2013年のゲーム・キッズ (星海社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 78
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389618

作品紹介・あらすじ

わたしのこと、知ってるでしょ?
新感覚の物語体験が大きな話題となり、延べ700万PVを記録したモンスターコンテンツ『謎と旅する女』の書き下ろし新バージョンを収録!
渡辺浩弐がその千里眼で“2013年のたった今どこかで始まっている未来”を描き出すショートショート集。ほとばしるアイデア、しのびよる恐怖。これが作り話だって、誰が証明できる?
ジワッと怖い傑作ショートショート、 “ゲーム・キッズシリーズ” 最新作!

感想・レビュー・書評

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  • デジタルネットワークがリアルになった2013年。時代が追いついてきた「ゲーム・キッズ」のさらなる進化!!

    2013年といえばスマホが普及してきたころ?ゲーム・キッズのシリーズにおいて、優れた予測と奔放な想像力によって描かれてきたデジタルネットワークの世界。本作では、TwitterやFacebookなどのSNSやニコニコ動画・生放送のような実在のネットサービス、またiPS細胞や3Dプリンター、国民総背番号制などが登場することで、よりリアルさが増した。時代が追いついてきたせいか、予言性よりも「今」の側面を描いたものが多い印象。しかし一方で、挑戦的な思考実験や問題提起もあり、「不老不死の世界」へと向かっていく「ヒト」の姿を冷厳に模索している感もある。

    その他、読者を巻き込むような実験的なタイトルもあって面白かった。「いつからゲーム・キッズがSFだと勘違いしていた?」といわんばかりの最終話には仰天。いやぁ、怖すぎワロタw 大満足の一冊!

  • このシリーズの最初は約15年前。その頃とは、使われている素材に変化はあれど、優れたショートストーリーであるのは変わっていない。とはいえ、やはり年の功か、文章から展開、オチに至るまでが洗練されてきている感。電脳好きに勧めたい一冊。

  • さすが渡辺さん!という小説。コレは読み応えがある。ブログ風に書かれた「謎と旅する女」は700万PV。本書では、紙ならではの特徴ある物語に書かれており、読者を飽きさせない。良い意味で毎回裏切ってくれる。読むことをお勧めします!

  • わたしのこと、知ってるでしょ?
    新感覚の物語体験が大きな話題となり、延べ700万PVを記録したモンスターコンテンツ『謎と旅する女』の書き下ろし新バージョンを収録! 渡辺浩弐がその千里眼で“2013年のたった今どこかで始まっている未来”を描き出すショートショート集。ほとばしるアイデア、しのびよる恐怖。これが作り話だって、誰が証明できる?ジワッと怖い傑作ショートショート、 “ゲーム・キッズシリーズ” 最新作!

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著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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