エレGY (星海社文庫)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 163
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389052

作品紹介・あらすじ

「君のパンツ姿の写真、求む!」失恋したばかりのしがないフリーウェアゲーム作家が「僕」がネットの海で出会ってしまった魅力的で壊れかけの女子高生、「エレGY」。彼女には誰にも触れられぬ"秘密"があった…。破天荒に加速する"運命の恋"を天性のリズム感で瑞々しく描ききった泉和良の記念碑的デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • まっとうに歪んでる恋愛小説
    こんな恋愛がしたいくない

  • ずっとむかしにメモってたやつを注文してみた。なんでこれメモってたのかなって思ったらイラストがhukeさんだった。買ったのはこれと違う表紙のやつだったけど。
    さっくり読めてにっこりできる本当にライトなノベルだと思った。よい子~

  • フリーゲームサイトを営む「ジスカルド」こと「泉和良」が、ファンの少女「エレGY」との関係に葛藤する恋愛小説。ファンが慕っているのはジスカルドであって現実の自分ではない、という観念が主人公を悩ます。作品を通して見える作者と現実の作者との乖離は、太宰治『恥』等にも見られる題材だが、本作の場合、更にこの主人公が著者の名を冠する(しかもこのフリーゲームサイトは実際にある)という特異な構造をもつ。これは現実の「泉和良」なのか、或はこれも「ジスカルドの魔法」なのだろうか。カバー記載の著者紹介も含めて、作品の全体を成すと捉えたい。

  • フリーウェアゲームを作る貧乏な主人公と、そのゲームによって希望を持てた女子高生のお話。
    生活感がイメージしやすいのはきっと、僕自身が貧乏なクリエイターだからだろう。そう、クリエイターに読んでほしい。
    書き方は幼稚っぽいが、「馬鹿な主人公だな」と思えるところが痛々しく、共感できて新鮮である。馬鹿丸出しで生々しいため、嫌う人も多いとおもう。
    終盤で、物語は一気に加速する。幼稚で馬鹿で痛々しいだけに、かっこよく美しい終わり方ではないか。

  • 光は影を作る。暗闇の奥に、少女はいた。
    光は拡散する。少女は小さな光を見つけた。
    光は線状である。少女は暗闇を、光に沿って歩いた。
    光は光速である。少女は男を目指して、走り出した。
    光は散乱する。少女と男は出会い、互いを照らした。
    光は明滅する。男の光はすでに消えかけていた。
    光は燃焼に伴う。男は少女の熱量に恐怖した。
    光は湾曲する。男は少女を避けるしかなかった。
    光は屈折する。男は少女から顔を背けるしかなかった。
    光は反射する。少女は、男から受けた光を男に返した。
    光は粒子である。過去に放った男の光は、少女のなかに強い光源を生んでいた。
    光は波である。男は自身のなかに再び光源を持ち、光を届けることにした。
    光は干渉する。男は少女と、新しい光を作る。

  •  ニコニコ動画をこよなく愛する“ニコ厨”に告ぐ。読めば解る。
     さて、本作ですが秋葉系のポップな恋愛小説です。ざっくり言えばこれだけですが、そんな一筋で行く小説を語りたい訳ではありません。無論一筋縄では行かない理由があるからこそ語るのです。まず、滝本竜彦のように主人公がニートという最悪な状態から開始。そこから恋愛に発展していく展開は流石としか言いようがありません。天晴。
     フリーゲームというと何だかちっぽけな存在に思えてしまいますが、それが続くのも熱心なファンがいるから。それはどの業界も同じではありますが、フリーゲームのように元が無料である業界はどれよりも熱心なんです。ですから、ファンの方も熱が入り、クリエイターも火が入る。そういう中で怠惰していく存在、それが今作の主人公なのです。
     “ニコニコ動画”と“電波系”好きに贈る甘く切ないポップ&ラブ!

  • じすさん大好き!

  • ヒロインがぶっ飛んでる。
    主人公が我々の身内なら共感できるところ大な奴なので細かい部分で笑える。
    わかっていたラストだけど期待せずにはいられないような、綺麗にまとまったストーリーで読んでいて気分がよかった。

  • 泉和良さんの作品で始めに読んだもの。
    創作ごとをしてる人には響くもののある作品だと思う。
    細かい描写をもう少し頑張れるのかもなと思うけど、細かすぎない部分が物語への入りやすさを助けているかな。
    泉さんの他のお話も読んでみたい。

  • 何かで高く評価されているのを見たので読んでみた。
    草食系、失敗したくない、といった傾向が強い今時の若者らしい主人公がウジウジとなかなか前に進めない話。オッサンとしては「もっと素直に自分の想いを表現しろよ」と叱咤激励したくなり、とても共感できる作品ではなかった。
    ジェネレーションギャップかな。

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著者プロフィール

小説家。1976年生まれ。
2007年に『エレGY』(星海社文庫)で講談社BOX新人賞を受賞し、デビューする。小説家として活躍するかたわら、ボカロPである“ジェバンニP”としても活動している。小説の代表作に『私のおわり』『ジスカルド・デッドエンド』『猫の彼女のESP』(星海社FICTIONS)などがあり、ボカロPとしての代表作に『すすすす、すき、だあいすき』『恋ノート////』『リンカーネーション』などがある。

「2014年 『ボカロ界のヒミツの事件譜 3 名探偵エレGYちゃん様の謎解きごっこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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