ちいさいモモちゃん モモちゃんとアカネちゃんの本(1) (講談社青い鳥文庫)

著者 :
制作 : 菊池 貞雄 
  • 講談社
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本棚登録 : 192
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470064

感想・レビュー・書評

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  • 作品自体は60年代に書かれたものだったかと。子供用の日常系童話として書かれたものですが、私がここから感じ取るものは、あの頃の日本がどのような国だったのか、という事です。子供のパンツをミシンで作る母親、どこかの国で起こっている戦争がいつか私たちにも降りかかるかもしれないという漠然とした不安(このころは冷戦真っただ中ですよね)、幼稚園に容赦なく吹く木枯しもどことなく世界の不安を感じます。やさしい童話のはずなのに家庭の環境もどんどん変わっていきます。
    現実とは。世界とは。子供に優しくもけれど本当のことを伝えようとする、そういう本のような気がします。

  • 小学生の頃に読んだことがあったが、子どもが生まれた今、改めて読み返したいと思って、実家の母に送ってもらった。

    モモちゃんの純粋な「遊びたい」「誰かのためにしてあげたい」という思いも、お母さんの「なんてことをしてくれたのかしら!」という思いも、両方分かる!!

    台所にあったきゅうりを、水疱瘡だと思って、お薬(のり)をペタペタ塗ってあげるモモちゃん。
    お嫁さんごっこでステキなドレスを着たくて、カーテンレースを引っ張り出してクシャクシャにしてしまうモモちゃん。

    「モモちゃんは大きくなったから」、お注射を泣かずにがんばったのに、ご褒美のガムはいつもの小さいガムね、というお母さん。
    お仕事で帰りが遅くなってしまって、お迎えに来ないお母さん。

    この巻のモモちゃんが0〜3歳なので、今4歳の息子がいる身としては、子どもが生まれてからの自分と照らし合わせて共感と反省の嵐。

    子どもなりに色々と考えて、お母さんも子どものために色々と工夫して、それでもすれ違うことがあるんだよね。
    忙しい時に子どもがぐずると、イラッとしてしまうし、声を荒げてしまう。
    でも、親が子どもの気持ちに寄り添うことを忘れないようにしたいな、と、この本を読んで思った。

  • 【昔読んだ本】
    家に全シリーズあり、子供のころ大好きで何回も何回も読んでた。たぶん読書好きになったキッカケの本。
    小さいときはただただ楽しく読んでたけど、離婚や病気など重い話も多い。死神がパパの胃にサインしちゃったり、パパの靴だけ帰ってきたり…(今思えばパパの浮気か心離れを表してたのかな…)
    戦争の話も多くて、なんかおじさんが天井指して「あそこから」ってやつあったよね??子供心にもすごく怖かった。
    いま思うと凄い児童書だなあ。
    大人になったいまもういちど読みたい。

  • 【あらすじ】
    元気でかわいくて、おしゃまな女の子モモちゃんには、子ねこのプーやコウちゃんという友だちがいます。モモちゃんは、夢の中でライオンと遊んだり、電車に乗って空を飛んだり、水ぼうそうになったりして、ママを心配させたりします。誕生から3歳になるまでのモモちゃんの日常生活を軽妙にスケッチした成長童話の名作シリーズ第1作。

    【感想】

  • 本の面白さを初めて知った、思い出深い本です。
    確か小学校低学年だったかな…夏休みに蒸し暑いいとこのお姉ちゃんちで、ダラダラ汗かきながら夢中で読みました。

    松谷みよ子さんの魅力といったら、現実から非現実の世界へ、または大人の世界へといった、子供たちを日常の世界からちょっと離れた世界へ誘う巧みさだと思います。もちろん大人になって読み返して気づいたことですが、モモちゃんアカネちゃん世代にはそんなのどうでもいいです。靴下が話しだすのも、お父さんと別居という大人の事情も、全部同じぐらい大事で大切です。大人がそれに気づく大事な本なんです。

