ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

著者 :
制作 : いとう のいぢ 
  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 641
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388376

感想・レビュー・書評

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  • これはライトノベルではない。
    筒井氏の大いなる誤解と偏見を織り交ぜたエロ小説の間違いです。
    恐らく筒井小説に慣れた人なら納得するのでしょうが、浅ましくも著作を読んだのが遠い昔なので未来人だとか技術だとか睾丸だとか諸々に対して唐突感が強くキャラクターのモラルの驚くべき低さも相まって共感しにくく、結果非常に読みにくい。
    というより、これは誰に感情移入して読むべき話なのだろうか。ビアンカは主人公というよりヒロインであり、読者の分身とするにはハードルが高い。ここは塩崎が適任なのだが彼の心情が語られることは非常に少なく、やってることに関しての解説もやはり少ない。結果、理解できない。筆者がダッシュすぎてこれほど置いてきぼりにされた気分になったのは初めてだった。
    感情移入すべきキャラがどれかも分からず、唐突な展開についていけと無理難題をふっかけられ、正直これが○○文庫大賞金賞とかだったらその文庫の編集者を疑うレベルで読みにくい本でした。
    いとうのぢ氏の挿絵が唯一の救い。
    大田は悪くない。

  • 「2010年代の時をかける少女」との帯が付いているが、そんな内容じゃないので注意!これは間違いなく、太田が悪い。
    ラノベというより、普通の筒井康隆作品として読んでいいのでは?耐性のない方は『だばだば杉』(「おれに関する噂」に収録)『郵性省』(「日本列島七曲り」に収録)くらいから読んだ方がいいかも。
    メタラノベ、あるいは、ラノベのパロディとしてのラノベとして読むと面白いかも、部室に集まる男女数名の生徒、リーダーシップをとる女生徒、生徒の一人は未来人ww。未来に行ったら人類は衰退していましたww。最後はBTTFのパロディ的ノリに見えるけど、まあ良く使われる手法ではある。(ミスリードにならないよう念のため言っておくと、超能力者も宇宙人も妖精さんも登場しません。)

  • これがライトノベルだ!!
    って本気で思ってるならただの耄碌爺である。

    実際はライトノベルを低俗なものとバカにして、
    蔑視している頭の固い人なんじゃないでしょうか。

    同じ書き出しとかは、まあ許せるにしても、
    会話文重ねすぎとか、
    中身のまったくない内容とか、
    テキトーな設定具合とか、

    手抜きしすぎでバカにしてるとしか思えない。
    世の草食男子への警鐘などではなくただの侮辱。

    早くs…ry

  • ラノベにも面白いものはあるというススメ、
    そして著者の他の作品が面白かったので挑戦!

    しかしながら、ナニコレ?
    伝えたいメッセージ性もなさそうだし、
    こういうのが好きなんだろ?と言わんばかりのエロ・グロの連続には吐き気を催しました。

    著者が高齢にも関わらず、こうした新たなジャンルを手掛けたことは凄いと思うけど...

  • 今更ながら読んでみたものの、なんとも評価しづらい一方批評は捗る作品。

    おそらく筒井康隆なりにラノベというものを解体して、自分流に組み直したのだろう。
    さすがに文章には古臭いところがあるが、高齢でそれに挑んだメンタルやバイタリティは尊敬に値する。

    しかし上がってきたものはどぎつすぎて普通に読めるものではないし、かといって現代風刺、メタ物として見るとさほど優れているとも思えない。
    両方の読み方ができる、というよりはどっちの読み方をしてもつまらないものになってしまっている。

    なんとなく「ラノベってこういうものなんだろう?」「たぶんおまえらはこういうのが好きなんだろう?」と考えて書いたもののピントがずれてしまっているという印象を受けた。

    いろいろなものの認識が歪められているように見えて、少し気分が悪かった。

  • 何故これを課題本にしたし。

    筒井康隆さんってことで売れてんだろうけど、内容はいろいろな意味でひどい。
    目次で失笑だし、最初の章を読み切るのに相当SAN値を削られた。文章の表現もひどいし、状況描写もコピペが多い。練りこまれた流れのお約束はいいけど、これは何も考えられていない感じ。

    最後あたりはそこそこSFっぽい雰囲気出ているけど、全然考え抜かれていない。

    こんなんで金取るのか、というレベル。

    これが筒井康隆による「ライトノベル」というジャンルに対する回答なのか。皮肉にしてもふざけんなと言いたい。

    が、冷静になってみると意外と的を得ているかもしれないという悲しさ。

    といってもメタでも楽しめませんよ。純粋に的はずれな所も多々。

  • 普段ライトノベルを読まない人が、これを読んで「ラノベってこんなの何だ」と思ってしまっていたら、非常に遺憾。

    高い評価をつけている人たちはきっと作者のファンなんでしょう。
    「いかにも筒井康孝らしい作品である」とか、反対に「筒井康孝が(良い意味で)こんなの書くなんて!」みたいなコメントをちらほら見かけます。
    そういう感想を否定するつもりはないです。本がその中身の文章だけでなく、作者のキャリアやプロフィールも含めて評価されることはよくあることだし。

    ・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

    作者名を伏せてこの作品を読んだとき、はたして面白いと感じる人がどれだけいるでしょう。

    美少女主人公が生物部で生殖について研究してて、やっぱ人間の生殖について調べたいわー、とかそういう話。後半は何故か未来へ行って巨大化したカマキリと戦うSFに。

    仮にも時間移動を使った話なら、そのへんの設定はきちんとしておいてほしかった。
    「そのへんは宇宙の自然修復機構がうまくやってくれるんだよ」
    ……って説明放棄しちゃったよおい。

    あと下品な性描写が気に入らん。ラノベのエロは、ギャグなら思春期男子の妄想の範囲でやるか、シリアスなら非現実的なくらいグロく露骨に描写するか。どっちにしろ行為そのものに至るとかありえないし、ましてその場面をことさら煽るように描くとかどうなんですかね。

    まああれですよ。コミケとかで売ってるいとうのいぢの同人イラスト集、あれに文章がおまけでついていると思えば、それなりの価値はあるんじゃないですかね。

著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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