現代語訳 意志の力 (星海社新書)

  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385504

作品紹介・あらすじ

安田善次郎が遺したビジネスと人生の指南書
安田財閥の創業者である安田善次郎は、他人の動きや、世間の空気などをサクッと無視をして、自分の信じた道を貫き通す、そんな心の強さを備えていた。われわれ現代人は、往々にして仲間の空気を読みつつ、広がり続ける人間関係にエネルギーを過剰に使いがちだ。その傾いたバランスを正してくれる思想として、「意志の力」はまさしく存在する。本書のメッセージはきわめてシンプル、かつ当たり前の内容である。なぜなら「意志の力」を持つことには、複雑なロジックもテクニックも必要ないからだ。「その当たり前はなぜ重要なのか」「なぜ忘れてはならないのか」――この再確認のためにも本書を役立てていただければ幸いだ。

第一章
学業や事業を成し遂げるには何が必要か
 第一節
  揺るがぬ志と努力
 第二節
  揺るがぬ志の養成法

第二章
苦闘回顧録
 第三節
  志を抱いて故郷を出る
 第四節
  苦戦奮闘
 第五節
  家業の発展

第三章
出世の本当の意味
 第六節
  堅実が一番
 第七節
  勤労が一番
 第八節
  誠実が一番

第四章
悲運予防法
 第九節
  失策や過失の予防法
 第十節
  病気および災難の予防法
 第十一節
  非常時に対する準備法

第五章
企業の成功に必要なこと
 第十二節
  企業の成功に第一に必要なこと
 第十三節
  企業成功の第三の要件 経営法の観点から
 第十四節
  企業成功の第三の要件 土地を知るという観点から

第六章
処世訓
 第十五節
  物欲は薄く、情は厚く
 第十六節
  敵を愛す
 第十七節
  もろもろの悪をなしてはならない
 第十八節
  至誠不動
 第十九節
  天を楽しむのが一番

安田善次郎小伝

感想・レビュー・書評

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  • 安田善次郎が遺したビジネスと人生の指南書
    安田財閥の創業者である安田善次郎は、他人の動きや、世間の空気などをサクッと無視をして、自分の信じた道を貫き通す、そんな心の強さを備えていた。われわれ現代人は、往々にして仲間の空気を読みつつ、広がり続ける人間関係にエネルギーを過剰に使いがちだ。その傾いたバランスを正してくれる思想として、「意志の力」はまさしく存在する。本書のメッセージはきわめてシンプル、かつ当たり前の内容である。なぜなら「意志の力」を持つことには、複雑なロジックもテクニックも必要ないからだ。「その当たり前はなぜ重要なのか」「なぜ忘れてはならないのか」――この再確認のためにも本書を役立てていただければ幸いだ。

  • 大きな事業を成し遂げた根本的な要素は、自分がやり遂げようと決心した目的に対して、いくら挫折しようと諦めない揺るがぬ志と努力を持続する執念が他に抜きん出ているから
    そのためには、すべての力をその志すところに集中する
    一足飛びではなく、一歩一歩踏み固めて進んでいく

  • 安田善次郎翁の人生訓。意志の力高めたいと思い読書。安田銀行の当時の思想・心情に触れられるのはとても興味深かった。

    メモ
    ・意志の力を身につけるには  
     日々の繰り返しによって習慣を作る
     得られる成果を常にイメージして努力を楽しく思えるように
    ・失敗や悲運を招く主な原因は分不相応で計画性がないこと
    ・周囲の人々から信用され、自分の心の中になんの不安もないのであれば、その人は成功者に違いない。
    ・事業の責任者がその人がもつ熱心さと誠実さを全身全霊で事業にささげなければならない
    ・人生の愉快さとは、自分の十分な知能と技量とを、困難にぶつかって磨き上げ、それによって思うままに働くこと。人生における困難さとは実はわれわれの愉快さを鼓舞し、増大させるためにやってくるのである。

  • 善事は小なりといえども必ず行い、悪事は小なりといえども必ず禁ずる

  • 安田財閥の創設者 安田善次郎の成功のための考え方。
    自己啓発本。

    実績を上げて様々な人間を見てきたからこそ
    書ける人生観。

    線を引きながら読んでいたら線で一杯になった。

    金儲け主義のケチな男とも言われたようだが、
    どれだけお金持ちになっても身をもち崩す事なく、
    金銭感覚のしっかりした天才努力家とも言える。

    安田善次郎は一代で国家予算の8分の1ほどの財産を
    築いた。銀行業の始まりにうまく乗っかれたという
    時代背景はあるものの、商売人としても才が立った
    ようだ。

