知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061455382

感想・レビュー・書評

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  •  「知的生活の方法」(1976.4)の3年後に刊行された続編です。渡部昇一「続・知的生活の方法」、1979.4発行。読書中心のライフスタイルが紹介されています。具体的には:自分の蔵書・書庫・書斎を作ること、好きな本を読むこと、知的生活をわかち合う友、図書館の利用、留学のすすめなど。今読むと、若い頃感じたほどの内容ではありませんでしたw。失礼しました。

  • 前回と趣旨を同じくする書籍。今回は金のため方や稼ぎ方にまで言及する。あいかわらず男尊女卑自己中心的なのもここまでくるとおもしろい。

  • 20代の頃メモを取りながら読んだ本。実現したのは居住地。大きな本屋、図書館(古書店、喫茶店も)、郵便局本局、役所、公園、JR・地下鉄の複数の駅、幹線道路へのアクセス。当時想定していなかった24Hストアや文化施設も徒歩圏内。
    弱点は見れる自然が少ないこと。ベランダと室内で草花、野菜をそだてる日々。

  • 実に面白く読めた。
    知的生活の営みのあり方について、著者の経験をもとに具体的に書かれている。

    ・知的生活に読書と思索は不可欠。

    ・時間を空費させる最も大きな敵は、下手な勉強。
    自分は勉強をしているという自己満足が、本当は時間を空費させているという現実をごまかしている。これは一番危険。

    本書での情報収集、情報整理などはさすがに古くて現代には通用しないが、道具が今のtumblr、evernote、dropboxなどに変わっただけで本質は何も変わっていない。

    時代が変わっても、変わらないものもある。
    時代は違えど、現代にも大いに参考になる所も多分に含まれている。

  • 「知的生活の方法」とセットで一気読みしました。正よりさらに突っ込んで、精神の自由を保つために経済的にもインディペンデントである必要性を説くところや、メカニカルな仕事のしかたなど、続の方ではより具体的なエピソードが豊富なので、おすすめです。とくにグッときたのは、明治時代に東京帝国大学に勤めたドイツ人ケーベル博士による日本批判のエピソード。これ今は古本でしか買えないらしいのが残念ですね。

  • 2/7

  • 「生きていくために知的でもない生活を過ごすなら、他に仕事をもち余暇で知的生活を送ったほうがましである」的な部分が特に気に入った
    また、(内容ではなく)「物体」として質のいい本の価値についての記述が面白かった
    自分としては「簡単だから」「場所を取らないから」とデジタル書籍で購入する機会も増えているだけに、安易に考えるべきではないと感じたところである
    なお、モチーフについて、「知的生活というライフ・スタイルを作りあげるうえでの心術とでもいうべきことをのべたつもりである。(P4)」ということなので、ハック系は少ないものの、時代普遍的な内容でかえってよかったと思う

  • 元の『知的生活の方法』は、愛読書というか、私の人生を決定づけた、すごく大切な本です。で、こちらは、その続編。ずいぶん昔に読んだけど、あまり内容を覚えてませんでした。おかしいなと思ってたんです。で、最近ひっさびさに再読してみたのですが、なるほど、中身がかなりうすっぺらくてほとんど響きませんでした。【2020年10月12日読了】

  • 古すぎた…。自分の書斎を持って、好きな版で蔵書を増やす楽しみというのはわからないでもないけど。全般的に自分には難しかった。

  • 無印の方が見つからなかったので、こちらに書きます。
    見つかり次第移動させます。
    書かれた時代は古いものの、参考になる点はたくさんあった。本に対して金銭をかけることを決して躊躇うな、という節が何度か見かけられるがその歯切れの良さが気持ちいい。
    ダイエットで夕飯の糖質を抜くというのはよく聞くけれども、頭の運動にも繋がるのであれば今の自分にジャストフィットする。

    誰が言っていたか忘れたけれども、著者が学んできたものをしたためた知識の宝庫(本)が数千円で買えるなんて素晴らしいじゃないか、というような言葉を思い出した。情報に溢れている今、あえて本を手に取り活字をよむという知的生活の時間、年老いても学ぶことを楽しんでいきたい。

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著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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