2000年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389380

作品紹介・あらすじ

"ある方法"で強制的に介護を終わらせるロボット、メンバー全員が有名選手のクローンで作られたスーパードリームチーム、誰も死なない代わりに数年に一度大粛清のある世界、お互いの復讐を助け合う復讐互助会"リベンジネット"…。このちょっと怖い未来の話は、あなたが暮らす"今"の続きの話。感じる恐怖がリアルなのは、どこかでそれを感じているから。渡辺浩弐の描く、5ページ×50篇の、ショートショートSF。伝説的傑作、ここに復刻。

感想・レビュー・書評

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  • SFショートショート集、3冊目。90年代に描かれた「5ページ×50篇」の未来世界。それは今に通じている……。

    予言性の高さは変わらぬまま、さらに熟練度を増した短い物語に舌を巻く。もともとブラックでちょっと怖い未来、がインパクトのある作風だったが、本巻からはホワイトでほっこりするオチ、も増え始めた。扱う分野も多岐にわたり、練り込めば本格SFにも昇華できそうな、より遠い未来を感じさせるものもあったりと、作品世界のさらなる広がりを見せている。イラストが合っていない、という声も多いようだが、自分は好きだ。ところどころカラーイラストが挿入されているのは嬉しい。下巻も楽しみ。

  • バーチャル学園はとても参考になる。

  • SFなショート・ショートが詰まった一冊。

    『1999年のゲーム・キッズ』Ⅰ・Ⅱ以来ぶりに読みました、このシリーズ。
    間に再読したりもしていたけれど、初版から考えれば21年ぶり?
    もう驚き桃の木山椒の木ですよ。
    というか『2000年のゲーム・キッズ』なるものが出てたのですね。
    それどころか、『2999年のゲーム・キッズ』も出ていたとは。
    何故気づかなかったーと慌てて今回読んだのだけれど、うん、やっぱり好き。
    執筆された年代的に、今読むと、いやいやいやいや、それはもうちょっとあれかなぁっていう部分も勿論あるが、それでもネタの宝庫感がある。
    サクサクと気軽に読めるので、ちょっとした空き時間にもお薦め。

    ※個人的な趣味で『通信ペット』だけは、ユルサーン!となったけれど。

  • 5ページ×50篇!“今”の続きにある、“ちょっと怖い未来”の話

    “ある方法”で強制的に介護を終わらせるロボット、メンバー全員が有名選手のクローンで作られたスーパードリームチーム、誰も死なない代わりに数年に一度大粛清のある世界、お互いの復讐を助け合う復讐互助会“リベンジネット”…。
    このちょっと怖い未来の話は、あなたが暮らす“今”の続きの話。感じる恐怖がリアルなのは、どこかでそれを感じているから。渡辺浩弐の描く、5ページ×50篇の、ショートショートSF。伝説的傑作、ここに復刻。

  • "2000年のゲーム・キッズ(上)"渡辺浩弐著 星海社文庫(注意:2012/10/11発売)
    (1997年・1998年アスペクト単行本全三巻を上下巻に再編集・改稿。)

    ・・・SFショートショート50編。初回刊行時(1997年頃)に少し未来を想定して書かれた物。
    前作品集より微笑ましい話が多かったようにも感じます。

    ”大切な時間”・・・一代で財を成した男。男の母親は五歳の誕生日の男の言葉で心中と取りやめ生きていこうと決心した。母親が死に、ふと男は当時の環境をバーチャルで再現し調べようとするが・・・。

    ”2000年のゲームキッズ”・・・2000年のゲーム博覧会の写真を見た子供。ゲーム会社に勤める父親は当時、ゲーム機の大量盗難があったと言う。子供は写真を見ただけで犯人がわかったと言うが・・・。

    ・・・前作品集、上下巻で星海社文庫で刊行済み。”2000年のゲームキッズ”下巻も2012/12/11発売予定。

  • 友達に借りた本。
    暇つぶしにはいいかも

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著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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