    最近の啓発本には、効率よく、最短ルートで、
    賢く、といった事が重視されるが、

    この本では進む道を決めて一歩一歩努力して
    時に楽しくない平凡な日々であっても積み上げ
    続ける事が大切という。

    また目移りせずに自分を律して一つの事に全力集中
    すれば必ず成功できる。その意志の力が大事。

    賢くてスマートに才がたってても、
    意志の力がなければ成功できない。
    逆境を乗り越えられない。

    この男なら全身全霊を掛けてやり切る。
    そうした熱意の方が賢さよりも重要だと説く。

    実際に成功してさまざまな経験を積んできた安田氏
    だからこそ説得力もある。

    時代を超えた啓発書のため、
    原点回帰して、どうすれば成功出来るか、
    何が幸福のために大切かが明確になる。
    読むとやる気が湧いてくる良本です。

    後書きも綺麗事とは違う視点から
    善次郎を見ていて良かった。



  • GLOBIS推薦図書

  • 帯には「築きあげた資産は国家予算の1/8、史上最強実業家」とある。安田善次郎。金融財閥を一代で築いた人物の心構え、処世訓。小さなところから目標をしっかりと捉え、身近なことから節制し、商売に身を入れる。そうして目標を実現させていく様は、何とも愉快ではないか、という。これこそ意志の力の根源だろう。これが雪だるまのようにごろごろを大きくなったし、また節目節目で訪れる大きな商いをぶれずに完遂させて、また一段と大きくなる。この繰り返しが国家予算の1/8へと続くのだ。これぞ意志の力。

  • 銀行の基礎を作り上げた安田善次郎の自伝的な本。質素に倹約して勤勉に。

  • 自己啓発書の言わんとしている多くは、この一冊に詰まっている・・・と思います。

  • 明治の時代は維新の志士たちが有名であるが、明治は多くの経済人も生み出した。

    三菱財閥は岩崎弥太郎、
    日本近代資本主義の父、渋沢栄一、
    東の五島慶太、西の小林一三、

    そして今作の著者は安田財閥の創始者、安田善次郎だ。

    彼が言うところは成功するための力とはただ一つ、意志の力に他ならない。

    日々の繰り返しにより習慣を作る意志の力だという。

    今現在も増え続ける新書に書かれていることは、100年以上昔から言われ続けている。

    そして本書の四分の三は善次郎が安田財閥を作るまでが描かれている。

    そこで重要なのは、堅実が、勤労が、誠実が一番だということ。

    これは渋沢栄一の「論語と算盤」でも重要視されるところだ。

    不誠実に金を得ても、結局は自分の身を滅ぼすと戒めている。

    当時は日本がまだ貧しい時代である。

    国のため、国民のためを軸に、誠実に且つ勝負どころでは大胆に打って出ることで巨万の富を築いた明治の経済人たち。

    翻って今の時代、貧しくない、世界の中でも最上級に裕福な国になった。

    この国で成功者ならんとするものは何を軸に成功者となろうとするのか。

    人々の生活のため、という曖昧な表現で濁されているものの、その裏には金の匂いしかしない。

    かつての志士たちの遺伝子を受け継ぐ経済人が見当たらなくなっているのが今の世の中である。

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著者プロフィール

実業家、銀行家。1838年富山生まれ。半農半士の貧しい家庭で育つ。13歳のときに、藩主である前田家の武士を平伏させる大阪の商人の姿に衝撃を受け、大商人になろうと決心する。20歳から江戸で奉公人として働き、後に独立。両替屋で成功を収め、明治に入ってからは国立銀行の創設に尽力する。安田銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)、帝国海上保険(現・損保ジャパン)、共済生命保険(現・明治安田生命保険)などを設立し、一代で安田財閥と国家予算の8分の1に相当する莫大な資産を築き上げる。社会の重要分野に多額の出資・融資を行い、近代日本の国家の土台を支え続けた。仏教を背景とした「陰徳」(善行は人に知られずにするもの)の思想を忠実に実行。日比谷公会堂や東京大学安田講堂などを寄贈した。

「2014年 『現代語訳 意志の力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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