武器としての決断思考 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 8051
レビュー : 981
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385016

作品紹介・あらすじ

2019年8月10日、瀧本哲史さん逝去―。代表作が本書となります。

本書は、著者がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている「意志決定の授業」を一冊に凝縮したものです。今後、カオスの時代を生きていく若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を身につけることです。もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたいなものもなくなってしまいました。「答え」は誰も教えてはくれません。となれば、自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくしかないのです。仕事をどうするか、家庭をどうするか、人生をどうするか?この本で私と一緒に「自分で答えを出すための思考法」を学んでいきましょう。きっと、あなたの人生を変える授業になるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • さっそく要約してしまうと、

    情報を、自ら求めて、自分の脳に汗をかいて考える癖を身に付ける。その考え方は常に主観と客観を行き来できるような柔軟性を持つこと。
    こういったことが分かる本だと思います。

    この思考法はディベートで鍛えられ、ディベート方法のやり方をこと細かにレクチャーしてくれています。なので、本書ではディベートのハウツー本としても使えます。

    20代のビジネスパーソンは必読書です。

    • りまのさん
      20代ではないけれど。論理思考が苦手な私は、気になる本です。
      20代ではないけれど。論理思考が苦手な私は、気になる本です。
      2020/08/02
    • SHO_0113_さん
      論理思考はどんな年代においても身につけていると便利なスキルですよね
      論理思考はどんな年代においても身につけていると便利なスキルですよね
      2020/08/02
  • 【感想】
    本書ではディベートのやり方を紹介しながら、個人が頭の中で行う意思決定までその原理を拡張し、「決断思考」こそがこれからの武器になる、と論じている。討議の準備の進め方から反論の際のポイントまで細かく紹介してあり、かなりためになる一冊だった。

    ディベート思考とは「迷わないための技術」ではなく、「迷うための技術」だ。

    私たちは日々決断にさらされている。色々なモノと選択肢が身の回りに溢れるようになった弊害として、人は些細な選択から人生を決める大きな決断まで、常に取捨選択を行っている。ときにはその多さに辟易してしまい、「もう迷いたくない」と思うかもしれない。

    しかし、一番まずいのは「一切迷わないこと」である。
    一切迷わないとは、自分の頭が凝り固まってしまっていて、どんな反論をされようとも自説を曲げない状態にほかならない。有益な情報や多様な意見に対しても門戸を閉ざすようでいては、生き方が自分本位に狭められてしまう。

    これを解きほぐすのがディベート思考である。

    ディベートの際には、賛成陣営か反対陣営かはディベート「直前」に決められるため、AとBの両方の意見を調べ、どちらになろうとも対応できるようにしておかなければならない。自分に都合の悪い意見や、自分の価値観からは出てこなかった意見もすべて含めて、頭の中で咀嚼してからディベートに臨まなければ、勝利は見えないだろう。

    これが考え方の多様性を産む。自分以外の思考に目を向け、反対意見を一度受け入れるという土壌が整うのだ。(一方、ディベートは正反対の意見で争う討議のため、見解が多様化するわけではなく、むしろ極端な意見に偏るとも言われている。ここは注意すべきポイントだろう)

    そして、ディベートは何も話し合いのためだけに使うものではない。自分の頭を整理し、重大な局面における決断に磨きをかける方法としても使える。

    ディベート思考は迷わないための技術ではない。いくつもの選択肢に迷った末に、自分の頭で決断を下すための技術なのだ。

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
    【本書のまとめ】
    1 知識ではなく考え方を学ぶ
    20代の若者が身につけるべきは「意思決定の方法」である。決断するための思考法といってもよい。

    実学には「知識・判断・行動」という三段階が存在する。知識を持っていても、それがなんらかの判断に繋がらなければ、そして、判断に繋がっても行動に落とし込めなければ、意味はない。

    目指すべきなのは、エキスパート(専門家)ではなくプロフェッショナルである。プロフェッショナルとは、
    1 専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている
    2 それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
    人物のこと。
    要は、学問の横穴をつなぎ、全体を見て判断できる人物のことだ。

