さとりと迴向: 大乗仏教の成立 (講談社現代新書 711)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061457119

感想・レビュー・書評

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  • 大乗仏教はなぜ成立したのかということを知りたくて読んだ。
    他人の救済というのは、それまでの仏教とは全く別の話に思えて、なぜそれがつながるのだろうかと思ったからだ。
    この本を読んでも今ひとつよく分からなかった。
    仏典とキリスト教典との比較研究史史を載せた上でどちらもゾロアスター教からの影響を受けており、大乗の背景にはゾロアスター教があるということを言っているようだ。なるほどだけど、本の半分を費やさなくてもいいと思う。
    廻向については、「他人に付け替えることができる」ということで銀行口座の例をひいていたけど、分かるようでかえって分からない。

    「他人の救済を願うゆえに自己の善行が増す」というのは、仏教的に成立するロジックではないように思う。「他人の救済を願う」という利他の心は分かる。そんなに難しいことだとは思わない。「それは結局自分のためなのか?」という批判に対してどう答えるのか。これはけっこう現代的な問いである。
    「神がそう願われるからです」というロジックは仏教では使えない。「神」の部分に、国家や地球環境や資本主義のルールといった言葉を入れても同じだ。
    それを知りたかったのだけど、結局よく分からなかった。
    本が悪いというよりも、仏教関係の本は、私自身に読む力が全然足りないと思う。

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著者プロフィール

かじやま・ゆういち
1925年,静岡市生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。専攻は仏教学。京都大学教授、佛教大学教授のほか、ハーバード大学やウィーン大学などで客員教授を務め、2004年没。著書に、『仏教における存在と知識』(紀伊国屋書店)、『般若経――空の世界』(中公文庫)、『輪廻の思想』『菩薩ということ』(人文書院)、『梶山雄一著作集(全8巻)』(春秋社)などのほか、インド仏典の翻訳が多数ある。学術文庫に『大乗仏教の誕生』、共訳に『完訳 ブッダチャリタ』。


「2022年 『般若経 空の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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