- 本 ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061385207
作品紹介・あらすじ
人生でいちばん大切なカネの話をしよう
本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。
感想・レビュー・書評
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著者、藤野英人さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
藤野 英人(ふじの ひでと)は、投資家(ファンドマネジャー)、経営者、作家、YouTuber。レオス・キャピタルワークス株式会社の創業者の1人。レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者(CIO)。JPXアカデミーフェロー、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授。一般社団法人投資信託協会理事。富山県富山市出身。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
本書は、著者が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものである。
良いなと思った箇所は、
p84
消費行動を行っていない人は、この世の中にひとりも存在しません。労働(生産活動)にまったく参加していない人であっても、なんらかの消費をしています。部屋からまったく出てこない引きこもりの人であっても、間接的には消費活動を行っています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人のお金に対する考え方について言及している本になります。
ビジネスにおいてお金を大量に稼ぐことは「金儲け」で「汚い」というイメージを持っている人はぜひ手に取ってもらいたい一冊です。
「その考えは間違いだった」としっかりと腹落ちする形で理解できます。
それ以外にもお金を扱う最高の投資会社でお金と真摯に向き合ってきたからこそ導き出した本質がこれでもかというほど学べます。
間違いなく良書です。 -
最近資格試験で経済学を勉強中。
ふと手に取った本ですが結構良かったです。
経済学の語源はギリシャ語のオイコノミクス(共同体のありかた)。
みんなでどのように生きたら幸せになることが出来るのか。
それが経済学の発端。
お金の使い方に自覚的になる。
自分のお金をステキなものに使う。
インドのIT企業会長曰く
私の成功とは、長期的な人間関係を築いて、人に奉仕することだ
日本の会社代表がどれだけこれを言えるだろうか。
どんなに徹夜で努力していたとしても、出てくる料理が美味くなければ、飲食店としては失格。
最後の最後は「エイヤ」。論理ではなく気持ち。 -
・投資というのは、自分以外の存在にかけること
・変化と向き合い、変化をチャンスと捉え、変化を望んで、実際に動くこと。変化こそが安定。
・やはり最後の最後は論理ではなく、気持ちなんですね
絶対に埋められない穴は信じて跳ぶしかない -
若い人に読んでもらいたい。お金のこと、会社のこと、働くということ、そして人生。素晴らしい考え方が本書の中にはちりばめらている。少し綺麗事すぎる感じは受けたが、私も改めてお金のことを考えるいい機会になりました。
ただ、穿った見方かもしれないが、筆者の仕事が投資信託に関わる物なので、どうしても狭義の意味での投資の勧めになってしまっている点は気になった。
それこそお金の使い方は個人に任せられているので、タンス預金だろうが、低金利の銀行預金だろうが、周囲がとやかく言えるものではない。金融リテラシーを持ち出して、そう言った人々の行動を批判できるものではない。
もしかしたらデフレが現在より進み、結果としてそう言った人たちが笑うかもしれないのだから。
本書の中で一番目鱗だったのは、ブラック企業についての考察であった。 -
めちゃくちゃ良かった。本棚に置いておこうと思える良書でした。藤野さんの本他にも読んでみよう。
会社とは「目的を同じくした仲間と共に、自らの人生を主体的に生きるためのお金を稼ぎ、同時に社会貢献をも行う場所である」
ビジネスや投資はデジタルなものではなくもっと人間的なもの。
最終的な成果を全部社員にあげる。部下に花を持たせる。責任は俺が取るけど、成果は君にやる。
未来を良くするために稼がなければならない。お金を稼がないと株主は投資してくれないし企業は成長しない。自分の給料も上がらない。
日本企業はプロダクト志向から抜け出せていない。ミッションオリエンテッドでなければならない。自分のことではなく、お客さんのことを真剣に考える。
アニュアルレポートを読む。
自分の仕事にあたっての行動指針がなんとなく定まったような気がした。なんとなく仕事をするのではなくて、『お客様視点で』『利益を生むような』『社会がより良くなる』ことにつながる仕事をすればいい。むしろそれに該当しないことはパッパ適当にあしらってOK、モヤモヤしていたことが少し晴れた気がした。
その商品を出すことが重要なのではなくて、その商品が『どう未来を変えるのか』『どう人々の行動を変えるのか』が重要。
投資とは、今この瞬間にエネルギーを投入して未来からのお返しをいただくこと。
エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運
未来からのお返し=プロダクト(モノやサービス)×感謝×成長×経験×お金
お金は一側面に過ぎない。たかがお金。
投資といえばお金の話だと考えているが、実際は『明るい未来をどう作るか』という話。
人を信じない閉じた世界では明るい未来を作るという発想にならない。人を信じられるかどうかは投資家として生きるための最初の一歩。 -
わたしは投資家です。
投資と聞いて何かモヤっと感を持ったあなたは恐らく、世の中に踊らされている1人でしょう。
みんな大好きなお金をこの本で言うような捉え方が出来ると素晴らしいね。
僕の仕事だけでなく、すべての仕事に繋がる仕事という意味を知れる。
そういうことも含め仕事が楽しいと思えるのはわたしが投資家だからかもしれない…。 -
統計の数字はどこから見るかや背景を考慮すると変わってくるのであまり信用したくない。成人一人当たりの寄付額のこと。
清貧ではなく清豊。目指せるものならば。
人は、ただ生きているだけで価値がある。共感。
リスク1に対して、リターンが2~3になったときに、人は初めて行動し始める。 最終的に大事なのは「人を信じること」。
共感できることもたくさん書かれているが、時折強く反発心を覚える。上から物言い感を感じるからか? -
幅広い視点でお金について学べる本。
日本人がいかにお金しか信じられなくて、何も考えていないかかわかる。
著者プロフィール
藤野英人の作品