    自分の人生は自分で決める時代において、意思決定の方法を学ぶことは最大のリスクヘッジになる。


    2 ディベート思考
    ディベート思考の考え方:結論の内容以上に、結論にいたる筋道が重要。また、正解ではなく、現状の「最善解」を導き出すことが重要である。

    ディベートにはテーマがあるが、「日本をよくするためには」や「若者が活躍するためには」といった、漠然としたものではいけない。ディベートでは漠然とした問題を「具体的に」考えることが必要になる。
    1 二者択一になるくらい具体的なものを選ぶ
    2 議論に値するものを選ぶ
    3 明確に結論が出るものを選ぶ
    上記3つに加えて、論題は「具体的な行動を取るべきか否か」にする。(例:原発を停止させるか否か)

    論題を考える際には、大きな問題から小さい問題へ、同時に複数の論題について考えていく。
    (例)
    「サッカー日本代表がワールドカップで活躍するには何をすべきか?」
    →・監督の強化
    ・選手の育成方法
    ・協会の運営方法

    大きな1つの論題から3つの小問題に分け、その施策を取ることで、どういった因果関係を経て、日本代表が強くなるのか考えていく。

    監督の強化→監督が海外にいくことで、世界中のサッカーチームの戦略やノウハウを学べる
    →海外チームと選手のネットワークができる
    →選手のレベルアップにもつながる
    →選手の育成方法にもつながる

    絞り込んだ論題から起きる展開を考えていって、横に拡散し、繋げていく。
    このようにして、他の三要素とどんどんリンクしていくことができれば、よいディベートの論題になる。


    3 意思決定の際、メリットとデメリットを比較する
    どのような基準に照らし合わせて意思決定を行えばいいのか?
    答えとしては、ある行動を取った時に生じるメリットとデメリットを比較して、やるやらないを決めるのがよい。

    〇メリットの条件
    ①ある問題が存在し、(内因性)
    ②その問題を放置しておくとさらに大きな問題が生まれるため、(重要性)
    ③この行動を取れば解決できる(解決性)

    〇デメリットの条件
    ①その行動により新たな問題が発生し、(発生過程)
    ②その問題が深刻であり、(深刻性)
    ③現状ではそのような問題が生じていない(固有性)

    以上のようにメリットデメリットを比較検討し、どちらのウエイトが大きいかによって決断すること。


    4 反論
    ディベートは反論の応酬によって討議を深めていく。
    反論のやり方は、メリットとデメリットの3つずつにそれぞれツッコミを入れることである。
    各条件2つずつ、計6つの方向から反論すれば相手を崩せる可能性が高まる。6つの方向は以下の通り。

    ●メリット
    「内因性への反論」=そんな問題はそもそもないのでは?
    ①プランを取らなくても問題は解決する
    ②そもそも現状に問題はない
    「重要性への反論」=問題だとしても、たいした問題ではないのでは?
    ③質的に重要ではない
    ④量的に重要ではない
    「解決性への反論」=重要な問題だとしても、その方法では解決しないのでは?
    ⑤プランを取っても別の要因が生じるため、問題は解決しない
    ⑥プランは問題の原因を正しく解決しない

    ●デメリット
    「発生過程への反論」=新たな問題は生じないのでは?
    ①プランだけではデメリット発生にはいたらない
    ②プランの影響はデメリット発生にいたるには弱すぎる
    「深刻性への反論」=問題が生じたとしても、大した問題ではないのでは?
    ③質的に問題ではない
    ④量的に問題ではない
    「固有性への反論」=重要な問題だとしても、すでにその問題は生じているのでは?
    ⑤プランを取っていない現状でも問題は起こっている
    ⑥プランを取らなくても、将来、同様の問題が起きる

    大切なことは、「できるかぎり多くの視点から自分の意見や相手の主張をチェックする」ということだ。もれなく、ダブりなくが基本となる。


    5 正しい主張
    ディベートを終えた後は、審判がどちらが優勢だったかを判定するわけだが、そもそも、議論における「正しい」「正しくない」はどうやって決めるのだろうか?
    それは次のとおりである。

