- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388840
作品紹介・あらすじ
公女オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ。
日露戦争屈指の激戦・黒溝台の会戦で負傷した新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な叙勲と、可憐なコサックの公女だった……。
広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まる──。
『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、ここに開幕!
感想・レビュー・書評
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マジオペ前日譚。
日露戦争を経て、騎兵の時代の終わりを感じ始めた新田大尉。そんな彼の元へロシアから嫁(希望者)がやってきた。精強な騎兵の血を一族に加えたいと願う少女を故郷へ送り届けるため、二人はユーラシア大陸を目指す。
日露戦争の塹壕戦の尺が長いため、興味がない方はそこを乗り越えるまでが辛いだろう。逆に『幼女戦記』などを嗜む方は、14巻のような歩兵によるガチの塹壕戦をお楽しみいただける。弾がないって辛いよな。
乗り越えてしまえばノリはいつものマジオペ。
だが当時の暮らしや文化まで詳細に記されているので、歴史物としても興味深い。ケモノ成分が増えたのも僥倖。続きが楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公はアラタの祖先だし(なんかイトウさんまで出てくるし)ヒロインもなんだかんだ言いつつジブリールだよなあと思いながらもまこれはこれでみたいな。
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無料で読めた。
おもろい。
続きはよー -
騎兵だった日本人青年のところに海の向こうから押しかけてきた可憐な美少女は、コサックの公女だった……と、日露戦争の激戦地から始まる、冒険活劇にしてボーイ(?)・ミーツ・ガール。芝村作品の主人公はいつも思考が明晰で、つねに目標がきちんと設定されていて、それを達成するために必要なこと、切り捨てるものを自分の中で仕分けたら、あとは一直線。その結果がどんな波瀾万丈なことになろうと振り返らない……というあたりが読んでいて気持ち良いのです。