自分でやった方が早い病 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 138
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385184

作品紹介・あらすじ

デキる30代に多い病気です。
そろそろ任せることを覚えませんか?

感想・レビュー・書評

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  • 自分はフリーランスで一人で仕事をしていますが、「そういえば学生時代とかはそうだったなあ」と手に取ってみました。

    なるほどと思うこと。うなずくところ。手帳にメモする言葉がたくさんありました。

    私に対して「ぜひとも」と仕事が来ることがあります。
    初めての仕事なんかも多く、一応試しにやってみて成功することもあれば、失敗することもあります。
    そんなときのため、と言ってしまえば安っぽく聞こえてしまうかもしれませんが、同業者で「あそこの人ならできるかもしれない」、「ここに頼むといいですよ」という風に紹介できる相手がいることにどれだけ支えられているかを再認識しました。

    「私には難しいですが、あなたなら」と頼んで、後々「あの時は仕事を紹介してくれてありがとうございます」と、同業者の方から感謝されたり、クライアント様からも「いい方を紹介してもらいました」と満足されることもあり、自分が仕上げた仕事でもなくとも、周りが満足してくれてよかった、という充実感を味わうこともでき、人とのつながりは大事だなと思います。

    一人作業だからこそ、会社以上に人とのつながりは大事だなと思い知らされた一冊です。

  • お願いするよりも自分がやったほうが早いって思うことって
    意外と多い気がする。
    自分は依頼するのに気を使って伝えるのが面倒なので
    どうしてもそうやって思ってしまうことがある。
    本書の前書きに書かれているそんな人を見てはっと気がついて
    手に取ることに。
    仕事はチームでやるものと考えていたが、任せられない、
    任せても決定権が発生しないために依頼しやすい作業だけしか依頼しておらず、
    実は逆行していた自分に気がついた。
    そうすることで自分だけでなく、周りも不幸にしてしまい、組織も成長しない。
    自分は、仕事だけでなく、地域コミュニティでも役職を依頼されることがあり、
    考え方を変えなければと痛感した。
    地域コミュニティの組織こそ、人材不足で成立が難しくなっているため、
    変革が求められている。

    本書にもこの自分がやった方が速い病を直すのに時間がかかるとあるが、
    自分の処方箋として本書を近くにおいておこうと思う。

  • 社会人になりたての頃は、仕事は全て自分で行うものと思って実行していましたので、いくら時間を費やしても足りなくて恒常的に残業をしていたのを思い出します。昼休みに仕事をしていても終わらず、夜へ突入して寮に帰って、やけ酒のビールを飲んで次の日はフレックスで遅めに出勤というのが当時のスタイルでしょうか。

    その時の私はまさに、この本にある「自分でやった方が早い病」でした。他人に任さないので、頭に入っていると思っている仕事手順も、今から思えば「行き当たりばったり」で、他の人に任せられる状態ではありませんでしたね。

    この本は、そのような病気に罹ってしまったサラリーマンに処方箋を与えて、ゆとりをもって更に生産的な仕事をするにはどうすべきかという道筋をつけてくれます。

    現在の私は、もうすぐ50歳なのに加えて、転職したこともあり、自分がどのように準備を整えていれば「人に任せられるか」を試行錯誤しながら今に至りますが、この本に書いてあることを参考にして、それを更に磨いていきたいと思いました。

    特に印象に残ったのは、周りの人のレベルは自分のレベルである、自分のレベルが高くて周りのレベルが低いと思っていること自体が勘違い、今いるメンバーが現時点(自分の実力)でのベストメンバー(p51)でした。

    目からウロコだったのは、子供のしつけの3原則で、「(子供でなく)親が、靴を揃えて、椅子を入れる」(p95)のであり、親が子供に小言を言うのではない、ということでした。早速、今、やりました!