    ①根拠に主張がある
    ②根拠が反論にさらされている
    ③根拠が反論に耐えた

    「お年寄りに道案内をしていたから」→「Bさんはいい人だ」
    この2つの間には、「人助けをする人はいい人だ」という「推論」が潜んでいる。ディベートの際には、相手の主張を支える根拠や推論に対して直接、反論を行うとよい。推論の部分は相手も無意識に言っていることが多いので、そこに対して重点的にツッコミを入れると効果は絶大だ。

    ●よくある推論の詭弁
    ・因果関係が逆
    ・因果関係と相関関係を混同している
    ・他の原因があるかもしれないのに、特定の原因にのみ着目している


    6 決断すること
    賛成側、反対側の立場でそれぞれツッコミを入れていき、一番反論に耐えたメリットとデメリットを比較して、メリットがデメリットよりも大きければ賛成側の主張、デメリットが大きければ反対側の主張で決断する。

    メリット側であれば、「内因性」「重要性」「解決性」の3つに対して
    反対側が反論→賛成側が反論→反対側2回目の反論→賛成側2回目の反論
    と2回ずつ反論を交わし、主張が生き残ったか潰されたかを判定する。
    これをデメリット側の「発生過程への反論」「重要性への反論」「解決性への反論」にも同様に行い、生き残ったメリットとデメリットで判断する。

    生き残ったメリットとデメリットを比較しようとしても、なかなか難しいかもしれない。そういうときは、どのくらいの量と質、確率的に起こりそうなことなのか、という定量的な要素を検討するといい。

    そして何より大切なこと、それは「最後は主観で決める」ということである。ディベート思考とは自分自身で思考に決着をつけるための方法であり、決着までのプロセスを如何に正確で妥当なものにするかという方法論である。

  • 久し振りに読み返してみた。身についている部分とついてない部分を再確認。情報が溢れている現代にあって、適切に情報をつかみ取り、自分で考え、決める。ちゃんと話し合うためのディベート...。若者もそうだが、マネジャー層や経営層にも読んで欲しい一冊。

  • 前から気になっていた一冊、図書館の新刊棚にあったので手に取ってみました。
    折々に挟まれている演習を省けば、小一時間ほどでサラッと。

     「正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す」

    これだけ変転が激しくなってしまった状況ですと、
    成功体験のみを正解としてしがみつくのは、ハイリスクかなぁ、、と。

    実体験から得た知識も大事ですが、それを時代時代に適合させていく、
    そんなスタンスも今後は求められるのかな、、と。

     「情報に接したら、それが本当かどうかをまず疑ってください」

    基礎学問が歴史学なせいか、これはスルッと入ってきました。
    まず疑うこと、そして咀嚼し、自分の言葉で発酵させて、定着させる事。

    「疑問=反抗」と捉えるような文化の中では結構厳しいのかな、とは思いますが、
    そこをどううまく適用させていくのか、も必要なんでしょうね。

    そういった意味で、「武器」と定義しているのは非常に興味深いです。
    ん、ディベートって大事だなと、そして、専門バカは生き残れない、深いです。。

  • 京都大学客員准教授でありエンジェル投資家であり星海社新書の軍司顧問でもある瀧本氏による意思決定のマニュアル。
    ・前提を疑う。
    ・情報は原典にあたる。
    ・裏をとるのではなく逆をとる。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断する。
    ・どちらが重要か「質×量×確率」で考える。
    ・客観を経て主観で決断する。
    ・賛否両論でも決める事が大事。
    ・正解ではなく今の最善解を導き出す。
    といったような流れでディベートの方法がかなり詳しく掘り下げられている。
    具体例もわかりやすく、かつ興味深い。「日本は原発を全廃すべきか否か」「第二志望の会社のみ内定が出た状況で就職活動を続けるべきか否か」など。
    エンジェル投資家としての経験談(暴落した会社の株を買って儲かった話など)も面白かった。
    <メモ>
    三大推論である演繹・帰納・因果関係のうちもっとも詭弁を生みやすいのは因果関係。因果関係を用いて推論する場合には「因果関係が逆になっていないか」「因果関係と相関関係を混同していないか」「特定の原因にのみ着目していないか(原因をMECEに分解できていないのではないか)」の3点に注意する。
    <印象に残ったフレーズ>
    賛成の意見と反対の意見を適当にばらまいて、議論の収拾をつかなくし、現状を存続させる方向にもっていくのは、情報コントロールの基本中の基本。

