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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784061385955
作品紹介・あらすじ
なぜ、「教養としての安全保障」が必要なのか?
安全保障に関する議論には、政治的立場の違いによる対立がつきものです。そして、関連する事象が報じられるたびに、識者それぞれが異なる見解を表明している現状は、安全保障を一層わかりにくいものにしてしまっています。そこで本書では、それぞれの立場がいかなる論理で安全保障概念を形づくっているのかという基礎知識――いわば「教養としての安全保障」を提供したいと考えます。安全保障は「酸素」にたとえられます。つまり、機能している間はその存在を意識することはないものなのです。テロや武力紛争が相次ぎ、世界から「酸素」が失われつつある今だからこそ、「教養としての安全保障」を身につけることが必要なのではないでしょうか。
感想・レビュー・書評
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安全保障にかかわることを網羅的に語っている中で、最も印象に残ったのはP196にあるドローンについての解説だ。
【ドローンの操縦者に新しい戦闘ストレスが生じているという指摘もなされています。ドローン操縦者はアメリカ本土の安全な場所にいながら敵を殺害し、その日のうちに自宅で家族と夕食をとるような生活を送っていますが、P・W・シンガー氏によれば、これは心理的にバランスを取るのが難しいため、ドローン操縦者は実際にイラクにいる兵士よりも高い率でPTSDを患っているとされます。】
安全保障について、ある見方を提出するものではなく、ベースとなるものを提供している良い本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安全保障分野では用語が多く、定義が乱立し、範囲が広すぎるためにわかりにくいことが分かった。
入門と銘打つだけあって読みやすかった。
表の参照がおかしいところがあった。p148
(次の~となっているが指しているのは前頁の内容っぽい)