仕事をしたつもり (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385030

感想・レビュー・書評

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  • 改めて、目的や理由を追求しながら物事を進める大切さを実感できる一冊。仕事の基礎はこの一冊で網羅できる。

  • 著者:海老原嗣生(雇用ジャーナリスト)
      1964年生まれ。リクルートグループで20年間以上雇用の現場を見てきた。2008年に立ち上げた人材コンサルティング会社の代表取締役を務めながらリクルートエージェント社の客員社員としても活躍し、同社発行の人事・経営専門誌の編集長を務める。『雇用の常識「本当に見えるウソ」』が代表作。

    概説
    本書は普段陥りがちな「仕事をしたつもり」という状態について、日常生活での例を交えながら解説したものである。
    本書は7章から構成されている。始めに本書のテーマである「仕事をしたつもり」とはどういうことを指すのかを説明し、1章から6章では具体例とともに様々な「仕事をしたつもり」が説明されている。最終章ではこの現状からの抜け出し方が書かれている。

    感想
    仕事をしたつもりには、量の神話、ハコモノ思考、本末転倒、横並び意識、過剰サービスなどが挙げられていた。この本を読んでいく中で私も普段仕事をしたつもりになっていると感じた。レポートを書くときにはもっと短時間でできるのにだらだら時間をかけて作成してしまったり、パワーポイントを作るとき、少ないと不安になるのでいろいろな情報を詰め込みすぎてそれを読み上げるだけになってしまうことがある。これから働いていくうえで参考になった。しかし個人が改善しても「仕事をしたつもり」の方が評価されるという社会の現状も感じた。

  • 『「量の神話」は、
    ①考えることから逃げ(質を考えずに)
    ②安易に走り(量だけにこだわり)
    ③でも、傍目にはその行為が賞賛される。
    という構造を持っているというお話をしました。

    これが、「ハコモノ志向」では以下のようになります。
    ①中身を考えずに
    ②形だけにこだわり
    ③でも、「ちゃんと頑張っているぞ!」と周囲に誇示できる。

    どうでしょう。そっくりではありませんか?しかし結局、たいした成果は上がらないので、いくらまわりにアピールすることができたところで、ハコモノ仕事ばかりがまかり通れば、ビジネスはいずれ失敗に終わってしまうでしょう。』

    納得感もあり、面白いのだが、学ぶことは少なかった。自戒するにはちょうどいいかな。

  • 常識という縛りで、思考停止になっていないか?そもそも常識は正しいのか?
    何事も論理的に考えることが大切だね。

  • 結果にこだわりたいと思いつつ、数字(≠結果)に逃げたり、結果のすり替えを行ったり…して…そうです…ね。

    当たり前と言えば当たり前。
    それが出来ていないからこうしてビジネス書を読むんだろうな。

  • 批判的で断定的な文体が小気味良く、字が大きくて空白も大きいのでテンポ良く読める。

    しかし、具体例と主張のつながりが強引だったり、その主張にも目新しいものはなかったり、著者の経験の範囲内での立論なので体系性や視野の広がりにも乏しかったり・・・

    気分転換にはなりそう

  • 仕事をしていると、よく「1日でこれだけしかできてないのか」と思うことが多くて、読んでみようと思ったのがきっかけ。

    言ってることは一貫してて、要は考える習慣をつけ、常に本質に目を向けろってことですね。頭では分かるけど、それを実行するのはかなり難しい。自分だけの問題じゃないから、環境によっても左右されるし。それ故「キレイ事」と言われかねない内容だなと思います。

    でも仕事をしながら本来の目的を見失ってることもよくあるので、意識する習慣はつけたいなと思いました。慣れてくると怠慢になるし、給料に見合った仕事ができるように。と言いつつ、きっと楽な方に流れちゃう気がしますが。

    効率よく仕事ができる人になりたい。

  • 先日読んだ瀧本氏の著作の中で紹介されていたので読んでみた。ロジックがないので、なんとなく屁理屈に近い印象。
    しかし、第2章で語られているビジネスモデルの模倣などについては、一橋MBA楠木教授が『ストーリーとしての競争戦略』で説いているOE(Operational Effectiveness)とSP(Strategic Positioning)の違いそのもので、こちらの理解が進んだ。
    やはり個人の仕事であっても、OEではなくSPが重要だということだ。

  • 量で誤魔化すのではなく、より有効なことに時間を費やす 喧嘩読法 ハコモノ 形に固執 ビジネスモデル狂 裏紙コピーではなく再生紙 マイ箸? 割り箸 廃材利用 洗剤 環境破壊 チャリティー 目的が消失した時点で、成功体験はすべて仕事をしたつもりに堕ちていく 目的成果手段の流れ ワーキングプアの殆どは学生・主婦・高齢者 カスタマーハラスメント 安全策 奇策 甘い蜜 どんな一日を過ごすか 見せかけのインセンティブ

  • 質を考えずに量をこなすことで傍目からは賞賛される「仕事」を減らそうという本。
    相手に伝えたいことは一言にまとめる。そこででてきた疑問にまた一言で答える。目的を明確にし、その数字である理由や成果をあげる手段をまず考える、などの例がわかりやすい

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著者プロフィール

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。
1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。
主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

「2018年 『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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