黒剣のクロニカ (02) (星海社FICTIONS)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061399631

作品紹介・あらすじ

包囲、奇襲、圧倒的戦力差──。
 叡智を武器に、“惨劇の日”から生還せよ!

 遙か昔──高度な文明を誇ったアトランティス大陸が海没したのち、遺民たちが多島海に散らばり、幾多の都市国家を形成していた時代。
 黒剣家の三男・フランは、亡命先のヤニア市で、母都市・コフによる二度の侵攻を防ぎ、父と長兄・トウメスの打倒に成功した。
 しかし、その直後、コフでは残された次兄のオウメスが権力を掌握し、フランのかつての親友・ウラミを側近に起用する。
 みたび戦争が起きることを予見するフランだが、二度の戦いを経て、ヤニアには和睦ムードが漂っていた。
 そして、迎撃の準備が整わぬなか、ヤニアは“惨劇の日”を迎えることとなった……。
 果たしてフランの叡智は、局面を打開できるのか?
 『マージナル・オペレーション』『遙か凍土のカナン』のタッグが贈る、超巨弾ファンタジー、危急存亡の第二幕!

感想・レビュー・書評

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  • 長兄と父を倒し、コフの軍勢を退けたフラン。負傷から復帰した彼の元に届いたのは、次兄オウメスが政変を起こし、コフを王政に変えたこと。そしてオウメスの家臣に死んだはずの親友がいるという凶報だった。
    仮初めの和平を信じこんだヤニアの民は、フランの警告に耳を貸さない。孤立無援の小百合家に死の足音が忍び寄る。


    子が暴君な親や兄弟に反旗を翻す話は数あれど、そこに政治体制を絡めてくる話は初めてだ。オウメスがどんな手を使ってくるのかさっぱり読めず、ページを繰るのが楽しくて仕方ない。頭脳戦も、先が読めない話も大好物です。
    対するフランの策は「なるほどなー」といったところ。舞台に現実の地名を挙げていたのはそういうことか。

    2巻は互いに手札をさらしたところで終わった印象。本格的な対決は次巻に持ち越し。圧倒的な戦力差をどう埋めるのか楽しみだ。

  • 人外もの。世界観がギリシャっぽい感じ

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著者プロフィール

ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。
その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。
小説の代表作に『マージナル・オペレーション』シリーズ(星海社FICTIONS、全5巻)があり、同作は『月刊アフタヌーン』でコミカライズが連載中。また、『マージナル・オペレーション』前史にあたる新シリーズ『遙か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)もヒット中。近年は多くの漫画原作も手がけている。
現在、世界観設定などを担当したブラウザゲーム『刀剣乱舞』が大ヒット中。Twitterアカウント @siva_yuri

「2023年 『マージナル・オペレーション [F3]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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