マージナル・オペレーション 05 (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
4.06
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本棚登録 : 220
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388833

作品紹介・あらすじ

人民解放軍14万人 VS 3000人の子供たち
アラタたちを切り捨てる西側諸国、裏切るミャンマー軍──
四面楚歌の状況の中、人民解放軍の大攻勢が開始される……!
この劣勢(マージナル)な局面で、新田良太(イヌワシ)の作戦指揮(オペレーション)が暁を呼ぶ──。
芝村裕吏が贈る英雄譚、ついにクライマックス!

感想・レビュー・書評

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  • 大団円のはずなのに、期待していたほど気持ちを高ぶらせてもらえていない感がずっとつきまとっていました。アラタの感情の起伏があまり現れていないのが、その要因なのかと思います。

    しかしそれは、取り乱して感情的になることが不利な戦局を招くため、常に冷静であろうとする姿勢のためとも考えられます。そう思うと、まるでAIのように感情を押し殺したアラタの一人称の文体から漂う必死さに、切なさすら感じてきます。

    そこは良いとして、見どころの一つであるアラタの用兵のすごさについては、前巻と同様マクロな戦局になったぶん伝わりづらくなってる気が…… また、実際にドンパチする現場から離れたところでの描写が増えたため、危険性の減退に比例して緊張感が減ってしまったことも、没入感が薄れた要因なのかも。

    とりあえず、最後には戦争もジブリールとの関係もひと段落したようで、ほっとした雰囲気の漂うエピローグにちょっと安心。けれど、アラタの物語の終わりは子供達が戦争以外の手段で糧を得ていくことにあると思うので、そこに至るにはまだまだ未解決のことが多い = まだまだ物語は続くはず。

    ということで、続きのお話に期待しています。

  • 新田(通称子供使い)がニートから少年少女ばかりを兵士として雇う民間軍事企業の経営者になる成長の物語。結構面白かった。5冊で6000円ほどするので、割高感が強いけれど。

  • 大団円。芝村さんらしいファンタジー。手段と目的が明確化していてわかりやすい。これまでの鬱憤を晴らしてくれる内容。

  • 最終巻も続きが気になって一気読み。
    敵が4万から14万に。主要キャラの誰も死ななくてよかった…。

    最後は一応?ジブリールが報われたようでよかった。

  • 最終巻。
    ここまでずっと読んできた自分を満足させてくれる,心地よい終わり方をしてくれますね。

    エピローグ,ジブリールと程度寄り添っているようにみえて,アラタの性格上進展はないんだろうなと思わせられます。これからのジブリールの苦悩を思うと、、 と,想像を掻き立てられる終わりでした。
    もうちょっとシリーズが続いてくれていたら!

    それにしても回収しきれていない伏線がたくさんあるような気がするのですが,自分の読みが足りないだけなのかと怖くなってきます。(ソフィの件とか,花束とか)

  • 買ったのは大分前だけどようやっと読了。

    いちおうハッピーエンドかつ懸念された犠牲者が出なかったのは良かったけどでもこうなると余計ソフィのアレがなあと。

    作者的には必要だったんだろうけど個人的にはアレのおかげでアラタとジブリールのラブコメを素直に楽しめなくなったんだよねえ。

  • 完結。楽しいシリーズでした。
    ふつーの日本人にして傭兵、子どもたちを使うオペレーター、しかし子ども思いの親バカ、という設定と、戦術描写が素敵でした。
    どうせなら最後は、びっくりするような場所で平穏に過ごしてる描写とかがあったりするとうれしかったけど…「また何かあるかも」とか言ってるし期待してようかな。

  • 背景描写が少ないのが残念だけど、面白かったです。コミック版に期待。

  • 良かったです。
    ジブリールたんおめでとう。

  • シリーズ最終巻 ということで物語が大きく動く・・・のだが盛り上がりは微妙。
    ゲーム攻略のような戦争ってコンセプトがどこかに行ったまま主人公の能力凄いね(棒)で、かつ、女性キャラのほとんどが主人公に好意を寄せてってそれなんてエロゲ?となってしまっては盛り上がるはずも無いよなって印象。
    コンセプトを魅力的に見せる手法は1巻で出尽くしてて後は方向性が定まらないまま惰性で進んでたにしては綺麗に終わらせたんじゃないかな。

    とりあえず1巻は面白かった。それだけ。

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著者プロフィール

ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。
その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。
小説の代表作に『マージナル・オペレーション』シリーズ(星海社FICTIONS、全5巻)があり、同作は『月刊アフタヌーン』でコミカライズが連載中。また、『マージナル・オペレーション』前史にあたる新シリーズ『遙か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)もヒット中。近年は多くの漫画原作も手がけている。
現在、世界観設定などを担当したブラウザゲーム『刀剣乱舞』が大ヒット中。Twitterアカウント @siva_yuri

「2023年 『マージナル・オペレーション [F3]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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