「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385085

作品紹介・あらすじ

変化が激しく先の見えない、自己責任の時代。自分なりに情報を読み解き、決断し、行動する内容によって、将来の姿が大きく違ってくる。本書では、「10年後の自分」をキーワードに、シナリオプランニングの考え方を応用した「自分が望む人生を自分の力で手に入れるための手法」を、若い人向けに解説していく。

感想・レビュー・書評

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  • ものすごくためになりました。おすすめ。
    今後の人生どうしようかと考える人には是非。
    30歳になった今、今後の身の振り方を考えたかったけど、
    どう青写真を描けばいいのかわからなかった時、本書に出会いました。

    最後の遭難から生還したお話が印象的でした。
    地図があれば、動き出せた。
    たとえそれが、間違った地図であったとしても。

    実践あるのみ。本書参考に計画立ててみます。
    参考文献の本も、読んでみる予定。

  • シナリオプランニングの手法を使って、10年後の自分を考える方法です。
    しかし、この本を読んだだけでは、実際の方法は分かりません。
    考え方を知るには良いとは思います。

  •  10年後の将来なんてどうなるか分からないと多くの人は思うでしょう。だからこそ、どんな状況になってもいいよう、10年先の将来に備えて、今から考えを変えることが必要なのでしょう。

     著書では、人生を10 年周期で考えるべきと述べられています。中学高校の3年時計に慣れていて、多くの人々は10年なんて遠い先のことで、考えられないと言います。しかし著者は、10年先というのは、はるか遠い先の話ではなく、すぐにやってくる近未来と説明しています。そして、10年先の将来に備えて、どんな状況になっても対応できるよう、将来のパターン毎に対応策を考えておく必要性を指摘しています。

     10年先を考えるきっかけとして、現在の自分に危機感を感じる必要があると説明しています。今、仕事をして給料をもらって生活している、そんな当たり前の生活が将来にわたって保証されているわけではありません。今の職種が新しい技術によって、無くなるリスクもあるでしょう。勤め先の会社が無くなるリスクもあるでしょう。漠然と今を生きるのではなく、今の現状に危機感を持って将来を考える必要があります。

     著書では、未来を思考するために必要な力を3つあげています。

    ①モノゴトをつなげて考える「つながり思考力」
    ②つながりをもとに未来を思考する「先読み力」
    ③修正を前提に決断する「一歩を踏み出す行動力」

     この3つの力は、そのまま著書の目次にもなっています。3つの力を高めておくことで、将来の変化への対応力が高まると指摘しています。3つの力は、それぞれが独立しているわけではなく、お互いに絡み合っています。縦や横のつながりを考えることで、次にどのような事が起きるか先読みして予測することができ、それを実行に移すには行動力が必要です。

     著書を読んでの感想です。著書を一言でまとめると、不確実な将来を予測し、リスクを取って行動することが重要である、と言えると思います。将来はどうなるか実際のところ誰にも分かりません。しかし、過去の流れや現在の変化を客観的に見つめていると、次に何が起きるか予測することはできます。そして、予測に基いて前もって将来に備えて行動することが何もよりも大切であると言えると思います。

     先回りして行動するのは、株式投資で例えることができると思います。有望な銘柄を株価が高騰するまえに、安い株価で買っておく
    のに通ずると思います。数ある銘柄の中で、どの銘柄が今後高騰するかは誰も分かりません。過去の業績や、今後の市場成長性などを元にして、予測することはできます。そして、株式を買ってリスクを取って投資することができます。

     これまでの世の中では、リスクを取って先回りしなくても、困ること無く生活することはできたかもしれません。しかし、これからの不確実な将来を考えると、先回りすることが重要になってくると思います。著書にも書いてあるように、まずは今の自分に危機感を持つことから始めようと思います。 

     

     
     

  • タイトル通り、今後の自分を見通すために使えるツールを教えてくれる本書。
    内容はオーソドックスながら、題材や比喩が分かりやすいので読み進めやすい。具体的には、システム思考・フレームワーク・シナリオプランニング・PERTなど。
    こういった自己啓発書は、どれだけの量を読んでも結局は実行するかどうか、というところに行き着く。なんでもいいから行動できれば成功で、頭の中だけで終わったら駄目だ。

  • 10年後、自分はどうなっているのか考えておくことで今すべきことが明確になっていき、危機感が出るという話
    人間は現状を維持したがるが、なぜ変化しなければいけいないのか、このままではだめだというロジックを明確化することによって動き出す意思が固まる。意思の次に重要なのが、行動で、そして最後に実を結ぶのが洞察力だと教えてくれている

  • 本と出逢うタイミングに、運命は、あると思う。

    2012年に出版された本書をいつ、どこで購入したか正直覚えていない。
    本棚の肥やしだった。

    「次何読もうかなぁー❓」なんて呑気に我が家の中心に座している本棚を探り、深慮なく手に取ったのは、きっと偶然なんかではない。

    新型ウィルスが猛威をふるい、正に未曾有の事態に直面しながら、それでも生命生活を営まなければならない。

    今はまだ良い。

    本当に怖いのはアフターコロナだ。

    その時、あまりの変化に翻弄され、脱落してしまう者、必死に食らいついていく者、柔軟に対応していく者、そして先導する者に分かれるであろう。

    過去に学ぶことができるか否かも一つの分かれ道かもしれない。

    ただでさえ時代は急速な変化を遂げている。

    さぁ、どう生きる❓

    幸福とは❓

    ⭐☆☆☆☆なのは、内容というよりも、タイミングへの評価かもしれない。
    ただ、本書がきっかけを与えてくれたのは間違いない。

    「幸運の女神には前髪しかない」のだ。

  • 「複数の未来(可能性)」を想定して人生戦略を練る思考法を解説した本。

    本書は企業で使われている「シナリオプランニング」を個人向けにアレンジした思考法を紹介しています。シナリオプランニングとは、複数の未来を考えた上で、それに基づいた意思決定を行う戦略手法のことです。

    変化が激しい時代だからこそ、未来を読む力が人生戦略において欠かせません。未来を読む力を磨くことができる方法を、本書が教えてくれます。

  • なかなか役に立ちそう。★5

  • 未来を考える時のヒントが書かれている。無茶な内容でなく、現実的な計画の立て方と見直し方を学べます。やらないことを考えることも非常に大事

  • "不確定な未来を様々視点から見つめるための技術や点と点をつなげながら未来を語ってみるシナリオプランニング、そしていくつか浮かび上がったシナリオごとに、行動するアクションに落とし込む技術を紹介している。将来を考えて今どんな行動をするのか?を具体的に細かく指導している。
    システムシンキング、シナリオシンキング、シナリオプランニングを活用して、企業の中期計画を立案するように個人の行動計画を考える。
    参考図書に紹介されていて、読みたくなったもの↓

    つながり思考力
    ・システム・シンキング
    ・システム思考

    先読み力
    ・戦略思考のフレームワーク
    ・シナリオ・シンキング
    ・シナリオ・プランニング
    ・予測できた危機をなぜ防げなかったのか?

    一歩踏み出す行動力
    ・計画の科学"

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