ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385436

作品紹介・あらすじ

30の質問に答えていけば、ストーリーができあがる! 神話や民話の構造分析から導き出された物語作成のための決定版マニュアル。

感想・レビュー・書評

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  • きっと1億総クリエイター化していくだろう我々の国において、モノ・カタルことの技術が必要になっていくと思われます。その時の教科書たるべく、本書は徹底的にWHATじゃなくてHOWにこだわって章立てられていますが、しかし、補講で引用される柳田國男の「ハナシ」と「物語」の分離についての指摘を大切にしているように、根底に物語ることのWHYが流れていると感じました。いまストーリーとはきっと消費するものではなく、メイクし、プレイするものだと思います。物語の主人公がやるべきことは「境界線」を超えて「行って帰る」ことだとしたら、我々も日常と非日常の越境を求められるているのだと思います。それにしても、スターウォーズがもたらしたものの大きさに改めて驚愕。

  • 瀬田貞二、プロップ、ランク、キャンベル、ボグラーの物語論を参考に、30の質問から物語の作り方を解説。
    補講の大塚の近代への認識が面白かった。
    「そして柳田が言う「ハナシ」、つまり噛み砕いていえば歴史と社会をいかに作っていくかを一人一人が自身の経験や身近な事実を積み重ねて同じような手続きをもって書かれた知識と合わせ、互いに話し合いながら共通の枠組みを作る心にのための技法は結局、成立し損なった、と言うことになる。」
    庄野潤三はじゃあなんだったんだろう。ますます好きになった!!
    石原千秋の未来系の読書術、アンダーグラウンドを読みたくなった!!
    こういうの久々でかなり興奮!大塚英志バンザイ
    2014/05/03読了。

  • 物語論
    出立→イニシエーション(境界の越境)→帰還
    によって物語は構成される。

    物語は失った物の重さによって得た物の価値を表現する。

    現実には人はたった一回の「行って帰る」で変われるものでもないし、それで構わない。これを繰り返す事で心のバランスを保つ。

    越境を経て成長を促す物語がイデオロギー的に淘汰されてきた??自己成長を強いる資本主義社会。

    ↔︎マンネリを楽しむ日常アニメに安堵する。(日常アニメが戻ってくる場所はあくまで出発時の「日常」である)↔︎成長を経た日常

    「登場人物の機能」を、考える
    「物語」のパターンをはみ出たところに残るのが「小説」

  • 初読
    現代思想入門から

    「物語の文法」の習得を目標に
    瀬田貞二「幼い子の文学」
    ウラジーミル・プロップの「昔話の形態学」
    中上健次「現代小説の方法」
    オットー・ランク「英雄誕生の神話」ジョセフ・キャンベル「千の顔を持つ英雄」
    クリストファー・ホグラー「神話の法則」
    等を出典に物語論を解説する第一部。

    第三章で中上健次の最晩年未完作、劇画原作の「南回帰線」を例に
    物語論として具体的検証する試みがあるのだけど、
    なんせ知らない作品なので、ふむ…という感じ。
    第五章のヒーローズジャーニーとバイオハザードの対応例の方がわかりやすいかな。

    吉本ばななは母語として物語を操るタイプの作家で
    村上春樹や中上健次は物語の文法を作家になった後に明らかに習得してる、というのが興味深かった。
    そして第五章の事象を見る上で因果律としての物語、
    物語と構造、批評理論としての物語論が目下私が興味のあるところで、
    はじめに、にある実用マニュアルとしてこの本を使う第二部を読むのはもう少し先になるかも

  • ・プロップとかキャンベルとか、「内容を抑えときたいけど正直読むのはだるいな...」って思ってた物語論をまとめて紹介してくれるので助かる。
    ・後半の実践編、学生さんが書いた漫画を読んでみたいな。あらすじだけでも誠実でぐっときたよ。
    ・著者の主張にちょいちょい「深読みしすぎでは???」となった。

  • 物語論。
    行って帰る話の細分化。
    要するにスターウォーズ。
    ただ、実際に自身が物語ることが話の締め。
    柳田國男を持ち出したようにハナシの本質に迫り、現代に迫る。
    静的な伝承の時代からの変化を物語から感じ語る世界観は頭に入れておきたい。
    芸は虚構で嘘だとしても畏怖はあるし情報レベルのものもある。
    その違いは本書で実際にナラティブを体験しないとわからないかもしれない。

  • [出典]
    「現代思想入門」 千葉雅也
    P.23

  • 少し難しい感じ。
    うっすらと理解していたことを、明確に細かく分類してくれたような本。

  • ストーリーを作るための考え方のヒントを、フレームワークを用いて解説している。
    こうした大きな構成や流れの中で抽象度を上げて把握をすると、多くの作品は数パターンに当てはまるんだと気づき、映画を見る際などとても興味深い思考をもたらしてくれる。

  • 物語の勉強のために

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

「2023年 『「14歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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