- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061455870
作品紹介・あらすじ
文章を書くことは考えることであり、読み手に理解させ、納得させることである。では――●“模範文にならって書きましょう”ではなぜ書けないか●感動したことをそのまま書けば、よい作文ができるか●何を書けばよいかわからない時、どうするか●主題の見つけ方に技術はあるか●ヘタな文章に型はあるか●トピックはどう生かすか――本書は、内容作りから、目的にあった表現の仕方まで、システマティックに文章を作りあげていくノウハウを豊富な実例と体験をもとに公開した。
どんな順序で並べるか――「ゆうべ、熊さんの家に強盗が入ってね」「へえ、それは大変だ。で、どうなった?」「日本刀でぐさりと腹を刺された」「気の毒になあ」「しかし、強盗はすぐあげられた」「そうかい」「熊さんとこは天ぷら屋だからね」こういう順序ならば、相手をうまく話に乗せることができる。しかし、「熊さんとこは、天ぷら屋だろ」「そうだよ」「ゆうべ、熊さんの家に強盗が入ってね」「天ぷら屋だから、すぐあげられたのだろ」順序をまちがえると、意図通りにはいかないことになる。読み手は、時間的な順序に従って次々に与えられる内容に反応する。その反応のしかたに、人間としての一般的な傾向があれば、その傾向をうまくとらえることによって、よい文章の型を設けることができる。――本書より
感想・レビュー・書評
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105円購入2006-04-05
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よい文章を書く手法が示されている。
その中で「インスピレーションが得られる過程」として、
①思考作業を行う。
②よいアイデアが得られず休息する。
・その間も無意識的作業が進められる
③再び、思考作業を行った際、無意識的活動の中で得られたアイデアを、意識に現す刺激の働きをする。
④インスピレーションが得られる。
とあり、よい文章(アイデア)が生み出される過程が示されている。
「この無意識的活動は、注意をしなくてもよい単純な肉体労働や、電車の中にポカンと座っているといった状態がよい」とも。
それ以外に、「社会に提供する価値ある情報」が4種類示されていて、SNSなど自己発信する機会が多い現代、「自分は価値ある情報を提供しているのか?」と省みさせられる。 -
だいぶん古い本ではあるけれど、普遍的なことを論じているので、あまり古い感じはしない。
まだ新書であるというだけで知的権威があった時代の、良き本という印象。 -
[ 内容 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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意外と良書なのかもしれません……再読して矢張り、と思えた場合ランクを上げることにします。<BR>
着想ノート、自分も作るように致します。<BR><BR>
(06/3/5)
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