僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385160

作品紹介・あらすじ

40年間ラットレース!→しんどい働き方は「根本から」変えていこう!

感想・レビュー・書評

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  • 「金持ち父さん貧乏父さん」のような、不労所得で頑張ろう的な本かと思っていたけど、もっと大事な大切なことが書かれている。いい本だと思います。「資産」は決してお金や不動産だけでなく、仕事そのものも資産になるという考え方が根本にあります。そしてどんな仕事が自分にとって資産になるのか。流行りを追うのではなく、自分にとっての資産になる仕事。読後にズシッときました。

  • ダメ。全然ダメ。そもそもの課題認識から間違っている。多くの人が感じている所得に関する不満は、著者の言うところの「多少のプラスアルファ」にあるのであって、何も資本家と比較して自分の所得が低いと嘆く人はいない。

    第1章はいわゆる生活給の考え方。戦後日本の労働問題をかじった人なら知っている話。ただし現在は都合の良いところだけ成果配分原則を採用するようになってきて、管理職の給与から生活補助的な手当てがなくなったり、賞与だけでなく給与にまで成果(考課)を反映させているのは問題だ。
    第2章は労働価値説と剰余価値の話。150年も前の資本論に終始した説明で、限界効用理論を踏まえた議論になっていない。とても現代の経済社会に当てはまるとは思えない。
    第3章は上記を踏まえた『働き方指南』。とは言っても具体的な提言は何もない。価値と使用価値を同時に高めなさい、と言う身も蓋もない話。それをどうやってやるかが知りたいんですけど。。。
    第4章は自己内利益という概念から、売上(収入)を上げるのではなく費用を下げましょうという提案。これには一理あって、年収1000万円でもすぐにその生活レベルに慣れてしまうから収入を増やすのは意味がないというのは納得。しかしここでも具体策なし。いくら何でも次の章ではその秘伝が開示されるぞ、と期待しつつ次章へ。
    第5章でようやく解決策。やはり費用を下げましょう、と来た。その中身はと言うと。。。興味を持てる仕事に就け?!そんなことできるなら悩んでないわい。どんな仕事でも自分次第で興味を持つことはできる、という有難い精神論ですが、こういう言い方こそ資本家が搾取する時の常套手段でしょう。
    また日々の努力が蓄積されて投資になるような仕事を選べとも。これも難しいわな。特にもう定職についている人には。
    第6章、もうどうでもいい感じもする。蓄積した能力が長く活かせる変化の遅い業界を選べというが、そういう斜陽産業でどうやって満足できる収入を得よというのか?製鉄や電力のような過去からタップリ資本を蓄積してきた業界は特殊であって就職も難しい。それ以外のスローな業界は毎月給料が払われるかどうかも怪しいのが現実だ。

    とにかく価値はあるかも知れないけど使用価値の乏しい本でした。

  • カールマルクス画出した結論は、「資本主義経済の中では、労働者は搾取され続ける。豊かになれない。だから、共産主義経済に移行しなければいけない。労働者よ、団結せよ、革命を起こせ」でした。一方ロバートキヨサキ画出した結論は「資本主義経済の中では、労働者はラットレースに巻き込まれて、豊かになる事ができない。だから、自分の労働と時間を切り売りするのではなく、不労所得を得なければならない。不動産投資や株式投資を行って資産を創ろう」でした。
    給料の決まり方には2種類ある。①必要経費方式②利益分け前方式(成果報酬方式)
    多くの日本企業では、給料は「必要経費方式」で決まっている。それは「生きていくのにこれくらいお金がかかるから、その分を給料として渡そう」という意味でした。ただし、「生きていくのに」とは、単に「声明を維持する」と言うことではありません。「労働者として生きていくのに必要なお金」、つまり「皆さんが明日も同じように働くために必要なお金」と言う意味なのです。
    学生時代と比べて金銭的に裕福になっているにもかかわらず、現在の生活に余裕をかんじていないのです。
    私たちの給料は、このように「必要経費の積み上げ」によってきまっているのです。
    ストレスフリーで生きる=俗世間から離れる、という発想をしていると、どうしてもハードルが高くなってしまいますが、現在のように社会のなかでちゃんと働きながら、「自己内利益」を高めていく方法を考えていくべきでウs。
    「働き方」のポイント1
    世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ
    「したい人10000人。始める人、100人。続ける人、1人」
    10年で出来ることを過小評価せずに、地道にロ価値を積み上げていけば、大きな資産を築くことができます。

  • 前半は、マルクスの「資本論」を下敷きに、資本主義の本質を説明していきます。
    たとえば、個人が仕事の成果を2倍にしても給料は1.2倍くらいにしかならない仕組みが理解できます。

