「学問」はこんなにおもしろい! 憲法・経済・商い・ウナギ (星海社新書)

制作 : 星海社編集部 
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385528

作品紹介・あらすじ

この世で最も大学に行きたがっているのは、社会人だ!
星山英人は、中堅メーカーに勤める社会人1年生。やる気いっぱいで就職したものの、上司の「君は大学で何を学んで来たんだ?」という質問に答えられなかったことから、自らの教養および学術的素養の無さにコンプレックスを感じはじめる。そんな英人の相談を受けた同じく新卒の海野栞奈は、若手大学教官へのインタビューを提案。ふたりは、仕事の合間をぬって、4人の「ジセダイ教官」に会いにいくことになり……。現役若手大学教官から「知」を引き出しその社会的接点を聞く、星海社Webサイト『ジセダイ』の人気連載が新書化。「もっと勉強しておけばよかった」と思う全ての社会人に贈る、最先端の「学問入門」!

感想・レビュー・書評

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  • 安田先生の部分だけしっかり目に読んで、後の先生方は流し読みしてしまった笑
    安田先生がお勧めしている本を知ることができるというだけでこの本には価値があると思う。

    4人の教授のファンの人は読んで楽しいと思うが、それ以外の人はどうなんかな笑

  •  憲法学者木村草太、経済学者安田洋祐、マーケティング研究者松井剛、海洋生命科学者青山潤の四名に対し、社会人一年目の男女二名がインタビューする会話形式での学問に対して興味をもたらすことを目的とした本。
     なんともこれらの方がそれぞれの現在の仕事に至るまで、早熟で計画的だったり、海外に行って衝撃を受けたり、偶然感銘を受けたゼミの先生がいたりと、人や物事との出会いもまるで導かれるようである。
     どの研究者の話も面白かったが、青山潤の「アフリカにょろり旅」は読んでみたい。
     多少誤字が見られたが、問題なく読めて、さらっと学問について少し知れるには良い。

  • http://mkbamboo​.net/2014/08/10​/1892

  • 気鋭の研究者が説く学問の面白さ。学問に興味が無い人・これから学ぶ人が読むのにぴったりかと。

  • 学問の面白さが伝わるかどうかは、その学問の魅力だけでなく、それを学ぶ先生や教授にも左右されると思いました。この本を読むと学問を勉強したくなってくるのですが、何と言っても、その学問を学ぶ大学教授たちが魅力的です。学問への好奇心や熱意が伝わってきます。高校生の頃にこういう人と出会ってみたかったな、というのが正直な感想です。稀に「○○教授の下で勉強したかったの○○大学を選びました」という人がいますが幸せな大学の選び方だと思います。冒頭に出てくる「君は大学で何を学んできたんだ?」という言葉にはグサッときました。

  • 経済学やマーケティングを一言で言うとこうなんだとあっさりざっくり説明した本。とっかかりにはいいのではないか。

  • ○新書を中心に出版する星海社の編集部とりまとめの著作。
    ○法律、生物学、経済学、マーケティングといった幅広い若手研究者・有識者の研究内容や経験などを対話形式でまとめた作品。
    ○いずれの著者も個性的でとても魅力的であり、対話形式と言うことでとても読みやすい作品。
    ○普段本を読まない人や、高校生などにもオススメできる作品。

  • 星海社編集部『「学問」はこんなにおもしろい! 憲法・経済・商い・ウナギ』

     2014年に刊行された、若手研究者4名へのインタビューを通じて各分野のおもしろさを紹介する啓蒙チックな本。それぞれの章は、以下の四人と架空の新社会人二人との対談形式で進む。
     第01章 木村草太(憲法学)
     第02章 青山 潤(海洋学)
     第03章 安田洋祐(経済学)
     第04章 松井 剛(マーケティング)

    (感想)
     形式は対談なので読みやすい。その反面、(込み入った部分は長くなりすぎるので)深くまでは紹介できない。この本ではテーマを絞ることでカバーしている。

    (メモ)
    ・版元ページ
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000025409
    ・『ジセダイ』〈http://www.seikaisha.co.jp/〉の連載を書籍化したものらしい。この軽い感じもそのまま。
    ・司法試験への戦略:高校時代から(23頁)
    ・日本の法は条文も解釈もドイツ流を継承発展した(36頁)
    ・裸の価値判断:根拠のない主観的な価値判断(43頁)
    ・君が代問題は、思想の自由という点ではなくパワハラという視点で考えることで争点が明確に。(59頁)
    ・憲法9条:自衛隊の合憲性を絡めた解釈に加えて、憲法の理念から考えるのもひとつ。(69頁)
    “木村:(自衛隊の)ありかなしかというのは、問題の定式化として、すでに失敗しているということですね。「平和とは何か、平和のために何をすべきか」というのが正しい問いだと思います。”(72頁)

    ・青山さんのウナギ探求話のインパクトが大きくて他のは飛びました。
    ・東京大学海洋研究所のウナギグループで産卵場の調査
    ・『アフリカにょろり旅』(講談社 2007年)
    ・星海社∈講談社

    ・経済学の教科書は世界共通だが、経済学の土壌はアメリカの方が圧倒的。
    ・米国発『ヤバい経済学』は各国でも相当売れた。(138頁)
    ・『三教指帰』(さんごう しいき)
    ・政策研究大学院大学の学生は大半が留学生。ここでは教育に外交面の意味もある。(151頁)
    ・(業界全体で売り上げは低下しているのに出版点数は増えている)出版業界も自縄自縛(165頁)
    ・“あやふやな理解の人が本当は啓蒙書やテキストをなんか書いちゃダメなんです” (169頁)

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著者プロフィール

木村草太(きむら・そうた)
1980年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業、同助手を経て、現在、東京都立大学大学院法学政治学研究科法学政治学専攻・法学部教授。専攻は憲法学。著書に『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社新書)、『憲法の創造力』(NHK出版新書)、『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』(晶文社)、『憲法という希望』(講談社現代新書)、『憲法の急所 第2版』(羽鳥書店)、『木村草太の憲法の新手』『木村草太の憲法の新手2』(共に沖縄タイムス社)など。共著に『ほとんど憲法(上下)』(河出書房新社)、『むずかしい天皇制』『子どもの人権をまもるために』(共に晶文社)などがある。

「2022年 『増補版 自衛隊と憲法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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