  • 若者はもちろん、今を生きる全ての人が読んでおくべきと思った。

    知識・判断・行動のすべてをセットでこなすことができるのが交換不可能な人材。知識だけではだめ。
    エキスパートではなくプロフェッショナルを目指せ。プロフェッショナルとは、
    ①専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている
    ②それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
    エキスパートは「○○しろ」「これが正解だ」と自分のやり方を押し付けるが、プロフェッショナルは相手側を理解して相手側の条件に合わせてトータルなサービスを提供することができる。
    歯医者の例で言えば、ただ虫歯を直すのがエキスパート。虫歯にならないように予防から治療、もっと言えば生活習慣の改善まで提案できるのがプロフェッショナル。
    もっと俯瞰の視点で捉え、本来の目的を達成するための価値を提供していかないとならない。

    論題は、○○すべきか否か、などの二社択一できるくらいに小分けにする。
    それぞれ(○○すべき/しないべき)のメリット(すべき側が考える)とデメリット(しないべき側が考える)を比較する。

    メリットの3条件
    ・内因性:(その行動をとらないと)何らかの問題があること
    ・重要性:その問題が重要(深刻)であること
    ・解決性:その行動によって問題が解決すること

    デメリットの3条件
    ・発生過程:その行動をとったときに、新たな問題が発生する可能性があること
    ・深刻性:その問題が深刻であること
    ・固有性:現状ではその問題が発生していないこと

    【メリットへの反論】
    ・内因性への反論
     ①その行動をとらなくても問題は解決する
     ②そもそも現状に問題はない

    ・重要性への反論
     ③量的に重要ではない
     ④質的に重要ではない

    ・解決性への反論
     ⑤プランをとっても別の要因が生じるため問題は解決しない
     ⑥プランは問題の原因を正しく解決しない

    【デメリットへの反論】
    ・発生過程への反論
     ①プランだけではデメリット発生には至らない
     ②プランの発生はデメリット発生に至るには弱すぎる

    ・深刻性への反論
     ③量的に重要ではない
     ④質的に重要ではない

    ・固有性への反論
     ⑤プランを取っていない現状でも問題は起こっている
     ⑥プランを取らなくても将来同様の問題が起きる

  • 自分で考えて、自分で決めていく。実践のディベートの経験は役に立つ。

  • 備忘録

    「知識・判断・行動」の3つをつなげて考えよう。さらに4つ目には「修正」も。

    どういう結論を出したかということ以上に、どういった思考を経てその結論を導き出したか、ということの方が重要。

    これからは、情報に接したらまず本当かどうか疑え。でないと、資本主義・消費社会の奴隷になるだけで、自分の人生を自分で切り拓いていけない。

    ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法。最後の最後は自分の頭で決めないといけない。価値観や哲学の問題には自分自身で決着をつけるしかない。なんらかの絶対解や真実を求めようとすることはある意味では危険な生き方である。

    私たち人間の尊さは「思考」の中にある。


    ディベートに挑戦する前に読んでおくとかなり役に立つと思う。そのディベート思考を踏まえて、私たちに生き方を示してくれる新書。
    後半に著者の好きな言葉として"人間は考える葦である"というパスカルの有名な言葉が出てくるが、その言葉を紹介する著者もパスカル同様若くしてこの世を去ってしまったので、なんだかこのページの言葉にはすごく重みを感じてしまった。