    私事ですが、もし自分に子供ができたらできればごく自然に手にとって読んでもらいたいな、と結婚前から妄想して、モモちゃんシリーズの文庫全巻揃えてから無事結婚しました。絵本にしなかったのは、私がそうなったようにのめり込む楽しさを知ってもらえたらと自分勝手な思いがあったから。しばらく後に娘がうまれ、そんな思いすら私自身忘れていた数年後、ふと気づくと、娘が手にとって読んでいました。うわー読んでるよモモちゃん、じわじわと嬉しさがこみあげました。
    それからは、2人のあいだでモモちゃんの話がときおり出るようになりました。私と娘の好きな話は違うけど、そういえばモモちゃんでもこんなことあったよね〜って。さすがに私もお話全部の記憶はあいまいなんで、娘に聞いて読み返してみたり、それもまた楽しいです。
    そんな娘も、今や私がモモちゃんに出会った年頃になりました。いろんな本を読むようにもなりました。最近では同じ部屋にいるのに私の声が届きません。
    「ご・は ・ん ・だ ・よーっ!」
    (怒)〉(嬉)
    …いくらなんでものめり込みすぎです。

  • 小学生の頃に読んで好きだったのを思い出し、懐かしくなって読んだ。
    幼いモモちゃんの小さなプライド。注射を頑張ったのだからいつもの十円ガムではなく二十円のガムがほしいと泣く気持ち。三歳になったのだからとミルクびんを手放す気持ち。微笑ましくて、愛しい。

  • 猫のプーが人間の言葉を喋らない時があるのは不自然に感じたけど可愛らしい作品でした。まあ、喋る方が不自然か(笑)家族内で猫と会話してるていやろなぁと思ってたら「あかちゃんのおうち」の先生と電話で喋るし、濡れ衣を着せられた時は逆に喋らんし。もしかして、テレパシー!? 兎に角、シリーズが出てるみたいなので今後も読んで行きたい。

  • モモちゃんの話というよりプーの話。

  •  モモちゃんが生まれてから、三歳になるまでの様子が書かれた本です。野菜や動物と会話する様子は不思議な感じがしますが、普通、意思疎通できないものと話せるモモちゃんをうらやましいと思いました。
     モモちゃんの事を愛する周りの人と、その愛に温かく包まれて、すくすくと成長していくモモちゃんの物語は、心が温かくなります。深く愛されて育ったから、モモちゃん自身も人の事を愛す事ができるのだと思います。

  • タイトルだけは知っていたけれど、読んだことなかった気がする。

    モモちゃんが生まれてから3才になって、保育園に入るまでの話。
    ねこのプーが人語をしゃべったり、人参やネズミがしゃべったり、雲の上まで汽車で行ったりとファンタジーだった。

    もっと赤ちゃん向けの絵本なのかと思っていたけれど、解説にもある通り、赤ちゃんを小さい子として見れる小学3、4年以上向けかな。

    小さいモモちゃんのやり取りが微笑ましい。

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著者プロフィール

1926年東京生まれ。児童文学作家。戦時中の1943年、童話『とかげのぼうや』を執筆。戦後、坪田譲治に師事し、1951年に『貝になった子供』を出版。1955年、瀬川拓男と結婚後、ともに民話の採訪に取り組み、共著『信濃の民話』『秋田の民話』を皮切りに、民話の採録・再話をつづける。
『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞)、『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞)以降のモモちゃんシリーズ、『いないいないばあ』以降の「あかちゃんの本」シリーズや「あかちゃんのわらべうた」シリーズ、『朝鮮の民話』全3巻、『私のアンネ=フランク』(日本児童文学者協会)、『あの世からの火』(小学館文学賞)など著書多数。民話に関する著作に『昔話十二か月』全12巻、『現代民話考』全12巻、『現代の民話』など。

「2014年 『民話の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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