    後半は、それを踏まえ、この資本主義世界の中での働き方を考えていきます。

    (ブログを書こうと思っているのですが、どう書こうか迷います。結論と言うかネタばれさせて書いてはそのあと読んでも面白らさは半減するし、かといってそこに触れずに書くのはどうしたらいいのか、と思っているわけですが)

    おそらく、為政者や富裕層の一部の人は
    「寝た子を起こすようなものを書きやがって」
    と苦々しく思っているだろうと想像しています。

    とにかく、読み出したら途中でやめないことをお薦めします。
    中途半端なところで読み終えると、ホントに絶望的な気分になって、仕事をするのがバカバカしくなる可能性がありますから。
    「ここは起業するしかないか」「外資だよね、やっぱり」
    という短絡的な結論に達しかねないので。
    キチンと、最後まで読めば、それが必ずしもベストではない、という理由もわかります。

    資本主義の中では、「雇用される者」は不利な立場なのだ、ということが分かってします本ではあります。知らないまま過ごした方が、疑うことなくがむしゃらに働くことができるかもしれません。だから「私は寝た子なんだから起こさないで」と思う人は読まない方がいいと思います。

    ですが僕は、
    「知った上であえてその境遇の中でより良い方法を考えながら働く」
    ことと
    「知らずにそのまま(不平不満をためながら)働く」
    ことには雲泥の差があると思います。
    だから、多くの人が読んで、そして考えてみることは大切だと信じています。

    そして、このろくでもない資本主義をどうすればいいのか。マルクスの分析は素晴らしいけれども、その解決策はダメだ、ということは歴史が明らかにしてしまっています。では、資本主義に代わるシステムはあり得るのか。そんなことを考えるきっかけにも成り得る本です。

  • この本を通じて、資本主義の考え方を鑑みることができた。
    経済学に疎い自分ではあるが、いちビジネスマンとして給料を稼ぐ上で大きな勘違いをしていたことを知った。
    自分と同じように勘違いしている人は少なくないと思われる。
    ということは、雇用者側からすればオイシイ話であると感じた。
    近年、雇われ側は損をしている系の自己啓発本が流行っているが、考えてみれば頷ける問題だ。
    雇われる以上、自分の裁量は限られた範疇に限られる。
    コモディティーな人材にならないことが雇われるうえで重要であるが、それを突き詰めると労働者の枠を超えていくのではないかと感じている。
    いずれにしても、駆け出しビジネスマンである私が、今後の人生を考える上で欠かせない問題を提起された気がする。

  • かなり仕事観に影響を受けた良著でした。
    今の仕事に対する不満は、昇給しても、転職しても解決しない。自分自身の考え方を変え、働き方を見直さなければいけない。

    結論としては当たり前だと感じることも、その結論に至るまでのロジックが見えてスッキリして良かった。

    「企業として」ではなく、あくまで「個人(サラリーマン)」の幸せのについて突き詰めた内容。

    ---

    使用価値=それがどれだけ役に立つか
    価値=それを作るのにどれだけ手間がかかってるか

    モノの値段も給料も価値で決められる。
    それに対して、使用価値=市場原理で調整される。

    ※マルクス『資本論』より

    ---

    ①満足感ー②必要経費=自己内利益

    ①をそのまま、②を減らす方法
    P226 「楽しい仕事」というのは、「興味を持てる仕事」のこと

    ②をそのまま、①を増やす方法
    P241 目先のキャッシュ(=残業)ではなく、将来の土台作りに投資する。

  • 利益を増やす為には
    ①売上を増やす
    ②費用を減らす
    の2通り。

    自己内利益がプラスでなければ、また増えていかなければ、どれだけ給料を稼いでも、どれだけ満足感を追い求めても、まったく意味がありません。

    年収・昇進から得られる満足感−必要経費=自己内利益

    ①世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ
    ②まず「積み上げ」によって土台を作り、その土台の上でジャンプする
    ③労働力を「消費」するのではなく、「投資」する
    ④長期的な資産を作る仕事を選ぶ
    ⑤過去からの「積み上げ」ができる仕事(職種)を選ぶ
    ⑥変化のスピードが遅い業界・職種をあえて選ぶ
    ⑦賞味期限が長く、身につけるのが大変で、高い使用価値のある知識・経験をコツコツ積み上げる
    →会計の知識や営業力、その業界で成功するために必要な人脈などが「賞味期限が長い知識・経験」
    お客様に商品を売ることが出来る営業力

