クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 419
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061386143

作品紹介・あらすじ

「夢はあきらめるべきものであり、だからこそかなうものである」
本書は、「常識を疑う」ことを信条とする人事・雇用のカリスマが、「夢はあきらめると、けっこうかなう」という一見矛盾した結論を導いているキャリア論の古典にして決定版「クランボルツ理論」について、わかりやすく、また、小気味よく解説した講演の模様を160Pに濃縮したものです。お話の題材となるのは、今をときめくお笑い芸人たち。テレビやネットでおなじみの方々のキャリアをベースに、図やイラストをふんだんに使って説明していきますので、本を読むのが苦手な方にも、気軽に読んでいただけます。夢にとらわれず、こだわらず――夢と上手に付き合って、人生の難易度を下げる方法をいっしょに学びませんか?

【目次】
1 夢はいつだってまた見つかる。
「夢はかなわない」という論調
夢の種が手に入る5つの習慣

2 夢はけっこうかなう、という事実
誰もが認める売れっ子芸人たちの才能レベル
「あいつは運がいいだけ」という批判は、事のうわべしか見ていない

3 仕事での成功は難しくない
どの仕事でも、入った人の2~3割が成功を収める
「仕事」という勝負の、賭け金は何か?

4 夢の代謝サイクル
夢の生煮えは厄介
勘違いか、本物か、その見極め方

5 5条件取り扱い上の注意
無謀とチャンスの違い
進むべき道は、折々変わっても必ず見つかる

むすびに代えて  「才能と成功」の解
「タモリ論」ではことごとく見落とされた「恥ずかしい」話
もろく崩れやすかったラジオ時代のタモリ
繊細なキレ易さを逆手にとった近田春夫とのプロレス
「出るわけねぇだろ!」宍戸の一喝に声も出ないタモリ
たけしと康夫ちゃんの大乱闘、でやっぱり黙ったタモリ
後からできた偶像でトレースすると見落とされる「本当の姿」
元から天才は天才なのか、磨かれて天才となるのか
タモリだからできた部分と、タモリでさえできた部分
読者のみなさんへ
*以上、本書全目次項目より抜粋

感想・レビュー・書評

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  • なかなか興味深いタイトルの一冊。夢との向き合い方。プランドハプンスタンスについて原著を辿りたくて借りた気がする。

    メモ
    ・夢は変わるもの。多くは偶然の出会いから生まれている。キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
    ⭐︎出会いを増やしていかないと人生に旬はできない。なぜなら偶然が変化を生むものであるため
    ⭐︎夢は人生折々の旬だ。旬に応じてそれぞれの花が咲くと豊かな人生が送れる
    ・偶発的な出会いを豊富にすればキャリアも人生も豊かになる。
    ⭐︎豊かな人生を手に入れるための5つの習慣
     好奇心 新しいことへの興味関心
     持続性 飽きずに続けること
     柔軟性 他人の意見も聞くこと
     楽観性 くよくよしすぎないこと
     冒険心 失敗を恐れないこと

    ・まず踏み出すこと。冒険心や好奇心や楽観性が必要。そして1から始めること。柔軟性が必要。そして続けること。持続性。つまみ食いすると夢は葬れない。夢は代謝すべし。

    ・夢は叶えるものでも見つけるものでもなく、見つかるもの

    ・できるかできないかギリギリとは
     生かし場が含まれていること
     逃げ場がないこと
     →相手からもらった無謀な機会をいかす

    ・悲観は気分の問題、楽観は意志だ
     楽観は最高の勇気だ
     悲観は最高の武器だ

  • 印象的な箇所のまとめ

    ・夢は変わるもの。子供の頃から変わらない夢は珍しい。
    ・夢が変わる原因は偶然の出会い。
    ・昔の夢に固執しなくていい。
    ・偶然の出会いを増やす。
    ・夢が変わるからといって、続けないのも問題。結果が出るまで続けることは大事。
    ・次の夢に向かうためには夢を代謝する。挑戦して結果が出なければ、偶然見つけた次の夢に向かう。
    ・天狗になると成長が止まる。
    ・天狗にならないためには人の意見を聞く。

  • 【概要】
    最近「計画的偶発性理論」というワードをよく聞くが、それをかなりライトにわかりやすく噛み砕いている本。夢との向き合い方に悩む人にオススメしたい。すぐ読めるし!

    …純粋に、わたしはクランボルツ理論が好き、ってのもある。笑

    --------------------------------
    クランボルツ理論
    ・キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
    ・偶然の出会いを増やす行動(=夢の種まき)を大切にすることが大事。
    ・①好奇心②持続性③柔軟性④楽観性⑤冒険心を保っていれば、良い出会いに恵まれ、道は開ける。夢は見つかる。
    --------------------------------
    夢、趣味、目標は、変化するもの。
    夢はしっかりこだわって、その結果、消化して、次の夢に行く。真剣に夢を退社しなければ次の夢にも行けず、成功できずに終わる。夢とは抱くばかりでなく、熟すことが大切。
    --------------------------------
    良い目的・良いチャンスとは
    ①生かし場が含まれている(経験・知識・人脈・キャラクターなどが活かせる)
    ②逃げ場がないこと
    --------------------------------
    楽観的に構想し、
    悲観的に計画し、
    楽観的に実行しろ。

    稲盛さんの言葉。
    楽観は意思で、悲観は気分の問題。
    --------------------------------

  • 読みやすい。天狗や傲慢にならない。
    どんな出来事であっても正直に目の前のことを受け止めます。

  • クランボルツさんの理論を具体的に説明されています。
    こういう本がもっと有ると世の中でキャリアについてどう考えるのかが広まるのでは

  • なかなか刺激的なタイトルだけど、夢を諦めろという話ではない。
    いくつも夢を持っていい、代謝しろ。
    継続して頑張ろう

  • クランボルツの計画的偶発性理論
    夢は人生折々の旬。旬に応じてそれぞれの花が咲くと豊かな人生が遅れる
    出会い→影響→発見→変化

    ①好奇心
    ②持続性
    ③柔軟性
    ④楽観性
    ⑤冒険心

    夢はまた見つかる
    夢は結構叶う
    だからきちんと代謝すべし。

  • ゆる言語学ラジオで紹介されていたので読んだ。

    ・夢は状況によって変わるからこだわらなくていいよ
    ・でも状況によっては一生懸命やりなさい(夢の生煮えは良くない)
    ・才能があるかどうかは見極めろ(好きで、続けられるならよい)
    ・人とのつながりで機会は増えるから人脈づくり大事
    こんなかんじだったかな。

    人生初の新書だったけどサクサク読めて楽しかった。この本自体を参考にするかどうかは後の自分が決めるけどすこし楽観的に生きれるようになったかな。

  • p118
    他人から与えられた機会には、生かし場が含まれている。ビジネスの場であれば、より、損得勘定がきちんと働くから。

    土俵に立てたなら、そのうち2〜3割はそこそこ成功する

    一生懸命頑張り、夢を代謝すること
    夢をきっちり代謝すれば、必ずかなう夢に行き着く。夢はかなえるのでも、見つけるのでもなく、みつかる。

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著者プロフィール

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。
1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。
主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

「2018年 『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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