  • これまでの常識が通用しないカオスな時代を生き抜くための意思決定の方法を学び、決断力を身につける=「自分で答を出すための思考法」を学ぶことができる本

    とにかく論理的な考え方とはどういったものなのか
    感情的ではないきちんとした議論をするとはどういったものなのか
    とても勉強になる本である

    以下、読書メモ
    【各章のまとめから】
    ・「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える。
    ・エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指そう。
    ・「正解」はない。だから、自分で答を出す方法を学ぶ。
    ・正解ではなく「いまの最善解」を導き出そう。
    ・結論を出すことが大事。
    ・「知識・判断・行動」に加えて、「修正」の考え方を身につけよう。
    ・ゲリラとして最前線で戦うことを選ぶなら「ブレる生き方」をめざせ。
    ・議論(テーマ)は、「すべきか、否か」にする。
    ・問題が大きすぎて漠然としているときは、小分けにして考えよう。
    ・同時に複数の論題について考えることを習慣にしよう。
    ・どうでも良い議論に時間を欠けることはもうやめよう。
    ・「メリット」と「デメリット」を比較しよう。
    ・メリットとデメリットにはそれぞれ3つの条件がある。
    ・主張が3条件を満たしているかどうか、しっかりチェックしよう。
    ・反論は、メリット・デメリットの3条件に対して行う。
    ・読書は格闘技だ。
    ・論理的にツッコミを入れて、主張が正しいかどうか検討しよう。
    ・「正しい主張」には根拠がある。
    ・その「根拠」は、反論にさらされていて、なおかつ耐えたものだ。
    ・裏を取るな、逆をとれ。
    ・相手の主張の「推論」の部分に目を向けよう。
    ・情報を鵜呑みにするな。
    ・自分の頭と足を使って「価値のある情報」を取りに行こう。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断して以降。
    ・どちらが重要かは「質×量×確率」で考えよう
    ・自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく。

    【本全体のまとめから】
    ・世の中に「正解」なんてものはない。
    ・正解がわからないから動かないのではなく「いまの最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ。
    ・根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしよう。
    ・前提が間違っていたら修正して、また行動すればいい。それがさらなる最善解に近づくための「決断思考」だ。
    ・ディベートの手順なんて忘れてもいい。この本を読んで、一つだけ忘れずに心に留めておいて欲しいのは、「自分の人生は自分で考えて自分で決めていく」ということ。
    ・思考停止だけは避けるべきだ。
    ・決断思考を手に入れたら、明日からの人生を力強く歩んでいって欲しい。武器を持った君たちが、未来をつくるのだから。

  • 僕が普段から思っていることをそのまま言っていて、『そうだそうだ!』と共感しました。

    最後の引用はその通りで、自分で考えて行動し、結果をフィードバックして、それを基に再考して行動に移す……この循環が大切なんです。
    でないと、自分の人生なのに、他人任せの人生になってしまいます。『それって本当に自分の人生なの?他人の奴隷じゃん!』って言いたくなります。
    そうならないためにも、独り善がりにならず、他人との距離感をいい具合に取って、自分の行動に責任を持たなくてはなりません。
    けど、大人になったら勝手にそんな思考になるはずもないわけで、小さい頃から訓練していかないといけません。何となくですが、そういった自己の意思決定は、日本では浸透していないように思えます。
    長渕剛の曲『Captain of the Ship』にあるように、
    『お前が舵を取れ!』
    『お前が決めろ!』
    という場面で、つい他人の顔色を窺ったりその場の雰囲気に流されたりして、自分の主張ができない人が多い。
    だけど、自己主張が強すぎると周囲との関係が悪くなるので、そのさじ加減を忘れないようにしなければならないのは当然です。

    ロジカルシンキングの強みは根拠があるから、ですが、それを上回るのが感情で、『だって嫌いなんだもん!』とか、『やりたくない気分だからやらない』とか言われてしまうと、理性ではとても太刀打ちできません。

    『根拠のある自信は、根拠が無くなると自信も無くなるが、根拠のない自信は根拠がないので、自信が崩れることはない!』
    『成功率なんてただの目安だ。あとは勇気で補えばいい!』
    の名言のように、時に理性に頼らず感情に任せる方が良いこともあります。ロジカルシンキングは重要ですが、一方でパッションも忘れてはなりません。
    僕の評価はA-にします。

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著者プロフィール

瀧本哲史(たきもと てつふみ)
?(生年月日不明) ~ 2019年8月10日
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授、経営コンサルタント。東京大学法学部で民法を専攻し、卒業と同時に同大学大学院法学政治学研究科助手に。アカデミズムで大変評価されていたが、マッキンゼー&カンパニーに入社を経て、投資家として独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとり、多くの著名人に影響を与えてきた。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』『ミライの授業』(以上、講談社)『武器としての決断思考』(星海社)など。2019年8月10日、47歳で逝去したことが16日に報じられた。

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