神と仏 (講談社現代新書)

著者 : 山折哲雄
  • 講談社 (1983年7月18日発売)
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061456983

神と仏 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 神と仏の両方を信仰してきた日本人の精神の基層を、民俗学的な観点からの考察を交えながら論じた本です。

    仏教が民衆に親しまれてきたのは、経典に記された理論によってではなく、喜怒哀楽に満たされ、災厄や病気、事故に取り巻かれている日常の生活の中での祈りに答えてくれると信じられたからでした。本書では、民衆が神と仏に奉げてきた信仰のかたちを、イタコとゴミソ、怨霊と修験道、霊場巡りといった具体的な事例にそくして考察しています。

    テーマはたいへんおもしろいのですが、とりあげられている題材のそれぞれについて、もっとていねいに解説してほしいと感じました。

  • 虫のいいことに困った時に神様仏様とお願いする割にはよく分かっていない世界。昨年の伊勢神宮の式年遷宮にまつわる観光や神社仏閣巡り、仏像や仏教絵画などの美術品に興味を惹かれる割には根本的なことを知らないことが多すぎる。一度きちんと学ばなければ‥と漠然と考えていたら出逢った本です。
    初版は1983年と何と30年も前なのですが、テーマが明確ですし、山折先生の著書なので、私のねらいどおりに基本的なことが分かりやすく書かれていました。日本人の宗教観がどういう構造で成り立ってきたのか、神々や仏とどう関係してきたのかがよくわかりました。神は見えない存在、それに対して仏は見える存在である、ということや日本文化の重要な指標と位置づける「祟りの文化」そしてそれを鎮める呪術が開発されてきたこと。祟りの局面にはカミの機能が、それに対して影響力をふるったのがホトケの作用である。‥とする下りはなるほどと慧眼する思いでした。宗教学の基本を学びたい人にはお勧めの書です。

  • 【資料ID】20701
    【分類】162.1/Y42

  • 副題が「日本人の宗教感」です。最初は面食らいます。理由は出だしは宇宙の話から始まるからです。えっ? 宇宙??? 戸惑います。確かに仏教は宇宙を表現するとも言われてるので、全くわけわからんことも無いですが、びっくりしました。神と仏の対比構造は読んでいて非常に分かりやすいです。「祟る神、鎮める仏」とか。感想は「日本人って複数のものを混ぜることが上手だな」です。私が生まれる前に書かれた新書ですが、重版されている理由がわかりました。名著

  • 山折哲雄著『神と仏 日本人の宗教観』は、1983年に講談社から発行された。

    「可視と不可視」、「媒介するものと体現するもの」、「死と生」、「祟りと鎮め」、「巡りと蘇り」、「美と信仰」の六つの角度から神道と仏教を見つめる。

    そこには在来の神道と外来の仏教という、日本文化と異文化のせめぎあいと、協調の軌跡がたどられている。

    日本の文化なり、日本人の宗教観なりを、ある意味で大胆に展望しているが、「相互に補完的な関係」とも言っている。

    死生観。命の終焉で、ぷっつり切れると考えるか、その後にも続くと考えるか。立ち止まって、考えてみるべきかも。

  • 仏教と神道がいかに相互補完的に発展してきたのかがよくわかる。
    「タタリ」と「祟り」の話で源氏物語などを題材に説明しているのが面白い。
    色々考えると、日本人の貪欲でミーハーな性質は重層で柔軟性のある文化を築き上では重要であると感じる。

  • うんよかった?まあ名著の一つだからね!!でも面白いですよ><

  • 正月には神社に詣るし大晦日には除夜の鐘を聞く。そんな日本人の一風変わった宗教観を斬る一冊。…日本人って宗教的にはかなりアバウトなんぢゃ…としみじみ思った一冊。

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