ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

著者 :
制作 : いとう のいぢ 
  • 講談社
3.18
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本棚登録 : 640
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388376

作品紹介・あらすじ

あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて——。

巨匠・筒井康隆の最新作は本気のライトノベル!イラストは いとうのいぢ が担当!
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 数カ月前に発売されしばらく品切れが続いていたが、先日Amazonで在庫があったので購入。

    筒井康隆初のライトノベルという触れ込みで発売されたが、
    結局のところこれは筒井康隆お得意のメタフィクションである。

    従来のラノベによくありがちな設定だけで話を進める手法に対して、
    それをなぞることにより、これをライトノベルであるということを意識させつつも、その要素はライトノベルではタブーとされる、直接的な性表現や暴力表現を用いており、また人物が明らかにライトノベルのお約束を踏襲しようとする(結局踏襲はしないが)行動は、まさに筒井康隆的メタフィクションであると感じた。

  •  前半は、まあ、映像化したらモザイク必須だが、全裸シーンがあるわけでもなく、さっぱり爽やかなエロスと青春模様が展開される。
     だが後半に入り、舞台が未来に移ると、クライミライについて解説が入る。
     文明は衰退、人類は虚弱化、おまけに生物災害まで発生。男性の草食化は進行して、生身の女性を前にして欲情はしても抱く気にならない。ここら辺のシニカルな展開はいつもの筒井康隆だ。

     初のライトノベルで、過去の作家たちが越えまいと引いていた一線を簡単に越え、更に自他両方の過去作品を簡単に連想させるようなパロディを盛り込み、いつものアイロニカルな作風も忘れず加えた問題作を書いた筒井康隆氏。

     喜寿を過ぎてもまだまだ意気軒昂のようだ。

  • ラノベはハルヒしか読んだことないこともあって、ハルヒとおんなじような印象(キャラ設定とか)
    まぁあそこまで面白くないけど
    途中までは、おいただのエロ本かよと思う展開だったけど、後半話が転がってラノベ然とした展開になった(あんまり読んだことないけどね)
    わかりやすいメッセージのほんとライトな小説

  • これはライトノベルではない。
    筒井氏の大いなる誤解と偏見を織り交ぜたエロ小説の間違いです。
    恐らく筒井小説に慣れた人なら納得するのでしょうが、浅ましくも著作を読んだのが遠い昔なので未来人だとか技術だとか睾丸だとか諸々に対して唐突感が強くキャラクターのモラルの驚くべき低さも相まって共感しにくく、結果非常に読みにくい。
    というより、これは誰に感情移入して読むべき話なのだろうか。ビアンカは主人公というよりヒロインであり、読者の分身とするにはハードルが高い。ここは塩崎が適任なのだが彼の心情が語られることは非常に少なく、やってることに関しての解説もやはり少ない。結果、理解できない。筆者がダッシュすぎてこれほど置いてきぼりにされた気分になったのは初めてだった。
    感情移入すべきキャラがどれかも分からず、唐突な展開についていけと無理難題をふっかけられ、正直これが○○文庫大賞金賞とかだったらその文庫の編集者を疑うレベルで読みにくい本でした。
    いとうのぢ氏の挿絵が唯一の救い。
    大田は悪くない。

  • ラノベを普段ほとんど読まないのですが、まあ筒井さんは大いにライトノベルを勘違いしているなあという印象(良くも悪くも)。
    というかこれはいかにも筒井康隆の小説であってライトノベルでは無いのでは!

    とりあえず続編ではきっと宇宙人とか超能力者とか出てきてくれそうなので読みたいです。

  • 出だしのくだらなさときたら一級品で、それはそれで面白いのだけど後半に上手いことまとめてる感が老獪というか何というか。メタラノベとして読むなら、まー悪くはないがもう少し縦横無尽にやってもよかった。しかしそれは著者が悪いというより、この原稿を数年温めてしまったことが何よりも悪である。ラノベを取り巻く現況は刻一刻と変わっているというのに。よってやはり、太田が悪いという結論に至るのである。太田が悪い。

  • 太田が悪い

  • 「2010年代の時をかける少女」との帯が付いているが、そんな内容じゃないので注意!これは間違いなく、太田が悪い。
    ラノベというより、普通の筒井康隆作品として読んでいいのでは?耐性のない方は『だばだば杉』(「おれに関する噂」に収録)『郵性省』(「日本列島七曲り」に収録)くらいから読んだ方がいいかも。
    メタラノベ、あるいは、ラノベのパロディとしてのラノベとして読むと面白いかも、部室に集まる男女数名の生徒、リーダーシップをとる女生徒、生徒の一人は未来人ww。未来に行ったら人類は衰退していましたww。最後はBTTFのパロディ的ノリに見えるけど、まあ良く使われる手法ではある。(ミスリードにならないよう念のため言っておくと、超能力者も宇宙人も妖精さんも登場しません。)

  • あはははははは。やるじゃないか筒井康隆大明神。エロくて、ヤバくて、ちゃーんとSF。ラノベの王道をいくいとうのいぢ氏のイラストと、昔から不変のツツイ的言い回しのミスマッチもたまらん。登場人物も美少女と美少年ばっかだから変な気を回さなくてもいいしね。瀬戸内寂聴様という83歳のケータイ小説家もすでにデビューしてるので、どうか大明神にはこれにこりず続編を書いてもらいたいものだが、いかがなものか。太田が悪い(笑)。

  • これがライトノベルだ!!
    って本気で思ってるならただの耄碌爺である。

    実際はライトノベルを低俗なものとバカにして、
    蔑視している頭の固い人なんじゃないでしょうか。

    同じ書き出しとかは、まあ許せるにしても、
    会話文重ねすぎとか、
    中身のまったくない内容とか、
    テキトーな設定具合とか、

    手抜きしすぎでバカにしてるとしか思えない。
    世の草食男子への警鐘などではなくただの侮辱。

    早くs…ry

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著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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