21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書)

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  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385122

感想・レビュー・書評

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  • グローバリズムとはダメ人間の怨念がどこまでも蓄積される社会

    司馬遼太郎 世に棲む日日 革命大変革が起こるときには3つの役割が必要 思想家、革命家、実務家

    日本とアメリカのIT分野 彼我の違いが一番あるのはどこかというと、思想の部分
    そもそものコンセプトを発想し、定義し、思想として共有して、「じゃいまから実行しようか」」というところまでもっていく

    PQ personal,physical,philosophical
    デジタルな知性だけでも、アナログなココロだけでも、割り切れないような問題に対して、3つのPを動員してじっくり考え、最終的にオリジナルで一貫した行動の旗印を作り上げる、全人的な知的能力

    今までになかったタイプの成功を実現するために何よりも大事なのは、そういう「忍者のように準備し、サムライのように突撃する」ような「二重性」をいかに保つかです

    トヨタ生産方式 そもそもx3の本当の原因はなにか?を自分の頭と言葉で考えぬき、そしてそれを粘り強く現実と関わらせ合いながら一歩づつまわりを巻き込んでいった個人によって実現したもの

    自分がそういうふうに生きることが、マクロに人間社会を全体から見ると、とても有意義なことなんだというふうに思えると行動できるようになるタイプの人が多いのです

    過去は全部世の中のせい、しかし未来はすべて自分の責任

    知性にできること、できないことをわきまえることから、本当の知性は始まる

    覚悟とは犠牲の心ではない

    坂本龍馬 ことをなすに必要なのは、「無私にして大奸智(ずるがしこく最大限に周到な智慧を使うこと)」

    「自分たちの一番の良さを発揮するための必要な事情」を「アメリカで通用するレベルで明晰に言語化する」ということが、いまの日本人には求められている

    今の日本の会社の問題を一言で要約するとすれば、「ミッチやる価値のないところを過剰にミッチリやっている」ということに尽きます。

    対立を維持するためにだけいる嫌なヤツたちが本当の敵だ

    個人主義者の見果てぬ理想といえる、完全に独立した個人同士の自由な連携みたいなのは、結局荒いものになりがち

    両端を切り落とし、真ん中にあつまる

    強みを活かせるwhatを必死に考え、howはモジュール内の空気に任せる
    日本人の集団にはよい目標が絶対に必要

    伝統的共同体の得体のしれない恐ろしさと底力

    もしあなたが個人主義者のインテリだったら真っ先にムダの極致だとおもうようなアレコレの伝統行事が、実はものすごく深いレベルで、その場に人々の意識を無理なく自然に集めて、安心して成果を出すために、決定的に機能的な役割を果たしているんだということです。

    考えなしに儀式を廃止すると、いずれしっぺ返しがやってくる

    時代に合わなくなってきた儀式ほど人の心の負担になるものはない

    雰囲気にもうムリがある状態になったら、新しい形を模索すべき

    本当にすごい価値を出している企業というものは、古今東西どこの国の集団でも、結局この儀式的価値について徹底した配慮がなされているもんなんです

    うまくいっているときというのは、ある程度、へんな風習があっても結構参加者全員が楽しいし、あまり無理も感じず、ただ、どこにもないすごいことを、普通のこととしてやっていけるもんなんですね

  • タイトルで損をしている典型のような本。

    コンサルタイプの正論主義と職人タイプの現場主義がお互いを非難するのではなく、どっちも正しいというスタンスでお互いに手を取り合うべきという趣旨。

    外資コンサルから訪問販売・宗教団体まで経験した筆者だから書ける貴重な本。
    文章は奇抜だが、概ねその通りだと言える真っ当な主張で一読に値する。

  • 死中に活を求める

  • ”21世紀の薩長同盟を結べ”倉本圭造著 星海社新書(2012/02発売)

    ・・・タイトルから何の本?とも思いましたが、
    一言で言うと薩摩(内向的な人)と長州(外交的な人)を結ぼう!といった内容でした。
    自身の経験も含めわかりやすく語られているのは良かったです。

  • 個人のオリジナリティを仕事に昇華させようということが書いてある本だと思う。
    筆者自身の根底での人類愛を感じる。

  • ちゃんと理解できていないかもしれないが
    明日から頑張ろうと思った。

    まずは自分で考えることかな!

  • ニッポンの希望を描く、全く新しい「経済思想書」が誕生した!
    京都大学→マッキンゼー→ホ……ホストク ラブ??? 「グローバリズム的思考法」や「リクルート社&外資コンサル型人材」ばかりがもてはやされる風潮に違和感を覚え、日本社会の「本当の現場」を 生身で見て歩くことで、今の日本に必要な〝新しい経済思想〞を追い求めた、33歳・在野の思想家による衝撃の処女作が誕生。幕末に〝集団主義者〞の薩摩と 〝個人主義者〞の長州が手を組んだのと同様の「ありえない、けれど時代を変えるために絶対に必要な連携」を、現代の「国内派日本人」と「国際派日本人(グ ローバリスト) 」との間に生み出せれば、そこから大変革が始まる!! ——10年間の探求の末に著者が辿りついた「次世代の希望」とは?

    ▼試し読みはコチラ
    http://ji-sedai.jp/works/book/publication/sacchodomei/01/01.html

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著者プロフィール

1978年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて『新しい経済思想』の必要性を痛感。その探求のため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、カルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働く、「社会の上から下まで全部見る」フィールドワークののち、船井総研を経て独立。中小企業のコンサルティングで『10年で150万円平均給与を上げる』などの成果を出す一方、文通を通じた「個人の人生戦略コンサルティング」により幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。著書に『21世紀の薩長同盟を結べ』(星海社新書)、『日本がアメリカに勝つ方法』(晶文社)、『「みんなで豊かになる社会」はどうすれば実現するのか』(amazon Kindleダイレクト・パブリッシング)など。

「2022年 『日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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