ユングの心理学 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 227
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061456778

感想・レビュー・書評

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  •  1章から4章まではユングの人生を辿りながらその時点でユングが研究していたことを記述。物語形式になっていて面白い。
     フロイトやその信奉者達との勢力争いは、ゴシップ的な観点から興味深かった。学者も派閥争いをするんですね。
     5章と6章は「内向と外向」「無意識と元型」について突っ込んで解説されている。少々歯ごたえある記述。
     第7章 ユングと現代「子ども」の活性化
    は、ユング派の観点から人間の生涯について俯瞰的に記述。
     学術をテーマにした新書としては内容としても難易度としてもバランスが取れていて名著ではないでしょうか。

     私が図書館で借りたのはクリーム色した旧版の装丁で、表紙に太陽の絵が描かれています。

     今は新書といっても読みやすくて薄っぺらい内容の新書が増えましたが、本書はまだ新書が新書していた時代の古典的名著です。
     本書は名著なので今でも版を重ねていますが、今の講談社現代新書の装丁は面白みがないですね。

     本書でも幾つか紹介されていますが、ユングはレベルの高い夢を何度も見たようです。
     さすが名を残す偉大な学者は見ている夢までレベルが違う。
     私も見た夢を記録する努力をしているのですが、ほとんど覚えていないし、覚えている夢も、過去の嫌な経験に関する嫌な夢ばかりです。
     過去にとらわれているから碌な夢も見られないし新しい人生も送れないということを表しています。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180612/p1

  • ユングに関する伝記的な記述の部分は、物語を読んでいるかのような面白さ。ユングの理論の部分は、初学者には少し難しい。最終章の「ユングと現代」は圧巻。現代社会の生きづらさが分析されている。1982年の本だが、未だ事態は改善されないどころか、悪化しているのを感じる。どう歳をとっていけばよいか考えさせられ、ぐいぐいと引き込まれた。

  • 事情により処分 2015/12

  • 10年近く前昔ユングって何だろう?と思って読んだ本。その時印象に残ったが、あまりピント来なかった。再び読み直している。初めて知る人向け書かれていて、秋山さと子さんの文章は滞りなくスラスラ読めてやさしい感じが伝わってくる。

  • 本書はユングの理論を彼の生涯を辿りながら解説すると同時に、ユングの心理学と現代との関わりについて著者の見解を述べている。古い本ではあるが、著者の見解は現在にも通じる部分があるように感じた。またユングについても簡潔にまとまっておりある程度参考になった。ただ好みがわかれる本だと感じた。哲学、心理学に興味がある人におすすめしたい。

  • フロイトより複雑で難解だといわれるけれど、ユングの方が好きです。フロイトは直接的で真向的な。たとえるなら、メスで体を裂くような療法ですが、一方ユングは迂回しながら時間をかけて、患者との信頼関係を築くことで、患者自身の口から問題を話せるよう導きます。肉体をメスで切り裂かれるのだって、患者にとって怖いことなのに、心までもメスで切ろうとするフロイトのやり方に、反発した当時の人の気持ちも分かるような気がします。もちろん、心理学の進歩に貢献するための、ひとつの方法ではあると思いますが…。

  • 読書録「ユングの心理学」1

    著者 秋山さと子
    出版 講談社

    P35より引用
    “しかし、ユングはかならずしも、そういう意味ばかりには考え
    なかった。むしろ、それは彼にとって内なる魂のあらわれであり、
    感情的エネルギーの源泉であった。”

     目次から抜粋引用
    “二つの夢
     フロイトとの出会い
     危機の時代
     内向と外向
     無意識と元型”

     心理学者である著者による、ユングの心理学理論について紹介
    する一冊。
     ユングの見た夢についてから現代の子どもや老人についてまで、
    著者の持論を添えて記されています。

     上記の引用は、ユングが発見したコンプレックスについて書か
    れた項での一文。~コンプレックスと言われると、今は人から欠
    点を指摘されているような印象を受けてしまいがちなようですが、
    元の意味はかなり違うようです。自分たちの利益になるように、
    元の意味を歪めて使い出した人達は、どう思っているのでしょう
    か。
     今の老人について書かれた項を見ていると、著者は身も心も弱
    り切った老人しか見ていないかのように見受けられます。

    ーーーーー

  • 10年ぶりくらいに読んでみた。
    昔はもうちょっとおもしろく読めた記憶があるんやけどなぁ。

  • 心理学の入門書

  • 無意識やコンプレックスなどの概念を考え、夢判断ではフロイトと袂を分けてしまったものの、現在にもこの思想は大きな影響を与えている人物だ。どちらかといえば私はツユング派かな。

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