- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388321
感想・レビュー・書評
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織葉颯斗と神楽日毬の出会いから、アイドルデビューしその活動までが書かれた一冊。
内容が妙にリアルでこれを世に出して大丈夫なのか?というのが率直な感想。
1巻完結ではなくまさかの引き展開で続きが気になるところです。
しかし正直なところ挿絵をカラーにするメリットが感じられない。
挿絵モノクロで少しでも価格下げてくれた方が正直ありがたいです。 -
文章からも至道流星の本気というものが伝わってくる。
ざっくり言うと、極右のヒロインに出会った主人公が広告会社の蒼通を辞めて彼女をアイドルにするためにプロダクションを立ち上げる話。
こうまとめてしまうとそこら辺のライトノベルと同じに思われるかもしれないが、中身が思想や政治、芸能、経済の各方面で他の小説では絶対書かれないようなところまで深く掘り下げているのが最大の特徴。
だって、よく出版できたなって思えるぐらいには深くやってるものだから、色々と業界の裏というものを見せつけられ、その中で日毬達がどう突き進んでいくのか気になって気になって、気づけばあっという間に読み終えてしまった。
新作シリーズでは久々に先が気になって仕方ないものに出会えた。
来月には出る(早っ)ので首を長くして待ちたい。 -
寝る前にちょっとだけ、と思ったらけっこう読みふけってしまった。なんだかいろいろと危険な小説だ。これから日中、日韓のデリケートな問題をどう扱うのか楽しみ。
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日本最大の広告代理店である蒼通の社員である織葉颯斗と後輩の健城由佳里は、受注した広報業務の打ち合わせのため、防衛省を訪れていた。そこで、拡声器を持って演説をぶつ、美少女の女子高生である神楽日毬と出会う。
公安警察にマークされているのを暴漢と勘違いして彼女を助けた颯斗は、彼女が東京都選挙管理委員会に届け出、総務省に認可された政治結社日本大志会の総帥を務めていることを知る。彼女いわく、神楽日毬は日本にただ一人の、真正の右翼なのだ。
それもそのはず。神楽日毬は、藤原北家の流れを汲み、後朱雀天皇の御世から三河神職となり、三河松平一族と結んで旗本として剣術を指南し、千年に亘って天子に仕えてきた家の生まれだ。家訓により、神楽家は十五歳で成人し、自らの進むべき道を選択しなければならない。その家訓に従い、彼女は日本を救う道を選んだのだ。
だが、いくら美少女とはいえ、極右の主張を繰り返す彼女に関わろうという人はいない。ゆえに、日本大志会の会員も彼女一人だけ。そんな彼女に対し、健城由佳里は、露出しない政治家はいないのと同じと言い切る。初めて公安から助けてくれ、しかも政治的主張を聞いてくれた織葉颯斗に全幅の信頼を寄せる神楽日毬は、彼に自身のプロデュースをして欲しいと願い出る。
東王印刷創業家一族の長男でもある織葉颯斗は、父が弟に家督を譲るつもりであることを知り、実家の影響力の及ばない場所で、自分ひとりで何事かを成し遂げ、実家を見返すつもりだった。そんな折、彼の前に飛び出してきたのは、神楽日毬という奇貨。織葉颯斗は神楽日毬に賭ける決意をする。
日本の政治的トップになるため、アイドルという手段を用いる覚悟を決める女子高生と、そんな彼女の望みをかなえるべく全力を注ぐ青年の活躍を描いている。小さなことからコツコツと積み上げ、偶然やってくるチャンスを上手くつかみ取り、順調に知名度を上げていく二人ではあったが、芸能界の暗部がその歩みに影を落とす。
なんとなく、最後の場面で日毬の一手を受ける覚悟を決められる人間が、本当の大物という気がした。逆に言えば、あの場面で見せたものが、日毬の格ということが言えよう。それが日本を担うに足る格かどうかは、今後の彼女の活躍で証明されることだろう。 -
あはは。
「あとがき」に代えて、「注意書き」
か。
おもしろすぎるだろ、この人。
(本より引用)
さまざまな小説を執筆して参りましたが、とりわけ本シリーズには、かつてない本気で取り組んでいます。版元である星海社から。いずれ国会に何人も送り込むくらいの腹づもりです。
私に対するあらゆる政治的抗議活動は、すべて逆効果になると思ってもらいたい。
日本を変えるーその想いは、読者と共有できるはず。最後まで描ききれるよう、万難を排して臨むつもりです。
どうぞよろしくお願いいたします。
至道流星
こういう人好きだ。
がんばってください。
シリーズ続く限り購入します。
http://unreconstructed.dtiblog.com/