独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
3.70
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本棚登録 : 350
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385177

作品紹介・あらすじ

本書は独裁者に学ぶスピーチ術の本である。ただ、スピーチのみならず、人の心を動かしたい人にとっては非常に有効な人心掌握術の本でもある。独裁者は、なぜ「言葉だけ」で世界を動かすことができるのか?悪名高い独裁者であるヒトラー。そして現代日本で「独裁者」と呼ばれている橋下徹。この二人の演説を中心に、ストーリーブランディングの第一人者である著者が徹底分析。多くの人を行動に導く秘技をあぶり出す。

感想・レビュー・書評

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  • 星海社の新書は、一般的な新書を文芸作品とすると、ライトノベル的位置付けを狙っている内容構成になっていると感じた。ペンよりもスピーチが世の中を動かすという理論になるほどと思いながら、イチ日本国民として、今後の社会・政治的動静を冷静に判断できる力が改めて必要であると思うことができた。

  • ●ヒトラーの武器は演説。ことばの魔力。
    ●二者択一を迫る。
    ●政治家がやらなければならないことは、今の国の仕組みを変えること。この一点のみなんです。橋下徹。
    ●みなさーん、と何度も呼びかけて連帯感
    ●3つ並べる。

  • 東2法経図・6F開架:809A/Ka94d//K

  • 人前に出て話すことは嫌いではない(むしろ好き)なのだが、スピーチは上手といえない。しかし、分析などにフレームワークがあるように、スピーチにもフレームがあることがよくわかった。とくに、ヒトラーと橋下のケースを何度も繰り返し引用して解説しているので理解が進む。全社会議など、大勢の前で話す機会がある前には再読してプレゼンを構成したいと思う。

  • ストーリーの黄金律
    ①なにかが欠落した、させられた主人公が
    ②なんとしてもやり遂げようとする、遠く険しい目標、ゴールを目指して
    ③数多くの障害、葛藤、敵対するものに立ち向かっていく
    これらの三要素が含まれていると、感情移入しやすい、心をうごかされやすい

    身振り手振りは激しく
    重要なフレーズはなんども、同じ意味のことを言葉を変えて
    人間の心理的バリアが1番弱まるのは、夕方
    周りに大勢の人がいると心が動きやすい
    狭く限定された場所は、短く歯切れのいい演説をする
    大規模な集会は内容よりも、会場全体を盛り上げる演説をする
    二者択一を迫ると誘導しやすい
    数字を多用する、
    一人称を僕
    無駄な敬語は省く
    自分が情熱を持つ
    二つのストーリーを交錯させて、錯覚させる
    皆さん、となんども呼びかけ、連帯感を作り出す

  • 独裁者の最強スピーチ術。川上徹也先生の著書。独裁者が得意とするのは他人の心を動かす話術と人心掌握術。話術や人心掌握術を自分の利益や欲望のためだけに使ってはいけないけれど、話術と人心掌握術を正しく使えば円滑な人間関係の構築にもつなげられるはず。独裁者を頭ごなし、傲慢に全否定するのは簡単だけれど、独裁者の長所を謙虚に学ぶ姿勢が必要かな。

  • 独裁者がなぜ聴衆を魅了するのか?この疑問に答えようとする本書では、以下に指摘。①欠落・欠点の指摘。特に過去における欠落。②これを救う騎士としての振舞い。③提示するのは過程でなく、単純かつ抽象的な夢・結果。④2人で戦うべき敵の存在の設定に加え、敵が巨大であればあるほど有意味。⑤語るべき夢は、困難に遭いながらもその敵を打ち負かすこと。⑥こういうストーリー構築だが、語りは、偽悪的な振る舞い(自分を一旦貶め、下から目線としての振る舞い)。他方、獲得させるべき夢や結果は、名誉など精神的利益を含むが物的利益が一番。
    具体的には、①不利益の回避、②逸失利益喪失の回避ということになるだろう。まるで悪徳商品の販売勧誘のごとし、であるが、演説におけるストーリー構築は、勧善懲悪のマンガのストーリーになぞらえることができる、とも言えようか。

  • 響くスピーチをいかに作るかについて、ヒトラーと橋下徹を例に説明する。
    資料を含めてプレゼンに活かせる発見が多く得られた。橋下信者なこともあり、モチベート力も高く感じた。

  • 上司よりお借りした本。
    ヒトラーと橋下徹を例に挙げて独裁者の話し方、ストーリーの作り方について説明をしている本。
    読みやすくてわかりやすい。
    最後の方はまた同じフレーズ、と言いたいことがわかってくる。
    ひとつの勉強。

  • ヒトラーと橋下徹の演説を揚げて、独裁者が人を心をつかむスピーチについて説いた一冊。

    「独裁者=悪」という価値観に縛られつつも、偏ることなく丹念に分析している姿勢が印象に残った。

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著者プロフィール

川上徹也(かわかみ てつや)
コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告会社勤務を経て独立。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に「経営理念」「企業スローガン」など会社の旗印になる「川上コピー」を得意とする。「物語で売る」という手法を体系化し「ストーリーブランディング」と名づけた第一人者としても知られている。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『「コト消費」の嘘』(いずれも角川新書)など。海外にも多数翻訳されている。
2018年10月、『物を売るバカ2』を刊行。

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