にあったので手に取ってみました。
    折々に挟まれている演習を省けば、小一時間ほどでサラッと。

     「正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す」

    これだけ変転が激しくなってしまった状況ですと、
    成功体験のみを正解としてしがみつくのは、ハイリスクかなぁ、、と。

    実体験から得た知識も大事ですが、それを時代時代に適合させていく、
    そんなスタンスも今後は求められるのかな、、と。

     「情報に接したら、それが本当かどうかをまず疑ってください」

    基礎学問が歴史学なせいか、これはスルッと入ってきました。
    まず疑うこと、そして咀嚼し、自分の言葉で発酵させて、定着させる事。

    「疑問=反抗」と捉えるような文化の中では結構厳しいのかな、とは思いますが、
    そこをどううまく適用させていくのか、も必要なんでしょうね。

    そういった意味で、「武器」と定義しているのは非常に興味深いです。
    ん、ディベートって大事だなと、そして、専門バカは生き残れない、深いです。。

  • 京都大学客員准教授でありエンジェル投資家であり星海社新書の軍司顧問でもある瀧本氏による意思決定のマニュアル。
    ・前提を疑う。
    ・情報は原典にあたる。
    ・裏をとるのではなく逆をとる。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断する。
    ・どちらが重要か「質×量×確率」で考える。
    ・客観を経て主観で決断する。
    ・賛否両論でも決める事が大事。
    ・正解ではなく今の最善解を導き出す。
    といったような流れでディベートの方法がかなり詳しく掘り下げられている。
    具体例もわかりやすく、かつ興味深い。「日本は原発を全廃すべきか否か」「第二志望の会社のみ内定が出た状況で就職活動を続けるべきか否か」など。
    エンジェル投資家としての経験談(暴落した会社の株を買って儲かった話など)も面白かった。
    <メモ>
    三大推論である演繹・帰納・因果関係のうちもっとも詭弁を生みやすいのは因果関係。因果関係を用いて推論する場合には「因果関係が逆になっていないか」「因果関係と相関関係を混同していないか」「特定の原因にのみ着目していないか(原因をMECEに分解できていないのではないか)」の3点に注意する。
    <印象に残ったフレーズ>
    賛成の意見と反対の意見を適当にばらまいて、議論の収拾をつかなくし、現状を存続させる方向にもっていくのは、情報コントロールの基本中の基本。

  • 僕が普段から思っていることをそのまま言っていて、『そうだそうだ!』と共感しました。

    最後の引用はその通りで、自分で考えて行動し、結果をフィードバックして、それを基に再考して行動に移す……この循環が大切なんです。
    でないと、自分の人生なのに、他人任せの人生になってしまいます。『それって本当に自分の人生なの?他人の奴隷じゃん!』って言いたくなります。
    そうならないためにも、独り善がりにならず、他人との距離感をいい具合に取って、自分の行動に責任を持たなくてはなりません。
    けど、大人になったら勝手にそんな思考になるはずもないわけで、小さい頃から訓練していかないといけません。何となくですが、そういった自己の意思決定は、日本では浸透していないように思えます。
    長渕剛の曲『Captain of the Ship』にあるように、
    『お前が舵を取れ!』
    『お前が決めろ!』
    という場面で、つい他人の顔色を窺ったりその場の雰囲気に流されたりして、自分の主張ができない人が多い。
    だけど、自己主張が強すぎると周囲との関係が悪くなるので、そのさじ加減を忘れないようにしなければならないのは当然です。

    ロジカルシンキングの強みは根拠があるから、ですが、それを上回るのが感情で、『だって嫌いなんだもん!』とか、『やりたくない気分だからやらない』とか言われてしまうと、理性ではとても太刀打ちできません。

    『根拠のある自信は、根拠が無くなると自信も無くなるが、根拠のない自信は根拠がないので、自信が崩れることはない!』
    『成功率なんてただの目安だ。あとは勇気で補えばいい!』
    の名言のように、時に理性に頼らず感情に任せる方が良いこともあります。ロジカルシンキングは重要ですが、一方でパッションも忘れてはなりません。
    僕の評価はA-にします。

  • ・修正主義の考え方は武器になる。ブレる生き方を目指す。
    ・議題は「〜すべきか否か」で考える。zqメリット&デメリットに突っ込み続ける。
    ・情報を鵜呑みにせず価値ある情報を取りに行く

  • 人間は考える葦であるというパスカルの言葉にもあるように、

    人間が人間たる理由は「思考」だ。

    この自分の思考の仕方自体を考えるきっかけとなる本。

    結論には根拠があり、
    その根拠には推論がある。

    その推論には、
    アリストテレスが体系化した・「演繹」
    ・「帰納」
    ・「因果関係」
    の三大推論がある。

    物事の思考にこのフレームワークが使える。

    また、
    絶対解ではなく最善解を常に求めていく姿勢が、謙虚さであり、自分の頭で考えるという進化進歩の姿勢だ。

  • ディベート思考を通じて、どうやって判断・論理展開を考えるか。再読はしないかな。

  • 思考停止に警笛を鳴らす本はこれまでも読んだことがあったけど、こちらはさらに、その状態から脱するための具体的な方法としてディベートのハウツーを丁寧に教えてくれています。

    せっかくだから、なにかひとつ、集中して考えてみたいと思わせてくれる内容です。

  • 人生は選択の連続で、決断とは人生を左右するもの。
    そうした意味で正しい決断をすることは極めて重要な事で、その方法論の修得の為には有意義な本。

  • 知識への教養。リベラルアーツ
    『答え』のない人生・世の中を渡る時
    自分で考え自分で決めていくしかない。

    仏陀の『自燈明』に気付かされた。

    中身は、何か受講しているかのような流れ
    ディベートの見方が変わりました。
    本書に書かれているディベート思考を養うには再読何回か必要である。

  • ■Keywords:ディベート思考

    ・論題は「具体的な行動を取るべきか否か」で設定する
    ・メリットとデメリットを比較する
    ・メリットの条件
      …深刻な問題があるけれどその行動を取れば解決できる
    ・デメリットの条件
      …その行動を取ると新たに深刻な問題が発生するが、現状ではその問題は発生していない
    ・条件ごとに反論する
    ・「裏」ではなく「逆」をとれ
    ・推論を攻める
    ・演繹…一般論から結論を導く
       ⇒人間はいずれ死ぬ+アリストテレスは人間=アリストテレスはいずれ死ぬ
    ・必要条件と十分条件
    ・帰納…個別の事例から一般論を導く
       ⇒猫がねずみを追いかけていた×同事例=猫はねずみを追いかけるもの
    ・因果関係…原因と結果
    ・原因は時間的に結果を先行する
    ・インタビューの心得
      …結論ではなく理由を聞く、一般論ではなく例外を聞く
    ・判定は「質×量×発生する確率」で考える
    ・最後の最後は主観で決める

    ・ディベート思考とは、客観を経て主観で決断する方法
    ・自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくもの
    ・行動のための判断であり、判断のための知識である
    ・思考停止だけは避けなければならない
    ・読書は格闘技!

    苦手な分野。
    そしてなかなかにとっつきにくい文体。
    折に触れて読み返すことで頭脳トレーニングにはなりそう。

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