    「身につけるのに手間や時間がかかるもの」が労働力の価値をあげてくれます。
    「他人から評価され、お金をもらえるくらい”大変な”資産」でなければ意味がない。

    企業は「使用価値がある価値」に高いお金を払います。「一生懸命頑張って、この仕事ができる知識と経験を身につけました。そして、それらを活かして年間10億円の利益を生み出せます!」という人に高いお金を払うのです。

    一気に何かを得ることにはデメリットも存在している。

    「資産を作る仕事を今日はどれだけやったか」
    「ひとは、1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」

  • 私がこの本を手に取ったのは、決して毎日が辛いからではなくて、
    本屋のPOPにやられたから。
    「20代で読みたい本No.1」と書いてあったから。
    もうすぐ20代終わる…と思って買ってしまった。

    中身はと言えば、資本主義社会とは、そしてその中で生きていくには…を書いた本。
    分かっていたけど、あたらめて言われるとなるほどなと思ったのが、物の価格の成り立ち、そして給与形態の成り立ちだ。

    価格は、需要と供給の関係でなく、
    かかった費用+需要と供給の関係で成り立つということ。
    つまり、価格決定の大きな要因はどれだけ人が欲しがるかよりは
    どうやって作ったかが必要だということ。

    これと同じことが給与形態にも当てはまり
    サラリーマンのお給料は明日も同じように働くために必要なお金を渡されているだけなのである。
    そして、プラスアルファとして多少能力給がつくのだ。

    ということは、自分の自由にできるお金と時間を得るためには、どうすればいいのか?
    「金持ち父さん、貧乏父さん」の本には(読んだことないけど)自分のお金投資をして、自分が働くのではなく自分のお金を働かせることで利益を得ると書いてあるそうだ。
    それも一つの考えで、またこれをすることにより社会的にもメリットはあるのだろう。
    しかし、この本の結論は、費用分価格が上がるのと同じで実力を伸ばすこと。
    そうすれば、同じ成果を今までより少ない力で達成することが出来る。
    というものだった。

    本屋のPOPなかなかやるな…。
    資本主義社会というのはどういったものかがよくわかりました。
    結局仕組みを理解したうえでうま~く波乗りしてくには
    どうしたらいいんかなぁ、と思いました。

    まぁ決して人生のゴールが「お金を稼ぐこと」には非ず。
    けれど、自己実現=多くの人に認めて貰うこと=多くの人を何らかの形で幸せにすること=付随的にお金が手に入る、という図式は成り立つ気がする。
    うむ。
    ここのところ、よく思うのだが、追われて目の前のことをいっぱいになりながら仕事するのはやめようと。
    何がしたいかを考えながら、時に追われていっぱいになるときがあったとしても、本当に必要ないっぱいにしたいなと。

  • ちょっと内容は難しいけれども、新しい切り口でこれからの労働問題について論じているおもしろい本。

    労働とは何か?という疑問に本書ではマルクス経済学から答えを出している。

    マルクス経済学というと、経済の失敗例みたいに思っている人がいるけれど、本当の意味では資本主義の成れの果てであり、ダメも糞もないのである。

    既存のこの手のビジネス本を読んでもピンとこなかった人にはオススメである。

    新しい戦略であることは間違いなし。

    では、バイちゃ!

  • 「怖い話の本」よりも怖いと感じました((((;゚Д゚))))))) 今の働き方って、つまりは「パケ放題」じゃんかーー‼!って。

    資本主義社会の中にいるってことは、「経済的な囚人のジレンマ」なんだって気づきました!

    高収入が欲しいのは、人間の欲求が底なしだからってだけじゃない!!

    【A書評】
    自己資産を増やす為の行動とは、可能性として何があるかを考える
    →今週中にまずその行動を取る!

    転職でお悩み中の方にはこの本を勧める☆

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著者プロフィール

こぐれ・たいち――作家。一般社団法人 教育コミュニケーション協会代表理事。1977年千葉県生まれ。慶應義塾大学を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て、独立。ビジネス書作家として著した書籍の発行部数は累計167万部に上る。大学の経済学部在学中に『資本論』をわかりやすく解説した本を執筆しロングセラーに。約9年間の会社員生活を経て、現代日本人の「幸せな働き方」を目指し、リアルな現場と経済学の両面から分析・提言する。フジテレビ「とくダネ!」、チバテレビ「りえ&たいちのカイシャを伝えるテレビ」、NHK「ニッポンのジレンマ」などメディア出演多数。著書には、『今までで一番やさしい経済の教科書[最新版]』(ダイヤモンド社)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫) 、『超入門 資本論 』(日経ビジネス人文庫)など多数。

「2018年 『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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