DON’T TRUST OVER 30 (星海社文庫)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 47
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389588

作品紹介・あらすじ

僕たちは、良い大人になんか、なれない。異才・TAGRO、ゼロ年代の輝きがここに──。
大人になれない大人たちのめくるめく葛藤、それは青春の残照──。表題作をはじめ、ゼロ年代に文芸誌『ファウスト』を中心に発表された珠玉の名品を収めた傑作短編集、待望の文庫化。新たに、著者によるあとがきと、同級生として若き日を共有したライター・志田英邦による解説を収録。

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  • 僕たちは、良い大人になんか、なれない。異才・TAGRO、ゼロ年代の輝きがここに──。大人になれない大人たちのめくるめく葛藤、それは青春の残照──。表題作をはじめ、ゼロ年代に文芸誌『ファウスト』を中心に発表された珠玉の名品を収めた傑作短編集、待望の文庫化。新たに、著者によるあとがきと、同級生として若き日を共有したライター・志田英邦による解説を収録。

  • 30を過ぎてかつて自分が十代の時に感じていた大人というものはいないというかいるにはいるが僕自身はそれになれていないし、なんだか不思議な感じはある。でも、30以上を信じなくてもいいけど十代の頃よりもなんだか今のほうが楽だ、未来を思えば完全にお先真っ暗で救いのない不良債権のような僕ですらそれなりに自分の意志でなにかをしたりどこかにいけるというそれなりに楽しい自由とその責任がある。
    ただ、そういうことを教えてくれる大人はいなかったし、時代の移り変わりの中でその基準みたいなものは崩壊というか家父長制度みたいにもはや昭和の幻想でしかないのかもしれない。新しい家族像というか今の現状にあったものと違うものが保守な人に求められるような、そんなものに。
    私小説だったり、この作品のように自分の人生の一部を描く時にそれはやはり強く、儚い。ただ、あとがきを読んで惹かれて読んだけど響く作品だったよ、ということ。

  • 今も全く色あせない名作。待望の文庫化です。
    同作者の名作短編集、『マフィアとルアー』の系譜に連なる一冊で、おそらくTAGROさんの真骨頂とも言える代物でしょう。
    一つ一つの漫画の完成度は『マフィアとルアー』よりも数段高く、質も安定しています(ただ、それがこの作品が『マフィアとルアー』よりも単純に優れている、という意味ではないことには注意が必要)。
    どの短編を読んでも、痛切でいてその癖どこか鈍い、不思議な痛みを感じることができると思います。
    また、この短編集の大きな特徴は、他の作品よりも、作者であるTAGROさんの私小説的な意味合いを持つ短編が大きな割合を占める、ということでしょう。この一冊には、作者の人生、人格がかなり色濃く浮彫りにされていて、それを楽しめる人にとっては、この一冊はかけがえのない一冊になるはずです。
    単行本verの装丁がとても秀逸であったぶん、装丁が変わってしまうことには一抹の寂しさを感じてしまったりもしますが、この文庫の装丁もかなり良い感じ。良いものです、是非、一読することをお勧めします。

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