    以下は気になったポイントです。

    ・自分でやった方が早い病は、確実に、あなたの体を蝕んでいく。多大なストレスを抱えることで、心のほうも疲弊する(p19)

    ・急がば回れではないが、体と心の健康なくして、いい仕事はできない。走っていないと、結果的に能率の悪い仕事をすることになる(p38)

    ・誰にでもできるような作業を周りの人にふる、のは周りの人に仕事を任せているようで、実は自分の成功のために利用しているだけ。「仕事をふる」と「仕事を任せる」の違いは難しいところ(p45)

    ・伸びている会社の社長さんの共通点は、「忙しい」と言わないで、いつも余裕がありニコニコしている、社長やリーダーが徹夜したり、休日出勤したりしてセカセカしている会社ほど問題がある(p46、47)

    ・自分がやった方が早い病の症状の一つに、「まわりのせいにする」「部下や上司の悪口をいう」がある、「あいつは使えない」「経営者はわかっていない」という口癖をする人は要注意(p50)

    ・勘違いすべきでないのは、周りの人のレベルは自分のレベルである、自分のレベルが高くて周りのレベルが低いと思っていること自体が勘違い、今いるメンバーが現時点(自分の実力)でのベストメンバー(p51)

    ・人にある4つの幸せとは、1)人に愛される、2)人に褒められる、3)人の役に立つ、4)人から必要とされること(p69)

    ・情けは人のためならず、の本当の意味は、情けをかけるのは人のためではなく、自分のためであるということ(p82)

    ・人が成長する段階として、してもらう幸せ→自分でできる幸せ→してあげる幸せ、幸せの大きさも上の段階に行く毎に大きくなる(p85)

    ・子供の教育に必要なのは、1)朝、きちんと挨拶をさせる、2)はい、とはっきり返事させる、3)靴を揃え、椅子を入れる、の3つ(p94)

    ・部下に対するリーダーの姿勢としては、120%の仕事をする、厳しさと優しさを併せ持つ、決して妥協しない、他人の悪口を言わない、素直さと謙虚さをもつ、といった仕事の姿勢で模範を示す(p96)

    ・自分が幸せになるための一番の近道は、誰かに幸せを分け与える、もしくは、誰かを幸せにする、自分の幸せと他人の幸せは一緒であり、別々に考えること自体が間違っている(p108)

    ・悩みの量と、気づきの量はイコール、つまり小さく悩むと小さな気づきしか得られない(p115)

    ・部下を育てる余裕がないということは、未来は必要ないと言っているのと同じ(p121)

    ・仕事を任せるとは、仕事と責任をセットで任せること(p130)

    ・部下に仕事を任せた以上、部下のやり方に口出ししてはいけない、部下が表舞台にいるときには一切口出しをしない、言いたいことは100個のうち3つ(p137,142)

    ・人が心の中から変わるためには10年かかる、過去と他人は変えることができない、変えられるのは自分のみ(p162)

    ・徳の積み方には、陰徳(こっそりする)と陽徳(言いふらす)があるが、陰徳を積むと、ヒトのエネルギーが高まる、こっそりやればやるほどエネルギーが充実してくるし、気づきが得られる(p187)

    2013年7月15日作成

  • おそらく罹患中・・・

    ここに書いてあるようなことをいくつか言い聞かせてやらないといけない・・・
    「自分でやった方が早い」の正体は「自分でやったほうが遅い」と思えるようにならないと。

    そうはいってもやっぱり難しいんだが。まあこれからも失敗しながらやっていくしかないか。

    本を読む時間を確保するためにも。

  • 本著は、いつまで経っても、他の人に仕事を任せられない、プレイヤー1人分の仕事しかできないこと(自分でやった方が早い病)の問題点や原因、対策について述べたもの。

    【問題点】
    ・他人に任せられない=他人を信頼していない、信頼されていない証拠
    ・体の調子が悪くなる⇒仕事のクオリティが下がる
    ・うまくいかない原因を他人や周辺環境のせいにするようになる
    ・気付けば、任せられる人が周りから一人もいなくなる
    ・笑顔と余裕が消える=社長やリーダーが休日出勤やせかせか働いている組織はどこかに問題を抱えている
    ・「まわりを使えない」と思っているほど周りから「使えない」と思われている
    ・いつまで経っても優秀な人が現れない=今いる人が現時点のベストメンバー

    【原因】
    ・根本は「利己主義」で仕事をしている=自分大好き人間(⇔利他主義=相手に仕事を任せない限り、その相手は仕事ができるようにはならない)
    ・まわりの人と一緒に成長していない⇒仕事をこなすのが目的ではなく、仕事を通じて部下の成長を促すことを目的になる
    ・「任せる」に関する三つの大きな勘違い
     ①「任せる」は失敗が前提・・・すぐに使えないと烙印を押さないこと。これまで任せてこなかったら、任せられないだけ
     ②「任せる」は「丸投げ」ではない・・・すべて見ているし、細かくチェックする。一挙一投足を眺め、脇からハラハラしながら見守る必要
     ③他人に任せても楽にはならない・・・最初は必ず仕事量が増えて、負担が大きくなるもの

    【リーダーの処方箋】
    ・一度痛い目に遭う(実際に困らなければ考えや行動は変わらない)
    ・結果を出すこと≠人に任せて育てること
    ・任せる=失敗する権利を与えること
    ・まわりの人をヒーローにする(自分は裏方に徹する気持ちで)
    ・任せる≠作業をふる ⇒ 仕事と責任をセットで任せる
    ・仕事を任せてもいい人の特徴=信頼性がある、責任感がある
    ・自分のコピーを作ろうとしてはいけない=任せた以上、部下のやり方に口出ししてはいけない
    ・どうしても口出ししたい時は、つぶやき戦術で軌道修正
    ・「押し」(ティーチング)と「引き」(コーチング)で上手に任せる
    ・忠告(言いたいこと)は3つに留める
    ・PDCAのP(計画=Plan)、C(検証=Check)、A(改善=Adjust)を部下と一緒になって全力を注ぎ、D(実行=Do)は部下に任せる
    ・仕事を任せたい人とコーヒーを飲む(週に一度ティータイム面談を行い、コミュニケーションを図る。できれば職場の会議室ではなくてスタバなどのコーヒーショップで行うのがベター)
    ・あえて70点の業務マニュアルを作る(最低限やるべきことのチェックリストを作る)=残りの30点は独自性を出させるための余白

  • 自分でやったほうが早い病 になったら、自分にも、周りにも迷惑をかけることになることに気付かされた。

    治るまでは、時間がかかるが、治さなければならないと感じたので、あきらめないで、克服しようと思いました。

    それに気付くことが、できたのでとてもよかったです。

  • ①主幹たちとやってること
    ②P、C、Aを大事に。
    ③任せるの幻想に陥らない。

  • どちらかというとマネジメントをする立場向けの人の本だと思ったので自分にはまだ早いなと感じました。ただ、人にお願いするのを遠慮したりしてしまうのは信頼関係が築けていないから、という言葉にはとても納得してしまいました。人と信頼関係を築いて皆で仕事をしていくことが大事なのだなと思います。

  • 任せるは失敗前提
    任せるは丸投げではない、いざというときはすぐ助けられるようにする
    他人に任せても楽にはならない

    気付いた点は3点までしか言わない
    それ以上は覚えれない

    定例の面談をコーヒー飲みながらする
    喫茶店とかがいい

    コーチングとティーチング
    相手から引き出す、相手に正解もしくはヒントを教える

  • 単純な二項対立に落とし込んで煽りすぎ。自分でやる→アンハッピー、他人にやってもらう→ハッピー、こんな単純なもんじゃないだろう。

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著者プロフィール

株式会社小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。日経 BIZ アカデミー、日経ビジネス課長塾、SMBC コンサルティング講師。大学卒業後、リクルート入社。その後、ソースネクスト常務などを経て現職。大企業の中間管理職、ベンチャー企業役員、自ら興した会社の社長と、様々な立場で組織を牽引してきた。コンサルタントとしての 20 年の経験を基に、対立を合、意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立し、普及に力を注ぐ。また。悩める 30 代のビジネスパーソンを救うメンターとしても知られる『任せる技術』『やりきる技術』(日本経済新聞出版社)、『自分でやった方が早い病』(星海社新書)など著書多数。2014 年 2 月に上梓した『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる 100 の言葉』(ダイヤモンド社)はベストセラーに。

「2014年 『アドラーに学ぶ部下育成の心理学 「自ら動く部下」が欲しいなら ほめるな叱るな教えるな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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